注目のスタートアップ

産業用ドローンの製造・販売やドローンソリューションを手掛ける「イームズロボティクス」が2億円調達

company

2022年12月16日、イームズロボティクス株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

イームズロボティクスは、国産ドローンの開発・製造・販売や、ドローンを活用したソリューションの提供を行っています。

2022年12月現在、物流分野において無人航空機型式認証一種(レベル4)を可能とする新型機体を開発しています。

これまでに培った、落ちにくい・安全に落ちるドローン技術とAIを組み合わせ、より安全な運航を実現する先端技術を開発しています。

今回の資金は、機体開発の加速に充当します。

ドローンとは無人で航行する航空機のことです。ヘリコプターのようなプロペラを複数持つものや、飛行機のような固定翼を持つもの、AIによって自律的に航行するものなどさまざまなタイプのドローンがあります。

ドローンは高所での作業や、地上・海上といった広い範囲のデータの取得を、これまでよりも安価かつ安全に行うことができます。

さらに自律飛行が可能なドローンであれば、ドローンの航行に専門的な知識を必要としないため、より多くの現場での活用が可能です。

ドローンの社会実装のためには法律の改正が必要だったのですが、2022年12月5日から「改正航空法」が施行されました。

改正航空法では、無人航空機の有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)が可能になりました。

これまでの規制では、一定の空域(空港周辺、高度150メートル以上、人口密集地域上空)での飛行・夜間飛行・目視外飛行などは、飛行ごとに国土交通大臣の許可・承認が必要でした。

さらに、第三者上空(有人地帯)での補助者なしの特定飛行(夜間飛行・目視外飛行など)は認められていませんでした。

しかし今回の改正航空法では、機体認証・操縦ライセンスを取得し、運航ルールを遵守することで、第三者上空での補助者なしの特定飛行が、飛行ごとの許可・承認によって可能になります。

つまり、許可・承認が降りれば、住宅街などの有人地帯の上空においても、目視外の自律飛行が可能になったのです。

これによりドローンの活用の幅は圧倒的に広くなり、ドローンの爆発的な普及に関係者は期待を寄せています。

ドローンの活用として期待されている分野のひとつに物流が挙げられます。

現在トラックが担っているラストワンマイル物流は、コロナ禍による小口需要の増加や人手不足により業務負担が大きくなっています。

ドローンがラストワンマイル物流を担うことができれば、こうした業務負担が軽減されるほか、物流の効率化やさらなるスピーディな配送が実現されます。

ドローン物流の第一歩としては、日用品や医薬品など、落としてしまったとしても大きな被害を生まないようなものから開始されると予測されています。

ロボットやドローンの研究開発には潤沢な資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ イームズロボティクス ソリューション ドローン レベル4 ロボティクス 株式会社 無人航空機型式認証一種 物流 産業用ドローン 製造 販売 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

BIMデータの可視化・分析プロダクト「OpenAEC」シリーズを開発する「ONESTRUCTION」がデットファイナンスによる1億円調達
2024年7月18日、ONESTRUCTION株式会社は、株式会社山陰合同銀行と日本政策金融公庫の協調により、1億円のデットファイナンスを行ったことを発表しました。 ONESTRUCTIONは、ope…
モノの形状・鏡面・透明物質を認知できる近接覚センサーを活用したロボットハンドの実現に取り組む「Thinker」が1億円調達
2022年9月30日、株式会社Thinkerは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(O…
IoT通信プラットフォームやセンサーソリューション提供の「センスウェイ」が1.35億円調達
2021年5月26日、センスウェイ株式会社は、総額1億3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 IoT向けの通信規格LoRaWANを活用したIoT通信プラットフォーム「SenseWay …
次世代フィットネスジム「LifeFit」を運営する「FiT」が6億円調達
2023年8月16日、株式会社FiTは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 FiTは、次世代フィットネスジム「LifeFit(ライフフィット)」を運営しています。 定期利用2,980…
データアセットマネジメント事業展開の「AOSデータ」が9億円調達
2021年7月6日、AOSデータ株式会社は、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラウドデータ、システムデータ、リーガルデータ、AIデータなどのデータアセットマネジメント事業を展開して…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集