注目のスタートアップ

医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」や医療VRサービス提供の「Holoeyes」が資金調達

company

2021年11月5日、Holoeyes株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」を提供しています。

CT・MRIなどから得られた画像情報をコンピューター処理することで、3D人体データとして表示するなど診療に役立つ情報として提供するサービスです。

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を併用することで、3次元空間で術前シミュレーションを行うことが可能となります。

また複数人で同じ3Dデータを閲覧できる「Holoeyes VS」を利用することで、手技の共有やカンファレンスを行うことができます。

医療機器として認められておらず医療現場で利用することはできないものの、「Holoeyes MD」の開発段階にあるプロトタイプ機能が実装されている「Holoeyes XR」を、教育や論文執筆目的のために提供しています。

VR・AR・MRなどの技術を総称してxR技術と呼びます。

SFなどでは慣れ親しんだ技術ではありますが、通信インフラの整備が進んだことによりようやく実現可能となりました。

現在xRは、「見る」コンテンツ/体験が多いのですが、触覚などの運動感覚を再現するための研究開発が行われているほか、脳神経を直接刺激することで人間に狙った影響を与えたり能力を拡張する技術も研究開発が行われており、これらは没入型のxRの実現のために活用されていくと考えられています。

しかし、たとえば神経を直接刺激する技術などは悪用された場合非常に危険です。これらのテクノロジーは人間存在や倫理に関わる課題を抱えており、xRに警鐘を鳴らす専門家も少なくはありません。

こういった側面もあるxRですが、もちろん悪用されなければ非常に便利な技術です。

たとえば触覚の再現が実現された場合、遠隔での手術が可能になると考えられています。

医療業界では医師の人手不足が深刻であるほか、医師のスキルにも個人差があるため、病院によって受けられる医療に差があります。

特に大都市と地域では格差があり、この地域医療の格差は大きな課題となっています。

もし遠隔医療・手術が実現されれば、スキルのある医師がその場にいなくても手術を行えるため、地域医療の格差を改善することができます。

またロボット技術の進展も考えると、遠隔でロボットを操作することで手術を行えるといった時代もやってくるでしょう。

最新技術の開発には資金調達が重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Holoeyes Holoeyes MD Holoeyes XR VR XR データ 医療 医療機器 情報 株式会社 画像 表示 診療 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY」などを展開する「GA technologies」が「三菱UFJ銀行」とシステム開発投資に対する20億円の融資契約を締結
2023年3月27日、株式会社GA technologiesは、株式会社三菱UFJ銀行との間で、システム開発投資に対する20億円の融資契約を締結したことを発表しました。 GA technologies…
ヘリカル型核融合炉の開発を目指す「Helical Fusion」が資金調達
2022年11月8日、株式会社Helical Fusionは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、KDDI Green Partners Fundと、Nikon-SBI Innovati…
「凸版印刷」とP.A.I.(パーソナル人工知能)開発の「オルツ」がデジタル・クローン事業で協業
2021年2月17日、凸版印刷株式会社は、株式会社オルツは、2021年1月に資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 オルツは、私=1人称で語ることができるP.A.I.(パーソナル人工知能)の開…
創薬バイオベンチャーの「セルアクシア」が6.4億円調達
2022年8月19日、セルアクシア株式会社は、総額約6億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 セルアクシアは、従来の治療法では治せなかった難治性疾患に対して画期的な有効性を示す新規細…
妊活コンシェルジュ・サービス提供の「ファミワン」が1.5億円調達
2020年4月6日、株式会社ファミワンは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 妊活コンシェルジュ・サービス「famione(ファミワン)」を開発・提供しています。 LIN…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集