注目のスタートアップ

生鮮食品の早朝宅配サービス「モーニング・エキスプレス」運営の「カノエ」が6,200万円調達

company

2021年11月1日、株式会社カノエは、総額約6,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。

生鮮食品を早朝に宅配するサービス「モーニング・エキスプレス」を運営しています。

パン、季節の果物・野菜、牛乳、サラダなど、毎朝の食卓に必要な食材を朝7時までに宅配するサービスです。

夜22時までに注文することで、朝7時には受け取ることができます。食材は置き配で配達するため、寝ていても問題はありません。

ルートを最適化することで配達コストを低減しています。

2021年11月現在、配達エリアは東京都目黒区内のみとなっています。

2020年5月に開始した焼き立てパンの早朝宅配サービス「パンタク」を拡大し開始したサービスです。

今回の資金は、人材採用や、東京都目黒区内での本格的な店舗運営に充当される予定です。

食料品の配達市場には、完成された料理・弁当を配達する配食サービスや、食品等を配達する食品配達サービス、フードデリバリー、ネットスーパーなどがあります。

これら配食サービスと食品配達の中間でもあるミールキット(材料とレシピが一緒になったもの)を手がけるベンチャー企業の登場などもあり注目の市場といえます。

配食市場については、高齢者の増加による需要の増加により、2009年から2014年の6年間で約1.8倍拡大するなど、大きな成長をみせています。

また新型コロナウイルスの影響により、買い物が困難な地区だけでなく、都市部においても食品・食材配達サービスの需要が高まりました。

食品・食材配達では生協の個配・移動販売や大手スーパーが展開するネットスーパーなどが強いため、サービスの差別化が必要となります。

「モーニング・エキスプレス」は、生協やネットスーパーが難しい早朝の配達に特化したサービスです。夜22時までと注文時間に余裕があることも強みといえるでしょう、

早朝配達は独自の物流基盤が必要となるため、どのようにコストカットや効率化を行っていくかが鍵となりそうです。

競合の多い市場では、競合他社の分析や、自社の強み・弱みを分析しサービスの差別化を図っていくことが重要です。「冊子版創業手帳」では、自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析するフレームワークを掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ カノエ パンタク モーニング・エキスプレス 宅配 株式会社 置き配 資金調達 食品 食材
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

空間プロデュースの「SPACE PRODUCE」と「ユニオンテック」が資本業務提携
2022年11月1日、ユニオンテック株式会社は、株式会社SPACE PRODUCEと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ユニオンテックは、オフィス・商業施設を中心とした空間創造事業を展開…
経営サポート「創業・ベンチャー支援」
中小企業庁は、経営サポート「創業・ベンチャー支援」を実施しています。 創業を考えている人やベンチャー企業の円滑な事業活動を資金調達や情報提供などで支援します。 さらに、市区町村と民間事業者などが、創業…
曲がれる自走型ロープウェイ「Zippar」を開発する「Zip Infrastructure」が1.9億円調達へ
2022年4月12日、Zip Infrastructure株式会社は、総額1億9,000万円の資金調達を実施することを発表しました。 Zip Infrastructureは、次世代の交通インフラである…
ジェネレーティブAIによりリード化合物の探索・最適化プロセスを加速させる創薬AIプラットフォーム「DATAGRID DrugFinder」(β版)が3/1から提供開始
2023年2月17日、株式会社データグリッドは、「DATAGRID DrugFinder」を開発し、2023年3月1日から提供を開始することを発表しました。 「DATAGRID DrugFinder」…
新型電池を開発する「ORLIB」が「トヨタ紡織」から資金調達
2023年11月29日、ORLIB株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、トヨタ紡織株式会社です。 ORLIBは、高エネルギー二次電池を開発するスタートアップです。2017年から…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集