創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年11月25日「スカラ」が個人情報の管理・提供が可能なウォレット「UPBOND Wallet」を開発・提供する「UPBOND」に出資
2022年11月24日、株式会社スカラは、連結子会社である株式会社スカラパートナーズを通じ、株式会社UPBONDに出資を行うことを発表しました。
UPBONDは、ノンカストディアル(秘密鍵をユーザーが管理する仕組み)でありながら、ユーザーの同意を得た上で企業がユーザーの個人情報を取得できるウォレット「UPBOND Wallet」の開発・提供や、企業とのWeb3プロジェクトを展開しています。
スカラグループは、社会課題解決型ビジネスのひとつとしてスポーツビジネスに注目しており、2022年3月にプロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」をグループとして迎え入れたことをきっかけに、スポーツビジネスDX事業を進めています。
スポーツビジネスにおいては、欧米ではスポーツのIPを活用したNFTサービスが急激に成長しており、今回のUPBONDへの出資はこのWeb3事業開発の推進を目的としたものです。
UPBONDを開発パートナーとして、スポーツチームの運営に参加できる“Support and earn”をコンセプトにしたNFTサービスを共同で開発しています。
また、NFTを活用したファンタジースポーツ事業についても企画を進めています。
—
Web3とは、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として知られるブロックチェーンを実装した次世代のインターネットや、その領域で展開されるサービスなどのことです。
開かれていること(民主的)・高い透明性・分散の3つの要件を備えたWebの世界であり、現在の巨大IT企業が権力や個人情報を独占することになっている中央集権的なインターネットの構造に対するアンチテーゼとして構想されています。
また、ブロックチェーンを活用した技術のひとつに、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)があります。
NFTとは、改竄されていないことや個人が所有していることを証明する証明書のようなデータが記録されたデジタルデータのことです。
NFTは、これまでモノとしての価値を与えることができなかったデジタルデータにおいて、一点ものとしてのデジタルアートや、流通量を絞ることによる希少価値の創造、デジタルトレーディングカードにおける二次流通などを実現しています。
スポーツビジネスにおいては、オンラインのスポーツベッティングが急激に成長しています。スポーツベッティングとはスポーツの試合結果やプレーの内容を賭けの対象とするスポーツのギャンブルのことです。
国内ではスポーツ賭博は違法なのですが、海外の事業者が運営するスポーツベッティングはグレーゾーンであり、年間1.5兆円が海外に流出しているとの推計があります。
オンラインスポーツベッティングにおいては出金において本人確認が必要となるほか、国際取引となることがよくあるのですが、この国際取引や本人確認の利便性を向上させるため、暗号資産(仮想通貨)を利用するというケースが増えています。
暗号資産を利用することで本人確認のための書類の提出が不要になるほか、国際取引における手数料が抑えられ、さらに取引のスピードも速くなるというメリットがあります。
さらにスポーツの領域では、昔からトレーディングカードが大きな市場となっています。
近年はNFTを活用したスポーツのトレーディングカードが登場しているほか、ファンタジースポーツと呼ばれる、自分の好きな選手を集めた架空(ファンジー)のチームを作り、選手たちの成績をポイントとして競うシミュレーションゲームにおいてもNFTを活用するケースが出てきています。
企業の成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | NFT UPBOND UPBOND Wallet Wallet Web3 ウォレット さいたまブロンコス スカラパートナーズ スポーツ スポーツビジネス プロジェクト 株式会社 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年6月2日、ユニファ株式会社は、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 保育施設向けICT・IoTサービス「ルクミー」シリーズを展開しています。 「ルクミー」シリーズは、ICT・…
2022年4月22日、株式会社データスコープは、株式会社ココロトヒナタと連携し、「リピあげ」の提供を開始したことを発表しました。 データスコープは、顔認証端末「Face FC」シリーズや、顔認証統合管…
2023年6月5日、株式会社Casteeは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Castee(キャスティ)」β版の提供を開始したことも併せて発表しました。 「Ca…
2024年4月24日、株式会社primeNumberは、総額20億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 primeNumberは、データ基盤の総合支援サービス「trocco(トロッコ)」の開発…
2023年6月29日、TieUps株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、JFR MIRAI CREATORS Fundです。また資金調達とあわせ、大丸松坂屋百貨店やパルコを傘下…
大久保の視点
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…