注目のスタートアップ

家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO emo」などを展開する「ユカイ工学」が資金調達

company

2022年9月13日、ユカイ工学株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

ユカイ工学は、多種多様なコミュニケーションロボットの開発・販売や、ロボティクスの知見をベースとした製品開発支援・事業開発支援を手掛けています。

コミュニケーションロボットとしては、しっぽが動くクッション型ロボット「Qoobo」シリーズ、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO emo」、甘噛みロボット「甘噛みハムハム」、ロボットキットなどを開発・販売しています。

「BOCCO emo」は、音声メッセージの送受信、リマインド、天気情報の配信、ハンズフリー通話、センシングなどの機能により、家族をつなぐコミュニケーションロボットです。

専用アプリからは、家族内のメッセージのやりとり(音声メッセージの送信、テキストメッセージの読み上げ)や、別売りのセンサーモジュールを利用することで、家族の帰宅の通知や、温度・湿度、鍵の管理なども可能となります。

「BOCCO emo」を活用し、高齢者の見守り・服薬支援、フレイル(虚弱)予防、育児相談などの子育て支援、住宅販売における無人内見など、幅広いサービス・ソリューションを提供することを目指しています。

今回の資金は、ロボティクスに関する研究開発、人材採用・育成に充当します。

資本提携を行った各社とは事業連携を強化し、事業拡大と成長を加速し、上場を目指します。

人間とのコミュニケーションやセラピー効果を目的としたロボットをコミュニケーションロボットといいます。

コミュニケーションロボットには、ヒト型のものや、犬・猫などを模したペット型のものなどさまざまなものがあります。

とくにペット型のロボットは、マンションなどでペットを飼えない人などが代替として購入することが多いといわれています。

国内では核家族化の進展や共働き世帯の増加により、子どもがひとりで家にいる時間が長くなっています。

この状況において親は、子が事故などに遭わずちゃんと帰ってきたのか、体調を崩していないか、家に問題が生じていないかなど、さまざまな不安を抱えたまま生活しなくてはなりません。

そのため子にスマートフォンなどの端末を持たせることもありますが、インターネットとつながる環境を与えてしまうことで、ネットを通じた何らかのトラブルに巻き込まれてしまうのではないか、動画・ゲームばかりにかまけてしまうのではないかといった新たな不安が生じます。

コミュニケーションロボットは、こうしたスマートフォンを持たせたくない子どもとのコミュニケーション手段としても利用できます。

また、カメラやセンサーなどを搭載することで遠隔での見守りにも活用できることから、保育施設や高齢者施設において導入される事例も増えています。

革新的なプロダクトの開発には、潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BOCCO BOCCO emo Qoobo コミュニケーション コミュニケーション・ロボット コミュニケーションロボット メッセージ ユカイ工学 ロボット ロボティクス 家族 株式会社 見守り 資金調達 音声 高齢者
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

波力発電の実現に取り組む「音力発電」が1.25億円調達
2021年9月17日、株式会社音力発電は、総額1億2,580万円の資金調達を実施したことを発表しました。 海の波を利用して発電する仕組みである波力発電の実現に取り組んでいます。 海上への設置が簡単で耐…
QB第ニ号投資事業有限責任組合(QB2号ファンド)及びWUV1号投資事業有限責任組合(WUV1号ファンド)がダイアモンド半導体デバイスを開発する「Power Diamond Systems」に出資
2023年3月15日、早稲田大学ベンチャーズ株式会社は、QBキャピタル及びNCBベンチャーキャピタルが共同で運営する、QB第ニ号投資事業有限責任組合(QB2号ファンド)及び、早稲田大学ベンチャーズ株式…
シニア向け完全栄養食ブランド「Me TIME FOODS」を展開する「LacuS」が1億円超調達
2024年10月29日、株式会社LacuSは、1億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 LacuSは、シニア向け完全栄養食ブランド「Me TIME FOODS」を展開しています。 高齢化や障害…
“難消化性でんぷん(レジスタント・スターチ)”開発の「スマートスターチ」が資金調達
2019年7月19日、スマートスターチ株式会社は、事業を開始したこと発表しました。 また、事業開始にともなう運転資金の確保を目的とした資金調達を実施したことを発表しました。 スマートスターチは、食べた…
量子コンピューター向けのアルゴリズムやアプリケーションを開発する「QunaSys」が「IBM Ventures」から資金調達
2023年5月9日、株式会社QunaSysは、IBM Venturesから資金調達を実施したことを発表しました。 QunaSysは、量子コンピューターのアルゴリズム・アプリケーションエンジンの開発を行…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集