最低賃金引き上げに助成金 10月から雇用調整助成金の要件が緩和

change

政府は、最低賃金の3%引き上げのため、企業の負担軽減策を講じます。

例年、最低賃金は10月に切り替わるため、「雇用調整助成金」の要件を10月から緩和し、12月までの激変緩和措置として一時的に負担を肩代わりし、賃上げに取り組むための生産性向上を促します。

雇用調整助成金は、新型コロナウイルス感染症の特別枠として、新型コロナの影響で売上が大きく落ち込む企業に、1人あたり最大1万5,000円を助成しています。

要件として、従業員が休業する延べ日数が所定労働日数の2.5%以上というものがありますが、一定以上の時給を上げる場合この休業要件をなくし、10月から3カ月間支給することとします。

また、業態転換に取り組む企業を支援する「事業再構築補助金」についても、給与を引き上げる企業に対する支援を行います。

売上が大きく落ち込んでいことを要件に、給与を上げる中小企業を対象とした補助率の高い特別枠を設けます。

また、中小・零細事業者を支援する「持続化補助金」についても賃上げ対策枠を設け、賃上げに積極的な企業を優先して採択することで、賃上げを促します。

2021年7月現在、最低賃金は902円となっています。

中央最低賃金審議会の小委員会は、7月14日に2021年度の最低賃金を時給930円にすると決定しました。

28円の引き上げ額は、2002年度から時給で示す方式となってから過去最大の上げ幅となります。

新型コロナの影響により苦しい経営が続くなか、賃上げに取り組むためには生産性の向上が必要不可欠です。

創業期はなにも導入されていない状態であるため、自社の使いやすいように最新のシステムを導入することができます。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 制度改正
関連タグ 事業再構築補助金 企業 助成金 持続化補助金 新型コロナウイルス 最低賃金 生産性向上 賃金 雇用調整助成金
補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

制度改正の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京都】「第3回中小企業特別高圧電力・工業用LPガス価格高騰緊急対策事業支援金」
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「第3回中小企業特別高圧電力・工業用LPガス価格高騰緊急対策事業支援金」について発表しました。 「特別高圧電力」及び「工業用LPガス」の価格高騰の影響を受ける中小…
【農林水産省】「国産飼料生産・利用拡大緊急対策事業(令和6年度補正予算(第1号))」2次公募
「国産飼料生産・利用拡大緊急対策事業(令和6年度補正予算(第1号))」2次公募についてのお知らせです。 国産飼料の生産・利用を拡大する取組により飼料自給率向上及び飼料生産基盤の強化を図ることを目的とし…
日本企業のアメリカ市場進出をサポートする「Japan Together」が資金調達
2025年7月16日、Japan Together株式会社は、資金調達を発表しました。 Japan Togetherは、日本の中小企業のアメリカ市場進出を支援する事業を展開しています。 言語の壁、人材…
担当者に聞く「中小企業省力化投資補助金」補助金の特徴・ポイントを担当者が解説
2024年8月8日、中小企業庁は、「担当者に聞く「中小企業省力化投資補助金」」を公表しました。 中小企業省力化投資補助金(省力化投資補助金)は、2024年6月25日に第1回公募が開始された補助金です。…
【林野庁】「林業従事者等確保緊急支援対策」
林野庁は、「林業従事者等確保緊急支援対策」の公募について発表しました。 林業従事者等確保緊急支援対策として、認定事業主、選定経営体等に対し、林業労働力の確保を図るため、安全で衛生的な職場づくりを通じた…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集