注目のスタートアップ

中小企業製造業工場向け案件管理・経営判断支援SaaS「monit」運営の「トランスミット」が1.24億円調達

company

2021年10月14日、トランスミット株式会社は、総額1億2,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。

中小企業製造業工場の案件管理や経営判断を支援するSaaS「monit(モニット)」を運営しています。

受注から出荷のデータ・案件管理を行い、案件管理に紐付いた生産工程管理と実績にもとづいた経営分析を実現します。

今回の資金は、開発体制の強化や、営業オペレーションの強化に充当されます。

2019年の製造業の業績は、米中貿易摩擦や天候などの影響を受け、前年比で大きく縮小しています。今後数年間の業績見通しも減速傾向となっています。

また新型コロナウイルス感染症の流行により、グローバルサプライチェーンの寸断のリスクが顕在化しました。

米中貿易摩擦や新型コロナウイルスなど、不確実性の高まりを受け、世界では柔軟性のあるサプライチェーンの再構築が必要との見方が強まっています。

このような環境や顧客のニーズの変化に対応するためには、組織内外の経営資源を再結合・再構成する力(ダイナミックケイパビリティ)が必要となります。

この能力を高めるためにはデジタル化・DXが有効であると考えられています。

しかし製造業のDXは、製造工程・マーケティングともにあまり進んでいません。

2019年においては製造工程のデータ収集に取り組んでいる企業は51%にしかすぎず、さらには減少しているとの統計もあります。

製造業のDXが進まない大きな原因としては、IT人材が不足していることが挙げられます。

ものづくり企業が直面している課題には、大企業・中小企業ともに、人手不足や人材育成・能力開発が進まないといった、人材面の課題が浮き彫りとなっています。

デジタル技術を活用した企業では、人材の定着率が向上したほか、人員配置を変えずに業務効率が向上したといった結果が出ているため、まずはDXを推進するための人材確保に関する課題を解決することが急務となっています。

製造業以外でもDXの推進は大きな課題です。しかし創業期はまだなにも導入されていないまっさらな状態であるため、自らの使いやすいように最新のシステムを導入することができます。「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ monit SaaS データ トランスミット モニット ものづくり 中小企業 工場 株式会社 案件管理 生産工程管理 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

システムコンサルティングなどを手がける「WISHシステムコンサルティング」に「ニーズウェル」が出資
2023年3月2日、株式会社ニーズウェルは、株式会社WISHシステムコンサルティングに、出資することを発表しました。 今回の出資は、ニアショア(遠隔地開発)における長期的な協業関係の構築・推進を目的と…
ガバナンス・リスク・コンプライアンス管理ソリューション提供の「GRCS」が1.6億円調達
2019年12月3日、株式会社GRCSは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 GRC(ガバナンス・リスク管理・コンプライアンス)領域の課題を解決するソリューションを提供して…
データプラットフォーム「AirLake」などを提供する「DATAFLUCT」が「全日本食品」と資本業務提携
2023年6月7日、株式会社DATAFLUCTは、全日本食品株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 DATAFLUCTは、企業のデータ基盤構築やデータ利活用を推進するデータプラットフ…
高度な蓄電池制御技術を保有する「NExT-e Solutions」が「大阪ガス」と資本業務提携
2022年9月14日、NExT-e Solutions株式会社は、大阪ガス株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 NExT-e Solutionsは、独自の蓄電池の制御技術(BMS…
DXの相談窓口を運営する「ユーティル」が5.4億円調達
2023年12月15日、株式会社ユーティルは、総額5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユーティルは、Web制作に関する相談カウンター「Web幹事」、動画制作に関する相談カウンタ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集