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2021年11月5日治験・臨床研究向け文書管理クラウドサービス「Agatha」提供の「アガサ」が3.6億円調達
2021年11月4日、アガサ株式会社は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
治験・臨床研究向け文書管理クラウドサービス「Agatha(アガサ)」を提供しています。
医療業界における臨床研究・治験の文書、ライフサイエンス業界におけるGxP対象の文書の管理に必要な機能を備えたシステムです。
文書管理として必要なドキュメントの保存・共有・バージョン管理だけでなく、ワークフローによるレビュー・承認などを行うことができます。
今回の資金は、「Agatha」のプロダクト開発や、組織力の強化に充当されます。
治験・臨床研究を行う製薬会社は、GCP(臨床試験の実施の基準)など、国による様々な規制のもと、信頼性の高い文書の作成・保管が求められています。
また電子記録を行う場合は、紙の書類に関する規制だけでなく、電子記録に関する規制を守る必要もあります。
そのため治験・臨床研究の現場では、一般的な企業が利用しているような文書管理システムは利用できないのです。
このことから文書管理システムの導入が遅れ、治験・臨床研究の現場では製薬企業から医療機関への文書の郵送や、医療機関内での配布・郵送、製薬企業担当者による書類確認のための医療機関への訪問といったアナログな業務のままとなっていました。
アナログな業務環境は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴うテレワークの実施に対応できず、治験の実施が遅れ、結果的に新型コロナ治療薬・ワクチンの開発の遅れにつながりました。
新型コロナの影響により文書管理の電子化のニーズが急速に高まり、「Agatha」の導入数も増加し、2021年11月時点で臨床研究中核病院の8割に導入されるという実績をあげています。
またヨーロッパで最初のがん研究センターである「Gustave Roussy」(フランス)において、臨床研究におけるインフォームドコンセントのリモート化を目的に正式採用されるなど国外でも利用されています。
新型コロナウイルス感染症は多くの企業でデジタル化を迫りました。文書管理においても紙から電子への切り替えが加速することが考えられます。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。
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