注目のスタートアップ

空飛ぶクルマの運行サービスプラットフォームを開発する「エアモビリティ」が資金調達

company

2022年3月9日、エアモビリティ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。引受先は、日本特殊陶業株式会社です。

エアモビリティ(=空飛ぶクルマ)を、安全・容易・安価に航行・利用するためのサービスの提供のため、ナビゲーションシステム「AirNavi」などのインフラプラットフォームの開発、海外の空飛ぶクルマメーカーの日本市場参入の支援などを行っています。

今回の資金は、財務基盤の強化、インフラプラットフォーム開発の加速、組織体制・開発体制のさらなる強化に充当されます。

日本では、2025年に開催される大阪・関西万博で空飛ぶクルマ(エアモビリティ)によって万博会場まで送客するということが考えられています。すでに実証実験が開始されており、一般観客の前でもフライトが行われました。

そのほか中国では、電気自動車メーカーXpengの関連会社であるエアモビリティ企業のHT Aeroは、5億ドル(約570億円)の資金調達を実施するなど、次世代の乗り物として大きな注目を集めていることがわかります。また、ボーイングやエアバスなど航空製造企業でも開発や試験飛行が開始されています。

エアモビリティの大きなメリットには、広大な空を使えるため、道路の整備が必要ないことや直線距離で移動できることが挙げられます。そのメリットを最大限にするため、開発段階・構想段階にあるエアモビリティの多くは、垂直離着陸が可能なVTOL型であるという特徴があります。

安全性が確保され、民間企業でも購入できるほどの価格になれば、四輪の自動車を徐々に代替していくようになると考えられます。

一方で、法整備の必要性も認識されているほか、安全な航行を実現するためにはエアモビリティの航行を管理できるプラットフォームの実装も必要不可欠です。エアモビリティ株式会社は、空飛ぶクルマの社会実装のため、主にナビゲーションシステムの開発などソフトウェア面の事業を展開しています。

法整備の追いついていないような新たな領域でのビジネスでは、様々な関係先との連携が重要です。「冊子版創業手帳」では、人脈を作るためのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AirNavi インフラ エアモビリティ ナビゲーション・システム プラットフォーム モビリティ 株式会社 次世代モビリティ 空飛ぶクルマ 航空 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

エッジAIプロセッサー「AiOnIc」を開発する「ArchiTek」が11.8億円調達
2022年6月20日、ArchiTek株式会社は、総額約11億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ArchiTekは、エッジ側でのAI処理と画像・音声処理を行うエッジAIプロセッサ…
「土屋」が障害者福祉施設で働く人向け動画研修システム「ウェルビーラーニング」を運営する「フェアテクノロジーズ」に出資
2023年2月10日、株式会社土屋は、株式会社フェアテクノロジーズに500万円の出資を行ったことを発表しました。 フェアテクノロジーズは、障害者福祉施設で働く人向けの動画研修システム「ウェルビーラーニ…
BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」運営の「ユニラボ」が14.4億円調達
2020年11月16日、株式会社ユニラボは、総額14億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を運営しています。 システム開発、SaaS、マー…
東急不動産と鹿島建設による「旧九段会館」の保存・復原プロジェクト「九段会館テラス」が10/1に開業
東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社による「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」が2022年10月1日(土)に開業しました。 「九段会館テラス」は、登録有形文化財建造物である旧…
心疾患診断アシスト機能を搭載した「超聴診器」を開発する「AMI」が1億円調達
2022年3月1日、AMI株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 心疾患診断アシスト機能付き遠隔医療対応聴診器「超聴診器」を開発しています。 心電・心音の同時計測と、独自のアルゴリ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集