注目のスタートアップ

身体性のあるバーチャル技術を研究開発する「イマクリエイト」が1.8億円調達

company

2022年10月20日、イマクリエイト株式会社は、総額1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

イマクリエイトは、バーチャル空間内で、現実のように身体を動かすことができる技術の研究開発と、この技術を活用したVRトレーニングサービスを開発・提供しています。

バーチャル空間では、物体の透視、ガイド表示、力学などの事象のコントロールなど、現実空間では不可能な体験が可能です。

この体験を最大限に活かし、現実以上の効果性をコンセプトとしたVRトレーニングサービスを開発しています。

具体例としては、けん玉において、初心者1,128人中1,087人が新たな技の習得に成功しているほか、コベルコE&M社と共同開発した「ナップ溶接トレーニング」では、現実空間の実技練習以上に習熟効果があることを確認しています。

今回の資金は、バーチャル空間特有の体験の研究・開発の推進に充当します。

VR(Virtual Reality:仮想現実)とは、専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などを通じてアクセスする仮想空間であり、実際にその場にいるような体験ができることを特徴としています。

現在は技術的な制約から、視覚と聴覚でしか仮想空間を体験することはできませんが、技術の発展により触覚・嗅覚・味覚も再現され、現実と同等かそれ以上の体験を提供できるようになると考えられています。

仮想空間はデジタルな空間であるため、現実空間では不可能な表現が可能となります。

現実空間ではできない体験を提供するようなゲームや、現実では難しい演出をするライブエンターテインメントなどで利用されているほか、医療における手術のトレーニング・シミュレーション、不動産における内見などでも活用されています。

イマクリエイトは、VRにおいて、身体の動きを高い精度で実装する技術により、VRの体験を拡張することを目指しています。

VRで仮想空間内の物体を動かしたりするには、コントローラーを使うか、身体の動きをセンサーによってトラッキングする必要があります。

コントローラーでの操作は直感的ではなく、将来的には身体の動きそのままをトレースするような技術がメインとなると考えられます。

現在の技術は、身体の動きを100%トラッキングすることはできず、わずかなズレがあり、それが大きな違和感につながっています。

イマクリエイトは、こうしたVRでの動きの精度を高めていくことで、バーチャルならではの体験を創出することを目指しています。

最新技術や最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ VR XR イマクリエイト トレーニング バーチャル バーチャルリアリティ バーチャル空間 仮想現実 技術 株式会社 資金調達 身体性
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スタートアップのシステム開発を支援する「キリロムデジタル」が1億円調達
2022年8月30日、キリロムデジタル株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 キリロムデジタルは、日本・シンガポール・インド・カンボジアのメンバーを中心に、日本語と英語を使って…
バグバウンティプラットフォーム「IssueHunt バグバウンティ」などを提供する「IssueHunt」が資金調達
2023年6月21日、IssueHunt株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 IssueHuntは、バグバウンティプラットフォーム「IssueHunt バグバウンティ」や、脆弱性報告受付…
「4loops」がアイデアを140字で投稿することで買取や出資を受けられるフリマ・アプリ「IDEA」をリリース
2020年8月14日、株式会社4loopsは、「IDEA(アイデア)」のリリースを発表しました。 「IDEA」は、140字以内でアイデアのつぶやきを投稿することで、買取や出資を受けられるスマートフォン…
VR酔いを軽減するVR技術「VRun System」などVRシステムの開発を手掛ける「雪雲」が3.5億円調達
2022年7月20日、株式会社雪雲は、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 雪雲は、視覚情報と脳の認識のタイムラグなどによって引き起こされるVR酔いを軽減するVR技術「VRu…
クラウド型保険代理店システムを提供する「hokan」が15億円調達
2023年10月6日、株式会社hokanは、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 hokanは、クラウド型保険代理店システム「hokan」を提供しています。 見込みから保全までの情報…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集