注目のスタートアップ

データ生成現場にてAI処理し活用するエッジAI事業の「EDGEMATRIX」が9億円調達

2019年8月29日、EDGEMATRIX株式会社は、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。

また引受先である、株式会社NTTドコモ、清水建設株式会社、日本郵政キャピタル株式会社とは、協業することで合意したことも発表しました。

EDGEMATRIXは、米国Cloudian Holdings Inc.、日本法人クラウディアン株式会社からスピンオフし、AI事業を展開しています。

高精細映像などの大量データを現場(エッジ)でリアルタイムにAI処理するためのデバイス「Edge AI Box」や、エッジAIの統合管理・収益化プラットフォーム、ソリューションを提供しています。

株式会社EDGEMATRIX 太田洋代表のコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社EDGEMATRIX 共同創業者兼代表取締役社長 太田洋氏よりコメントが届きました!

太田 洋EDGEMATRIX株式会社 共同創業者兼代表取締役 社長

元クラウディアン株式会社代表取締役社長兼共同創立者。Edge AI BOXを開発。Jフォン/ボーダフォン・ジャパン在籍時には、世界初の写真付きメールサービス「写メール」や、世界初のロケーションベースドサービスである「J-Skyステーション」および「J-ナビ・サービス」を開発するなど、モバイル業界にいくつもの「業界初」を導入してきた。

ーこの事業を始めた経緯について教えてください。

太田:ビッグデータ用のストレージ製品を開発提供するクラウディアンからスピンオフした企業です。ビッグデータの使い方としてAIの実証実験をするなかで、次のことに気が付きました。

①AIで映像の識別精度を上げるためには4kのような高精細映像が必要(高精細のカメラが主流になる)
②クラウド側のAIでこれらの高精細映像を処理するためには通信ネットワークで送信する必要がある
③これらの高精細映像は大容量データであり、ネットワークやクラウドに集まると利用者の利便性が落ちる
④この課題はデータ生成現場(エッジ)でAI処理することで解決できる
⑤エッジでAI処理するためには小型装置で遠隔管理が必要であり、その装置上で稼働するAIアプリケーションを簡単に設定、運用、管理できることが必要

そこでエッジAIを実用化するため、エッジAIデバイス、エッジAIプラットフォーム、エッジAIソリューションの3事業を提供することにしました。

ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか?

太田:今回の資金調達は、ドコモ、清水建設という事業会社、日本郵政キャピタルというCVCの3社から直接資金調達を行い、それぞれと事業で協業します。そのため、我々と一緒にビジネスをするAIのアプリケーション開発会社などのパートナー達にとって新たな事業機会になると大きく期待いただいています。

ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください。

太田:今後は、エッジAIを実現するアプリケーションを簡単に開発できるためのツール類であるSDK(Software Development Kit)を提供することで、エッジAIのアプリケーション数を増やし、市場を早期に立ち上げ、拡大したいです。また、エッジAIプラットフォームが5Gの主力サービスになるようにしていきたいです

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Cloudian EDGEMATRIX NTTドコモ エッジAI 協業 日本郵政 株式会社 清水建設 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

次世代型ブロックチェーン技術「Grid Ledger System(GLS)」を開発する「アーリーワークス」が1億円調達
2020年7月31日、株式会社アーリーワークスは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 次世代型ブロックチェーン「Grid Ledger System(GLS)」を開発・展開しています…
C向けセール・アンド・リースバック・サービス「CASHARi」開発の「ガレージバンク」4,500万円調達
2020年11月19日、ガレージバンク株式会社は、総額約4,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 C(個人)向けセール・アンド・リースバック・サービス「CASHARi(カシャリ)」を開発…
植物由来の環境配慮素材「PlaX」を製造・販売する「Bioworks」が4.15億円調達
2024年1月18日、Bioworks株式会社は、総額4億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Bioworksは、植物由来の環境配慮素材「PlaX(プラックス)」の製造・販売、 サ…
英語スピーキング評価AI「CHIVOX」などを提供する「アイード」とシステムインテグレーターの「HOUSEI」が資本業務提携
2023年4月26日、アイード株式会社は、HOUSEI株式会社と資本業務提携することを決議したことを発表しました。 これにより、アイードはHOUSEIグループの連結子会社となります。 アイードは、英語…
観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」や「ルーラNFT」を提供する「ルーラ」が資金調達
2022年9月15日、株式会社ルーラは、資金調達を実施したことを発表しました。 ルーラは、観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」と「ルーラNFT」を提供しています。 「ルーラコイン」は、全国の観光地で…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】