創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年5月10日便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療の研究開発を行う「イノバセル」が7億円調達

2022年5月9日、イノバセル株式会社は、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。
イノバセルは、切迫性・漏出性便失禁、腹圧性尿失禁を治療するための細胞治療薬の研究開発を行っています。
たった1度の細胞注入で、尿失禁や便失禁が根治できることを目指しています。
2022年5月現在、第Ⅲ相国際共同治験(実際の治療での使用に近い形での治験薬の投与)を開始するところです。
—
便意を感じるもののトイレまで我慢できずに便を漏らしてしまう症状を「切迫性便失禁」、便意を感じず無意識または自分の意志に反して便が漏れてしまう症状を「漏出性便失禁」と呼びます。
「切迫性便失禁」は、外肛門括約筋の収縮力の低下や腸炎などが原因となっています。括約筋の機能低下は加齢に伴う筋力低下のほか、出産時の肛門括約筋断裂が原因となることが多く、比較的女性に多い症状となっています。
「漏出性便失禁」の原因は様々ですが、もっとも多いのは内肛門括約筋の機能低下となっています。内肛門括約筋は外肛門括約筋と違って自分の意志で動かすことのできない不随意筋でできています。
尿失禁のうちもっとも多い症状が「腹圧性尿失禁」です。「腹圧性尿失禁」は、階段を上ったり、咳やくしゃみをするといった腹圧が高まる行動の際に自分の意志と関係なく排尿してしまうという症状です。こちらは尿道括約筋や骨盤底筋群の機能低下が主な原因となっています。
便失禁・尿失禁の多くは筋機能の低下が原因であることが多いため、イノバセルは対象の筋機能を取り戻すことを目的とした再生治療の実現により、便失禁・尿失禁の根治を目指しています。
研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | イノバセル 再生医療 切迫性便失禁 株式会社 治療 治療薬 漏出性便失禁 研究開発 細胞 腹圧性尿失禁 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2019年8月27日、ライフログテクノロジー株式会社は、「カロミル」の利用者の食事履歴などのライフログ・データをWeb APIで簡単にデータ取得できる「Calomeal Connect」を法人向けに提…
2020年12月18日、株式会社For A-careerは、「NoCodeDash(ノーコードダッシュ)」において、EC開発支援体制をより一層強化することを発表しました。 「NoCodeDash」は、…
2023年7月19日、株式会社Mint Townは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 2023年5月に、Web3ゲームやVRゲームの企画・開発・運営を手がける株式会社Thirdve…
2021年4月8日、株式会社グリラスは、「C. TRIA(シートリア)」をリリースしたことを発表しました。 第1弾として、食用コオロギを用いて開発した「C. TRIA Cookie(シートリア クッキ…
2024年6月18日、株式会社サーモンテックは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 サーモンテックは、ウェアラブルな生体センシング用エコープローブを開発しています。 薄くて柔軟性があ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…