注目のスタートアップ

医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」や医療VRサービス提供の「Holoeyes」が資金調達

company

2022年2月17日、Holoeyes株式会社は、株式会社学研ホールディングスが運営する投資プロジェクト「Gakken Capital」から資金調達を実施したことを発表しました。

医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」を提供しています。

CT・MRIなどから得られた画像情報をコンピューター処理することで3D人体データとして表示するなど、診療に役立つ情報として提供するサービスです。

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を併用することで、3次元空間で術前シミュレーションを行うことが可能となります。

また複数人で同じ3Dデータを閲覧できる「Holoeyes VS」を利用することで、手技の共有やカンファレンスを行うことができます。

他にも、臓器解剖や手術手技の動きをVRとして立体空間的に音声解説と共に記録・配信・追体験できるサービス「Holoeyes Edu」も提供しています。

学研ホールディングスとは、同社が保有する教育コンテンツにHoloeyesのVR技術を組み込むなど、教育効果・学習効果を高めるコンテンツ・サービスの開発を行います。

VR・AR・MRなどのXR技術は、少し前までは未来の技術でした。

しかしテクノロジーの急激な発展により実用化され、社会実装も進みつつあります。

XR技術は、エンターテインメント以外にも、医療やものづくりなどの現場において大きな活用が見込まれています。

たとえばものづくりでは、ARグラスを装着することで、手を動かしているときでも必要な情報を視界に表示することが可能となり、業務効率化を実現することができます。

Holoeyesの技術は、患者から得たデータを3D人体データにすることで、従来よりも視覚的に表示し、診療・手術を支援するものです。

また、VRデバイスを装着することで実際にその3D人体データを使って手術のシミュレーションができるため、高度な手術などの成功率を高めることができます。

他にも実際の人体を使わなくても手術のシミュレーションを行うことができるため、学生・医師の教育・学習を手軽に行うことも可能となります。

今後、ロボットなどと組み合わせ、VRデバイスを装着した医師が遠隔で手術を行うといったことも実装され、医療においてXR技術は必要不可欠なものとして普及していくと考えられています。

最新技術の開発には資金調達が重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3D CT Gakken Capital Holoeyes Holoeyes MD MRI VR シミュレーション データ 医療 学研ホールディングス 学習 教育 教育コンテンツ 株式会社 画像 診療 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

学生向け履修管理SNS「Penmark」運営の「ペンマーク」が4.1億円調達
2022年7月12日、株式会社ペンマークは、約4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社前澤ファンドです。 ペンマークは、学生向け履修管理SNS「Penmark(ペ…
サブスク型マウスピース矯正「hanaravi矯正」運営の「DRIPS」が6,100万円調達
2020年6月30日、株式会社DRIPSは、6,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ニッセイ・キャピタル株式会社です。 マウスピース歯科矯正サービス「hanaravi矯正」を…
製造現場DXプラットフォームを提供する「Smart Craft」が1.1億円調達
2023年6月21日、株式会社Smart Craftは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Smart Craft」を従来のペーパーレスSaaSから、製造業DXプラ…
CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」提供の「プレイド」がGoogleから資金調達
2019年11月27日、株式会社プレイドは、Googleから資金調達を実施したことを発表しました。 プレイドは、CX(Customer Experience、顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を…
ARグラス用ディスプレイモジュールなどを手がける「Cellid」が3.7億円調達
2023年6月23日、Cellid株式会社は、総額約3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Cellidは、ARグラス用のディスプレイモジュールと、空間認識ソフトウェア「Celli…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集