注目のスタートアップ

ペプチド医薬品開発の「ひむかAMファーマ」が資金調達

company

2022年1月14日、ひむかAMファーマ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

指定難病の潰瘍性大腸炎などに対する新たな治療薬として、ペプチド(アミノ酸の結合体)医薬品「HM201」を開発しています。

「HM201」の主成分は、ひむかAMファーマの共同創業者である北村和雄氏(宮崎大学)が発見したペプチドである「アドレノメデュリン(AM)」をベースにしています。

アドレノメデュリンは、上皮細胞のバリア機能の修復・維持に関わる物質で、慢性炎症により傷んだ腸粘膜の修復を促進する効果を持っています。

2021年12月にオーストラリアにおいて、Himuka AM Australia Pty Ltd.(ひむかAMの現地子会社)によるPhase1試験(ヒトによる臨床試験の第1段階)を開始しています。

アドレノメデュリンは、アカデミア主導での臨床研究などにより、難治性炎症性腸疾患における顕著な腸管粘膜の治癒(再生)効果が確認されています。

他にも、血管拡張による強力な血圧低下作用や、臓器保護作用、抗炎症作用など多彩な作用を発揮することが明らかになっています。

宮崎大学での臨床試験では、難治性炎症性腸疾患に対しアドレノメデュリン療法が有用であることが確認されています。

難治性炎症性腸疾患とは、日本の指定難病である潰瘍性大腸炎・クローン病の2つの疾患を指します。

潰瘍性大腸炎については日本の指定難病の中ではもっとも多く、約17万人の患者が存在します。

腹痛・下痢・血便などの症状をもたらし、内科治療で症状が改善しない場合、大腸をすべて摘出する手術が必要となることもあります。

ひむかAMファーマは、既存薬とは異なるアプローチによる治療の実現のため、難治性炎症性腸疾患に対するアドレノメデュリン療法の研究開発を続けています。

研究開発型のビジネスは、資金調達が非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ HM201 アドレノメデュリン クローン病 ひむかAMファーマ ペプチド 医薬品 指定難病 株式会社 潰瘍性大腸炎 研究開発 資金調達 難治性炎症性腸疾患
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「中国電力」が訪日外国人旅行者向け観光プラットフォームサービスを展開する「WAmazing」に出資
2023年4月5日、中国電力株式会社は、WAmazing株式会社に出資したことを発表しました。 WAmazingは、訪日外国人旅行者向け観光プラットフォームサービスを展開しています。 Web・アプリ・…
「Candee」と「クレプシードラ」が協業 空間音響を用いた動画制作・ライブ配信支援を開始
2021年7月19日、株式会社Candeeは、クレプシードラ株式会社と業務提携を行うことを発表しました。 Candeeは、ライブ配信・動画制作事業や、ライブ配信・動画制作を中心としたデジタルマーケティ…
経営・労務コンサルティングなどを手がける「TRIPORT」と商談アシストプラットフォームを提供する「Umee Technologies」が協業 商談のDX加速へ
2023年5月30日、TRIPORT株式会社は、Umee Technologies株式会社と、全国企業の商談のDXを加速するために協業したことを発表しました。 TRIPORTは、全国の企業を対象に経営…
小規模分散型水循環システムを開発する「WOTA」 「渡辺パイプ」による出資が決定
2022年7月27日、WOTA株式会社は、渡辺パイプ株式会社から出資を受けることが決定したことを発表しました。 WOTAは、持ち運べる水再生プラント「WOTA BOX」・水循環型手洗いスタンド「WOS…
イヤホン型BCI「Ear Brain Interface」などを開発するブレインテックスタートアップ「CyberneX」が資金調達
2022年6月9日、株式会社CyberneXは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、既存投資家の横河電機株式会社です。 CyberneXは、イヤホン型Brain Computer Int…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集