注目のスタートアップ

既存NFTを活用できるNFTゲームを開発する「Seretan」が1,100万円調達

company

2022年10月15日、株式会社Seretanは、総額1,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Seretanは、イーサリアムをはじめとした対象となる複数チェーン内すべてのNFTが使用可能なNFTゲームを開発しています。

将来的に、NFTゲームを複数集めた多機能型プラットフォームを開発することを大きな目標としています。

複数ゲームで使えるアカウントをNFTによって一元管理し、さらにアカウントの売買、自作NFTゲームの投稿、API提供などのシステムを整備することを目指しています。

今回の資金は、NFTゲームとプラットフォームの開発に充当します。

NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を活用することで、改竄されていないことや個人が所有していることを証明する証明書のようなデータが記録されたデジタルデータのことです。

これまでデジタルデータは複製・改竄が容易であったため、現実世界でのモノとしての価値を与えることは困難でしたが、NFTはこの課題を解決し、デジタルデータであってもモノとしての価値を与え、流通数を絞ることによるプレミア価値、一点もののアートとしての提供などを可能にしました。

一方、こうしたアート・デザイン系のNFTは、保有するだけ、もしくはSNSのアイコンにする、VR空間に飾る、といった用途しかありません。

Seretanは、NFTのユースケースが限られていることを課題として捉え、そのNFTのユースケースを広げるため、新たなNFTゲームを開発しています。

アイテムやキャラクターなどをNFT化したゲームをNFTゲームといいます。

NFTゲームを遊ぶためには、そのNFTゲームが発行しているNFTを購入する必要があります。

このNFTはゲーム内で売買でき、それにより暗号資産を手に入れることも可能です。

この仕組みをPlay to Earn(遊んで稼ぐ)と呼び、新たなゲームのトレンドとして今後のゲーム業界を変えるものとして注目されています。

一方で、ユーザーが多い(人気のある)NFTゲームではNFTの価格が高騰するため、新規に始めることが難しいという課題を抱えています。また経済圏もそのゲーム内で完結してしまうという課題もあります。

Seretanのアイデアは、NFTのユースケースを広げると同時に、NFTゲームの可能性も広げることになるかもしれません。

新たなビジネスの創出には資金が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ NFT NFTゲーム Seretan アカウント プラットフォーム 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

360度評価支援クラウド「スマレビfor 360°」など提供の「シーベース」が4.14億円調達
2022年9月28日、株式会社シーベースは、総額4億1,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シーベースは、360度フィードバック(多面評価)の支援に特化したクラウド型サーベイシステム「…
単発バイトのマッチングサイト「sukima works」を運営する「スキマワークス」が資金調達
2022年6月13日、スキマワークス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 スキマワークスは、単発バイトのマッチングサイト「sukima works(スキマワークス)」を運営しています。 …
2024年秋に大阪でライドシェアサービスの展開を目指す「newmo」が3億円調達
2024年5月8日、newmo株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計約20億円の調達となりました。 newmoは、ライドシェアサービスの実現のため、2…
電子契約サービスを開発・提供する「サインタイム」が3.9億円調達
2022年7月29日、サインタイム株式会社は、総額3億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 サインタイムは、電子契約サービス「サインタイム」を開発・提供しています。 一般的な電子署名…
AI店舗支援SaaS「口コミコム」やインバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」を手がける「mov」が15億円調達
2024年5月21日、株式会社movは、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 movは、AI店舗支援SaaS「口コミコム」や、インバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」を提供・運営して…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集