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2022年12月28日メンテナンスフリーで動くIoTシステム「tukumo」を提供する「AmaterZ」が7,000万円調達

2022年12月28日、株式会社AmaterZは、総額7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
AmaterZは、小型・軽量・簡単・長寿命のIoTセンサー・システム「tukumo(ツクモ)」を提供しています。
ソーラー発電によって駆動するため電池・電源不要・メンテナンスフリーで長く動くことを最大の特徴としています。
温度・湿度・照度・振動センサーを搭載し、数センチ〜1kmまでの無線通信に対応しています。
さらに、独自の通信技術により、遮蔽物を回避したデータを送信が可能であるため、これまで設置不可能だった場所への設置を可能としています。
これまで、農林水産、見守り、設備管理などで活用されています。
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IoT(モノのインターネット)とは、従来インターネットに接続されていなかったさまざまなモノをインターネットに接続することにより、相互に情報のやり取りを実現する仕組みのことです。
IoTを活用することで、さまざまな領域、とくにこれまでデジタルデータの取得が難しかったアナログな現場・環境においてデータの取得・分析や遠隔制御が可能となります。
これにより従来は不可能だったサービスの提供や、サービス・業務の高度化を実現できます。
すでにIoTは、製造業におけるアナログな計器の遠隔監視、農地のリアルタイムでの監視・可視化、小売店における購買行動の可視化などで活用されています。
「tukumo」は、小型・軽量で、電池不要で動くことを特徴としたIoTソリューションです。
IoTデバイスの運用において課題として挙げられる要素のひとつに「電源」があります。
IoTデバイスはデータの送受信のために電源を必要としますが、環境によっては有線で電力を供給できないこともあります。その場合には電池を利用することになりますが、電池には電池切れがあるため、電池切れを起こさないための点検が必要となります。
しかし化学プラントなど頻繁に点検することが難しい環境においては、メンテナンスフリーで動くIoTデバイスが求められます。
そのため、IoTでは環境発電やワイヤレス給電といった技術の開発が進められています。
環境発電とは太陽光発電や振動発電のことです。太陽光発電はすでに普及している技術ではありますが、IoTデバイスにおいてメンテナンスフリーで動かすためには、太陽光パネルがゴミなどで覆われてしまわないような工夫、夜間・暗所での発電の問題などを解決する必要があります。
IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。
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関連タグ | AmaterZ IoT tukumo センサー ツクモ メンテナンスフリー 株式会社 資金調達 |
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