垂直軸型マグナス式風力発電機を開発する「チャレナジー」がLPG専業会社「アストモスエネルギー」と資本業務提携

tips

2022年5月10日、株式会社チャレナジーは、アストモスエネルギー株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

チャレナジーは、垂直軸型マグナス式風力発電機(マグナス風車)を開発しています。

プロペラによる揚力ではなく、円筒の回転で発生するマグナス力を利用することを特徴とした風車です。

制御できる風速域が広いため、強風・台風などでも発電できること、風向きに関係なく発電できることがメリットとなっています。

アストモスエネルギーは、国内業界トップのLPガス商社です。

今回の提携により、主に以下の3点を行います。
・海上輸送のCO2削減を目的としたマグナス風車の活用
・家庭業務用風力発電システムなどの販売強化
・海外パートナーと連携した島嶼部への展開

風力発電は、太陽光発電と違って夜間でも発電可能であることや、環境負荷の低さが注目されており、欧州では主流な再生可能エネルギーとなっています。

日本においても風力発電の可能性が模索されていますが、日本の国土は欧州よりも風が弱く安定的でないことから、風力発電の効率が悪いということが課題となり導入が進んでいません。

また、日本は毎年台風が上陸するため、これに耐えうる強度の風車でないといけないということも課題となっています。

実際に2004年にあった台風では、宮古島(沖縄県)に設置されていた風車6基のうち3基が倒壊し、残る3基も被害を受けています。

チャレナジーはこれらの課題を、垂直軸型マグナス式風力発電機(マグナス風車)によって解決することを目指しています。

マグナス風車は、マグナス効果(マグナス力)という力学を利用した風車です。

マグナス効果とは、回転する物体に風・液体などの流体が当たった場合、流体がその回転に引きずられ、揚力が働くという現象です。野球におけるカーブやスライダーが回転させた方向に曲がることを考えてもらえたらわかりやすいでしょう。

チャレナジーのマグナス風車は、回転する円筒を3つ縦に設置した垂直型の風車です。マグナス効果では物体の回転数が高くなればなるほど力が大きくなるため、台風などの強い風が吹く場合には円筒の回転数を抑えることで風車の回転を抑えることが可能です。

この回転数を風速によってリアルタイムに変化させることで、安全に風車を運転させることが可能となるのです。

チャレナジーは、フィリピンの国営電力公社と協業し、2021年8月からフィリピンでマグナス風車の初号機を稼働させています。フィリピンといった島国では、ディーゼル発電が主流な発電方法となっており、再生可能エネルギーのニーズが高いのです。

こういった台風の多い島国においてもマグナス風車は設置することが可能であるため、チャレナジーは電力に課題を持つ島の暮らしを支援するためにも、事業を推し進めています。

プロダクトの開発には多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、ベンチャー・キャピタルから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ エネルギー 再生可能エネルギー 株式会社 資本業務提携 風力発電
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フュージョンエネルギープラント関連装置・システムの研究開発を行う「京都フュージョニアリング」が10.7億円調達
2024年7月23日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額10億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計調達額は148.1億円となりました。 京都フュージョ…
中古住宅プラットフォーム事業展開の「WAKUWAKU」が4.1億円調達
2020年2月4日、株式会社WAKUWAKUは、総額約4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リノベーション・ブランド「リノベ不動産」や、オシャレ建材ECサイト「HAGS-ハグス-…
LINEを専門とするマーケティング企業「DOTZ」が2億円調達
2025年3月31日、DOTZ株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 DOTZは、LINE公式アカウントを活用したマーケティング支援サービスを展開しています。 LINE公式アカ…
未就学から雇用までをワンストップで支援する障害福祉ベンチャー「HIRAKUホールディングス」が1.5億円調達
2023年12月27日、HIRAKUホールディングス株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 HIRAKUホールディングスは、未就学から雇用までをワンストップで支援す…
シフト管理と求人募集を同時に解決するシフト管理SaaS「らくしふワーク」がリリース
2021年11月22日、株式会社クロスビットは、「らくしふワーク」を11月22日(月)から提供開始することを発表しました。 「らくしふワーク」は、シフト管理システムから特定の曜日と時間帯の人材募集を直…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集