注目のスタートアップ

高高度ガス気球や旅行用気密キャビンを設計・開発する「岩谷技研」が資金調達

company

2021年10月20日、株式会社岩谷技研は、資金調達を実施したことを発表しました。

これにより、累計調達額は5億3,000万円となりました。

岩谷技研は、高高度ガス気球や、旅行用気密キャビンを設計・開発しています。

気球による“NearSpace(地球に近い宇宙空間)からの宇宙旅行”の実現を目指しています。

岩谷技研は、宇宙空間に行くことによって人間の意識や視野が広がる旅の提供を目的としています。

2021年7月20日、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏は、自身が立ち上げた航空宇宙企業Blue Origin開発による弾道飛行用システムNew Shepardに搭乗し、無事に宇宙旅行を成功させました。

地球に戻ってきたベゾス氏は、宇宙旅行は人生を一変させるできごとだったと語っています。

人類史初の宇宙飛行士だといわれているユーリイ・ガガーリンの言葉「地球は青かった」など、歴代の多くの宇宙飛行士や旅行者たちは、宇宙に行くことや宇宙から地球をみることは、価値観を変えるものであると様々な言葉で語っています。

また、『星の王子さま』で有名なサン=テグジュペリは飛行機のパイロットでもあり、自身のパイロット経験から『人間の大地』というエッセイ集を出版しています。

サン=テグジュペリは、空高くから地球を見下ろしたことの感動から、人間という生命は、宇宙的尺度からみなくてはならないと考えなくてはならないと語っています。

宇宙ビジネスはスケールの大きなビジネスです。しかしそれはただ単に宇宙が“広い”からだけではありません。

グローバリズムとは、地球をひとつの共同体とみて、世界を一体化させようという思想です。

しかしグローバリズムは市場競争の加速による貧富の差の拡大や環境破壊を進めました。

宇宙ビジネスは、このようなグローバリズムの失敗に反省の目を向けさせ、真のグローバリズムを自覚させるためにも存在しています。

もちろん宇宙ビジネス市場で大きな割合を占めているのは、衛星を打ち上げ、それにより得たデータを販売したり活用したりする衛星サービスです。

しかし、宇宙旅行といった事業は、地球というものを俯瞰してみることによって、人間に宇宙的な価値観を抱かせます。

宇宙旅行に資金が集まっているのは、この価値観の転換が重要であると考える人間が多くいるからに他ならないのです。

スケールの大きなビジネスには、多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、ベンチャーキャピタルから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ガス気球 宇宙 宇宙旅行 岩谷技研 株式会社 気密キャビン 気球 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

光の力により構築物の錆・塗膜・有害物質を除去する「CoolLaser」を手がける「トヨコー」が資金調達
2024年4月30日、株式会社トヨコーは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社脱炭素化支援機構、りそなキャピタル8号投資事業組合です。 各社からの出資総額は2.5億円であり、今回…
拡張性の高い商用車向けEV充放電システム開発の「Yanekara」が5,500万円調達
2021年9月8日、株式会社Yanekaraは、総額5,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 一基で複数台のEVを太陽光で充電できる充放電機器(V2X機器)と、電気自動車(EV)など多様…
「ジェトロ」が拠点都市8カ所においてオンラインによるアクセラレーションプログラムを実施
2021年8月26日、ジェトロ・スタートアップ支援課は、内閣府「スタートアップ・エコシステム形成推進事業」拠点都市8カ所のスタートアップを対象としたアクセラレーションプログラムをオンラインで実施するこ…
気軽に導入・使用できるロボットハンドの実現を目指す「Thinker」が5億円調達
2025年8月8日、株式会社Thinkerは、総額5億円の資金調達を発表しました。 Thinkerは、主に製造現場などで、家電のように気軽に導入・使用できるロボットハンドの実現を目指しています。 その…
ビデオゲームを活用したオンライン英語コミュニケーションレッスン「eスポーツ英会話」などを手がける「ゲシピ」が資金調達
2024年11月28日、ゲシピ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は5億円を超えています。 ゲシピは、ビデオゲーム(eスポーツ)を活用したオンライン英語…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集