注目のスタートアップ

手術支援ロボットを開発する「F.MED」が1.8億円調達

company

2022年12月15日、F.MED株式会社は、総額1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

F.MEDは、九州大学先端医療オープンイノベーションセンターで実施されてきた、マイクロサージャリー支援ロボットの事業化を目的に2021年3月に創業した医療機器ベンチャーです。

マイクロサージャリーとは、直径1ミリメートル程度の血管などを縫ってつなぎ合わせる手術技術のことです。

F.MEDはこのマイクロサージャリーの領域において、医師の動作を縮小化し、さらに手の震えを除去して正確に再現する支援ロボットの開発を進め、2025年の医療機器承認取得と事業化を目指しています。

今回の資金は、人材確保と組織の構築に充当します。

マイクロサージャリーとは、手術用の顕微鏡やルーペを用い、血管などの縫合を行う手術の技術のことです。

神経・血管・リンパ管の修復において必要となる重要な技術ですが、髪の毛よりも細い糸と極めて小さい針を使用するため、医師には高いスキルが求められます。

そのため限られた病院以外での実施が難しいことが課題となっており、より多くの病院においても高いクオリティのマイクロサージャリーを実現するため、高精度なマニピュレーター装置(ロボットハンド)が求められています。

F.MEDは、このマニピュレーター装置を開発する医療機器ベンチャーです。

特許技術であるリニアモーター駆動のパラレルリンク機構マニピュレーターにより、高精細・高剛性・高速度の動作を実現していることを特徴としています。

従来のパラレルリンク機構は動作範囲の狭さが欠点だったのですが、腕に該当するポジショナーが自動連動して角度調整することで克服しています。

2022年6月には、NEDOの2022年度第1回「研究開発型スタートアップ⽀援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化⽀援」事業に採択されており、早期の事業化を目指して研究開発を行っています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ F.MED マイクロサージャリー ロボット 医師 医療 医療機器 手術 支援 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

専門知識の情報発信・販売を行うソーシャルコマースプラットフォーム「pippin」運営の「EC-GAIN」が6,500万円調達
2021年8月18日、株式会社EC-GAINは、総額6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ソーシャルコマースプラットフォーム「pippin(ピッピン)」を運営しています。 2,500…
事業開発に強みを持つコンサルティングファーム「コロニー」が「ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス」と資本業務提携
2022年6月10日、コロニー株式会社は、株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 コロニーは、外部人材を活用しながらクライアント企業の戦略…
AIによる契約書チェック・サービス「AI-CON」提供の「GVA TECH」が3億円調達
2020年6月29日、GVA TECH株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIによる契約書チェック・サービス「AI-CON」や、エンタープライズ向けの「AI-CON Pr…
クラウド型AI乗合配車システム「Noruuu」を提供する「REA」と「JRA西日本グループ」が資本業務提携
2023年4月14日、株式会社JR西日本イノベーションズは、株式会社REAに出資を行い、同時に西日本旅客鉄道株式会社がREAと業務提携契約を締結したことを発表しました。 REAは、クラウド型AI乗合配…
「ZeQ」が音声解析AI電話「MiiTel」と連携したZendeskアプリケーション(β版)の提供を開始
2022年12月13日、株式会社ZeQは、株式会社RevCommと業務提携し、「MiiTel」と「Zendesk」との連携アプリケーションを開発し、β版として提供を開始したことを発表しました。 Rev…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集