注目のスタートアップ

リベンジポルノなどデジタルバイオレンスの発見・防止システム「HIMEPA」運営の「ベジベジ」が2,500万円調達

company

2022年9月6日、ベジベジ株式会社は、約2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ベジベジは、リベンジポルノをはじめとした、デジタルバイオレンスの発見・防止システム「HIMEPA」を開発・運営しています。

独自のアルゴリズムを搭載したクローラーと顔認識技術により、自身の動画・画像が無断でネット上にアップロードされていないかを特定するシステムです。

またアップロードされた動画・画像を見つけた場合は、削除要請もワンストップで行えます。

削除要請は、専門家への紹介、ボランティアへの依頼、自身での削除依頼の3つから選ぶことができます。

個人での利用のほか、映像が流出しやすい業界や性産業などでの利用を想定しています。

今後さらなる精度の向上や、警察・弁護士事務所・NPO法人などと連携することで、被害の特定・対策・ケアまでをワンストップで行えるサービスへの成長を目指します。

一度ネット上に書き込まれたりアップロードされたりした個人情報・動画・画像は、拡散すると完全には削除できなくなってしまいます。

これを一度彫ったタトゥーを消すことが困難であることにたとえて、デジタルタトゥーといいます。

デジタルタトゥーには、マスメディアによる実名報道による情報の拡散、炎上事件の当事者の実名・身元の特定・拡散、リベンジポルノなどの性的画像の拡散、匿名掲示板などでの誹謗中傷などいくつか種類があります。

実名が拡散されている場合は、検索することでそれらを発見することはできます。

一方で、リベンジポルノなどの画像・動画の場合は検索しても発見が難しく、広く拡散し削除が難しくなった段階になってからようやく被害に気づくというケースも後を絶ちません。

リベンジポルノを防ぐには、そもそも相手にそういった画像・動画を撮らせないという予防策がありますが、性産業などでは盗撮されることもあり、完全に防ぐことはできません。

ベジベジはこの課題を解決するため、独自のクローラーと顔認識技術により、流出した動画・画像を発見し、削除要請までを一貫して行えるシステム「HIMEPA」を開発・提供しています。

AIはこれまで不可能だったシステムを実現しています。ビジネスによっては革新をもたらすシステムもあるため、導入を検討するとよいでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

カテゴリ 有望企業
関連タグ HIMEPA デジタルタトゥー デジタルバイオレンス ベジベジ リベンジポルノ 削除要請 動画 株式会社 無断アップロード 犯罪 画像 資金調達 顔認識
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

消防団向けグループウェアシステム「FireChief」などを展開する「タヌキテック」が資金調達
2022年7月28日、株式会社タヌキテックは、資金調達を実施したことを発表しました。 タヌキテックは、消防団向けグループウェアシステム「FireChief」を提供しています。 「FireChief」は…
未熟児網膜症治療薬の実用化を目指す「フェリクス」が12.5億円調達
2025年7月1日、株式会社フェリクスは、総額12億5000万円の資金調達を発表しました。 フェリクスは、フェロトーシス・酸化脂質をターゲットとした医薬品開発を行う九州大学発のバイオテックスタートアッ…
授乳支援事業を中心に産後ケアサービスの提供を目指す「Aria Rika」が資金調達
2024年10月5日、Aria Rika株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Aria Rikaは、授乳支援事業を中心とした産後ケアサービスを開発しています。 それぞれの過程に応じた理想…
建設業界向けコミュニケーションアプリ「クラフタ」を運営する「グローバ」が2.2億円調達
2023年5月31日、株式会社グローバは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 グローバは、建設業界向けコミュニケーションアプリ「クラフタ」や、建設業界に特化した人材紹介サー…
台湾・タイで日系通販企業のSNSチャット・コマースを展開する「人々」が1億円調達
2019年12月20日、株式会社人々は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 台湾・タイのLINE圏を中心に日系通販企業のSNSチャット・コマースを展開しています。 今回の資金は、AI運…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集