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2022年1月17日ペプチド医薬品開発の「ひむかAMファーマ」が資金調達
2022年1月14日、ひむかAMファーマ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
指定難病の潰瘍性大腸炎などに対する新たな治療薬として、ペプチド(アミノ酸の結合体)医薬品「HM201」を開発しています。
「HM201」の主成分は、ひむかAMファーマの共同創業者である北村和雄氏(宮崎大学)が発見したペプチドである「アドレノメデュリン(AM)」をベースにしています。
アドレノメデュリンは、上皮細胞のバリア機能の修復・維持に関わる物質で、慢性炎症により傷んだ腸粘膜の修復を促進する効果を持っています。
2021年12月にオーストラリアにおいて、Himuka AM Australia Pty Ltd.(ひむかAMの現地子会社)によるPhase1試験(ヒトによる臨床試験の第1段階)を開始しています。
アドレノメデュリンは、アカデミア主導での臨床研究などにより、難治性炎症性腸疾患における顕著な腸管粘膜の治癒(再生)効果が確認されています。
他にも、血管拡張による強力な血圧低下作用や、臓器保護作用、抗炎症作用など多彩な作用を発揮することが明らかになっています。
宮崎大学での臨床試験では、難治性炎症性腸疾患に対しアドレノメデュリン療法が有用であることが確認されています。
難治性炎症性腸疾患とは、日本の指定難病である潰瘍性大腸炎・クローン病の2つの疾患を指します。
潰瘍性大腸炎については日本の指定難病の中ではもっとも多く、約17万人の患者が存在します。
腹痛・下痢・血便などの症状をもたらし、内科治療で症状が改善しない場合、大腸をすべて摘出する手術が必要となることもあります。
ひむかAMファーマは、既存薬とは異なるアプローチによる治療の実現のため、難治性炎症性腸疾患に対するアドレノメデュリン療法の研究開発を続けています。
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