注目のスタートアップ

ブランドと顧客を“推し”でつなげるプラットフォーム「osina」を運営する「NEL」が6.5億円調達

company

2024年11月19日、NEL株式会社は、総額6億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の調達により、累計調達額は約7.5億円となりました。

NELは、ブランドと顧客を“推し”でつなげるプラットフォーム「osina」の運営や、SNS専門総合広告代理事業、キャスティング事業、ソフトウェア事業を展開しています。

「osina」は、ブランドと顧客を推し購買でつなげるプラットフォームです。

ユーザーは、「osina」に掲載されている商品から愛用品や気になる商品を実際に購入し、TikTokやInstagramで商品に関する動画を投稿することで再生数に応じて報酬を得ることができます。

ブランドは、一般の消費者層のファンによるFGC(Fan Generated Contents)を効率よく創出し、SNSでの露出を増やすことが可能です。


スマートフォンの普及に伴い、インターネットを通じた個人の情報発信やコミュニケーションが急速に広がっています。総務省の「令和4年版情報通信白書」によれば、全世代でインターネットの利用時間が増加しており、同時にテレビや新聞といった従来型メディアの利用時間が減少し続けていることが示されています。

このような動向の中、2021年にはインターネット広告費がマスコミ四媒体(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)の広告費を初めて上回りました。この事実は、インターネットが単なる情報収集手段にとどまらず、主要な広告媒体としての地位を確立しつつあることを象徴しています。今後もインターネットがメディアの主流としてさらに拡大し、その影響力が高まることが予測されています。

こうした背景を受けて、企業にとってもマーケティングの主戦場はインターネットへとシフトしてきています。検索エンジン広告やSNS広告、動画プラットフォームを活用した広告など、デジタル領域でのマーケティング活動が、顧客との接点を創出し、売上を伸ばすための重要な手段となっています。

そして近年注目されているのが、InstagramやTikTokなどのSNSを活用したマーケティング施策である、SNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングです。

現在の市場は、SNSで情報収集し商品の購入を決定する消費者が増加しています。そのためSNSを活用したマーケティングの重要性が高まっているのです。

SNSマーケティングにはさまざまな施策があります。たとえば、企業が公式アカウントを運用し、商品のPRやキャンペーンを発信する、SNSプラットフォームに広告を出稿する、影響力のあるクリエイターに商品・サービスのPRを依頼する(インフルエンサーマーケティング)、SNSにおけるユーザーの声を分析し、マーケティングや商品開発などに活かすなど、さまざまです。

こうした中で、NELは、SNSにおいてファンによる投稿を増やし、販売促進・認知拡大・ファンの創出・深化などにつなげるプラットフォーム「osina」を展開しています。

ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB FGC Instagram NEL OMO PR SNS SNSマーケティング TikTok UGC インフルエンサー スタートアップ デジタルマーケティング ファン プラットフォーム ブランド マーケティング リテール リテールテック 動画 商品 小売 株式会社 資金調達 顧客
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

LINEで動くオンラインサロン「fan.salon」を運営する「Miteki」が資金調達
2023年1月16日、株式会社Mitekiは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、サイバーステップ株式会社です。 Mitekiは、LINEで動くスーパーアプリ型のオンラインサロンプラット…
「ネクイノ」が資金調達 「ENEOS」と次世代ヘルスケアサービス「スマートライフボックス」を共同開発
2021年9月15日、株式会社ネクイノは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ENEOSホールディングス株式会社です。また、ENEOSとは協業し、共同開発した次世代ヘルスケアサービス「ス…
ビルオーナーと移転企業のマッチングプラットフォーム「SERECT」を開発する「Lexi」が2,000万円調達
2022年10月20日、株式会社Lexiは、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Lexiは、ビルオーナーと移転企業のマッチングプラットフォーム「SERECT」を開発・提供しています…
医療施設向け診療支援システム「スマートリハ」を開発する「INTEP」が資金調達
2024年10月1日、株式会社INTEPは、資金調達を実施したことを発表しました。 INTEPは、医療施設向け診療支援システム「スマートリハ」の開発や、⾝体機能レコードシステム「FG-001」の開発・…
国際貿易の見積査定業務を効率化する「PortX」を提供する「JapanFuse」が7,500万円調達
2021年12月14日、株式会社JapanFuseは、総額7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 国際貿易の見積査定業務を効率化する「PortX」を開発・提供しています。 国際貿易の輸…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集