注目のスタートアップ

HR共創プラットフォームを開発する「パトスロゴス」が3億円調達

company

2022年10月31日、株式会社パトスロゴスは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、シンプレクス株式会社です。

また、直近では2022年3月9日に9.5億円の資金調達を発表しています。

パトスロゴスは、⼤⼿企業のバックオフィスを変⾰するHR共創プラットフォーム「パトスロゴス」を開発しています。

各SaaS企業と業界標準となるデータベースを規定し、「パトスロゴス」を中心につながる仕組みを提供することで、SaaSを利用しながらも統合型ERPの情報一元化のメリットを実現することを目的としています。

今回の資金は、人材採用などに充当します。

SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアサービスをインターネット経由で利用するサービスのことです。

ネット環境さえあれば、ブラウザからいつでもどこでもアクセスできるという利便性や、オンプレミス型と違って初期費用や更新費用がかからないことから多くの企業・組織への導入が進んでいます。

一方でSaaSは、会計、経費精算、社内コミュニケーション、顧客管理、案件管理、営業支援、電子契約など用途ごとにサービスがわかれており、異なるサービス間でデータ連携ができないことによる不便さも顕在化しています。

この不便さを解消するため、SaaSではAPI連携によってデータのやり取りを可能にしている場合もあります。

一方でAPI連携では、SaaS間のデータベースの仕様の差異などにより、データの同期が不完全になってしまうこともあります。

パトスロゴスは、標準データベースを規定し、共創パートナーのSaaSと連携することで、API連携よりも確実でシームレスなデータ連携を可能にするHR共創プラットフォーム「パトスロゴス」の実現を目指しています。

とくに大企業にはERPと呼ばれる、実質的に企業の基幹システムとして運用されているシステムがあるのですが、このERPが長年のカスタマイズにより肥大化しており、運用・管理・保守に多大なコストがかかる状況になっています。

このERPとSaaSの連携を実現する場合には、コストをかけてERPをカスタマイズする必要がありますが、SaaSは手軽に導入し、手軽にやめられる点がメリットのひとつであるため、ERPと連携してしまうとSaaSのメリットが失われてしまいます。

これが大企業のDXを拒む理由のひとつであるといわれており、ERPを刷新し、より柔軟性の高い基幹システムを実現することが大企業のデジタル上の重要な課題のひとつとなっています。

「パトスロゴス」は、こうした柔軟性のある基幹システムとしての運用が想定されており、大企業からの注目が高まっています。

大きな組織ではすでに利用しているシステムがあり、それを変更することには大きな労力が伴います。しかし創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ERP HR HR共創プラットフォーム iPaaS SaaS データベース バックオフィス パトスロゴス プラットフォーム 人事 基幹システム 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

衛星データを利用した高精度な地表観測サービスを提供する「New Space Intelligence」が3,000万円調達
2022年10月13日、株式会社New Space Intelligenceは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 New Space Intelligenceは、光学衛星画像…
ネットでサービスを売れる個人ブランド支援サービスを運営する「MOSH」が22.5億円調達
2025年2月5日、MOSH株式会社は、総額22億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MOSHは、ネットでサービスを売れる個人ブランド支援サービス「MOSH」を運営しています。 サー…
Webサポート事業の「ヘリックス・クリエイティブ」が資金調達
2020年11月9日、ヘリックス・クリエイティブ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、トータル・プロデュース事業を展開するLiNK-UP株式会社です。 ヘリックス・クリエイテ…
「ニトエル」が資金調達 大手製造業向け調達支援サービス「Nitoel」をリリース
2023年1月18日、ニトエル株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2022年12月1日から「Nitoel」の正式提供を開始していることも併せて発表しています。 「Ni…
フード・デリバリー専門店「Ghost Kitchens」展開の「ゴーストレストラン研究所」が資金調達
2020年5月29日、株式会社ゴーストレストラン研究所は、資金調達を実施したことを発表しました。 実店舗を持たず、Uber EatsやChompyなどのデリバリー・サービスを利用して料理を届ける「Gh…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集