注目のスタートアップ

データベース型iPaaSを展開する「Yoom」が8.4億円調達

company

2022年8月2日、Yoom株式会社は、総額8億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、2022年6月23日付で新会社Yoom株式会社を設立し、株式会社TimeTechnologiesが2021年8月にサービスを開始した「Yoom(ユーム)」事業を、2022年7月29日付で同社より譲り受けたことも併せて発表しています。

「Yoom」は、さまざまなSaaSと連携したデータベースをノーコードで作成できるデータベース型iPaaSです。

さまざまなSaaSを連携することで、データ入力や書類作業など、SaaSを利用した業務を自動化します。

今回の資金は、人材採用、開発チームの強化に充当します。

SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアサービスをインターネット経由で利用するサービスのことです。

ネット環境さえあれば、ブラウザからいつでもどこでもアクセスできるという利便性や、オンプレミス型と違って初期費用や更新費用がかからないことから多くの組織への導入が進んでいます。

一方でSaaSは、会計、経費精算、社内コミュニケーション、顧客管理、案件管理、営業支援、電子契約など用途ごとにサービスがわかれており、異なるサービス間でデータ連携ができないことによる不便さも顕在化しています。

この課題を解決するために登場したのがiPaaS(Integration Platform as a Service)です。

iPaaSは、クラウドやオンプレミスのソフトウェア間をつなぐことで、相互のデータのやり取りを円滑化・自動化し、複数のソフトウェアを導入している企業の不便さを解消することを目的としています。

アメリカの企業ではSaaSの平均導入数が100を超えているとの報告もあります。国内企業にはそこまでSaaSは普及していませんが、今後さらに導入数が増えていくと予測されているため、iPaaSの重要性が高まっています。

SaaSはオンプレミス型と違って導入に高いコストやシステムの構築などを必要としません。そのためコスト面で課題のあるスタートアップや中小企業においても、必要とするシステムを導入できます。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ iPaaS SaaS TimeTechnologies Yoom データベース ユーム 株式会社 自動化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

サイバー・セキュリティの「Blue Planet-works」が23億円調達
2019年9月2日、株式会社Blue Planet-worksは、総額23億円の資金調達を実施したことを発表しました。 コンピューター・ウイルスが侵入されても発症しない独自技術を活用した「AppGua…
外科系医療者のためのスマート手術台帳「OpeOne(オペワン)」を開発・提供する「クオトミー」が1億円調達
2024年7月30日、株式会社クオトミーは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クオトミーは、外科系医療者のためのスマート手術台帳「OpeOne(オペワン)」を開発・提供しています。 …
ECプラットフォーム「ecforce」提供の「SUPER STUDIO」が44億円調達
2022年6月22日、株式会社SUPER STUDIOは、総額約44億円の資金調達を実施したことを発表しました。 SUPER STUDIOは、ECプラットフォーム「ecforce(イーシーフォース)」…
スタートアップカンファレンス「IVS2021 NASU」 11/17・18・19に開催決定
2021年10月25日、株式会社インフィニティベンチャーズサミットは、「IVS2021 NASU」を、2021年11月17日(水)〜19日(金)に開催することを発表しました。 「IVS」は、2007年…
オーダーメイドの生成AIチャットシステムを提供する「カサナレ」が4,000万円調達
2023年7月6日、カサナレ株式会社は、約4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 カサナレは、企業向けの生成AI導入支援と、各社専用にカスタマイズ可能な生成AIチャットシステム「Kas…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集