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2021年11月18日CAEにAIと高性能計算技術を適用することでものづくりのプロセスを最適化する「科学計算総合研究所」が3億円調達

2021年11月17日、株式会社科学計算総合研究所(RICOS)は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。
CAE(Computer Aided Engineering)にAIと高性能計算の技術を組み合わせることで、製品設計の効率化と高付加価値化を実現するアルゴリズム「IsoGCN(アイソジーシーエヌ)」を提供しています。
「IsoGCN」は、流体の流れや熱伝導など様々な物理現象を高速にシミュレーションできるため、製品設計を加速させることができます。
今回の資金は、「IsoGCN」を組み込んだSaaS型プラットフォーム「RICOS Production Suite」の開発の推進や、AIアルゴリズムの精度向上のための研究開発や、人材採用に充当される予定です。
製造業における製品設計では、CAE(コンピューターを用いた仮想試作・仮想試験)は欠かすことのできないプロセスのひとつです。
CAEは、設計段階でその製品が性能的に問題ないか物理シミュレーションを行い、工程設計の事前検討を支援することを目的としています。
設計段階では、強度の問題や熱の問題が発生するため、CAEでは荷重・振動や、熱伝導、流体の流れをシミュレーションします。
CAEは製品設計の効率化を目的としているのですが、高精度なシミュレーションを行うと計算時間が非常に長くなってしまい、結果的に製品設計の時間がかかってしまうことが課題となっています。
そのため高速でシミュレーションを行えるCAEが求められています。
AIは様々な領域で活用されていますが、もちろんCAEにも適用することができ、学習が進んだことによって従来とは比べ物にはならないほど高速なシミュレーションが実現されています。
AIは様々な領域でサービスを高度化させています。業務効率化に大きく貢献するサービスもあるため、自社に最適なものを導入すると良いでしょう。「冊子版創業手帳」では、社内システムの構築のノウハウについて詳しく解説しています。業務効率を向上させるツールを導入し、ビジネスを加速させましょう。
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関連タグ | AI CAE RICOS アルゴリズム シミュレーション ものづくり 効率化 技術 株式会社 科学計算総合研究所 製品 資金調達 |
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