在庫管理がらくらく!ロジクラの魅力と便利な機能とは

創業手帳

ロジクラとは?在庫管理を円滑にするシステムのメリットデメリット・使える便利機能を解説


ロジクラは、スマホでできる在庫管理システムです。
いつも使っているスマホを使えるから初めての人でも安心して使えて、クラウドを使うから管理や外部連携も楽に行えます。

ロジクラは無料で使える機能もあるため、まずはお試し利用で導入を検討することも可能です。
在庫を抱えるショップや卸売りビジネスをしている方、入出庫の手間やミスを減らしたい事業主は、ロジクラの機能や魅力をチェックしてみましょう。

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ロジクラとは


ロジクラとは、入荷・出荷の管理をクラウドで行うロジスティクス情報管理ソフトです。
手元の操作にはスマホを使用し、パソコン上の管理画面で在庫管理を行います。
クラウド上でデータを一元管理でき、シンプルな操作で誰でも使えるソフトです。

スマホを使った出荷管理

ロジクラでは、入荷・出荷の操作をハンディターミナルの代わりにスマホを使って行います。
商品の確認や記録はスマホでバーコードを読み込んで行い、そのまま数量を登録します。
操作方法は、普通にスマホで写真を撮影したりQRコードを読み込んだりするのと同じ要領です。

また、出荷指示担当者が倉庫担当者のスマホへ出荷のオーダーを飛ばすことも可能です。
従来の納品書や送り状による指示出しとは違って常に指示を出すことができ、また、広い倉庫内でもスムーズな連携が取れます。

3PLパートナープログラム

ロジクラでは、利用者である小売事業者と最適な倉庫をつなぐネットワークプログラムです。
自社のニーズに合った倉庫を探している利用者へ、新規顧客を獲得したい3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)の事業者を紹介し、双方のニーズを満たします。

テスト開始が2020年6月とまだ新しいプログラムですが、テストの時点でも十分な成果を出しており、今後も発展が期待できます。

現状の物流費用を請求書ベースでヒアリングし、配送料や物流作業費を考慮してコストダウンが期待できる倉庫を、無料で紹介してもらうことが可能です。
指定カートの連携や同梱対応、オリジナル包装などのサービス面のニーズも反映してもらえます。

外部連携も

ロジクラでは、さまざまな外部サービス、アプリとの連携も可能となっています。
外部連携によって、ロジクラの使い勝手が良くなり、さらに在庫管理や入出荷の効率化が期待できます。
次々と新しい連携サービスを発表しているロジクラですが、たとえば以下のようなサービスがあります。

STORES

STORESは、本格的なネットショップが簡単に作れるサービスです。
STORESとロジクラの連携により、STORESからの注文データをロジクラにCSVデータ取り込みできるようになりました。

これによって、ネットショップを経営している事業者の効率化と在庫と入出荷の一元管理が可能です。
出荷作業までのスピードアップ、目視確認での出荷検品が不要となり、誤出荷のリスクと出荷工程の軽減が期待できます。

また、さらにSTORESでもロジクラからの出荷履歴データをCSVデータ経由で連携できるようになりました。

ネクストエンジン

ロジクラは、ネクストエンジンとの連携もしています。
ネクストエンジンの受注管理と在庫管理をロジクラのスマホアプリと連動させることで、在庫確認や入出荷を効率化できます。
複数モールの一元管理や納品書・配送情報管理に長けたネットショップの運営システムとロジクラの在庫管理システムの連携で、ネットショップ運営がよりスムーズに、ミスなく行えるようになります。

スマレジ

ロジクラでは、店舗クラウドPOSシステム「スマレジ」との連携も可能となっています。
スマレジとの連携によって、店舗在庫と倉庫在庫を一つのシステムで一元管理できます。

店舗スタッフと倉庫担当者がどちらも同時に相手側の在庫を確認でき、在庫のコントロールがスムーズになりそうです。
店舗内の商品在庫を確認することで欠品を防ぎ、さらに店舗からの出荷指示もできます。

佐川グローバルロジスティクス

ロジクラの「3PLパートナープログラム」に賛同した佐川グローバルロジスティクス株式会社が、ロジクラとの連携を決めました。
倉庫移転の選択肢として佐川の全国約80拠点を紹介、またロジクラ利用者の物流ソリューションをバックアップしてくれます。
この連携により、「3PLパートナープログラム」のますますの発展、利用者の物流ソリューションの推進が期待できます。

ロジクラのメリット・デメリット


ロジクラでは、倉庫・物流の分野でさまざまな機能や外部提携を行い、サービスの向上を行っています。
また、機能の充実だけでなく使い勝手も満足度の高いものとなっているようです。
しかし、一方では活用できる範囲の狭さに不便を感じることもあります。

ロジクラを検討している事業者は、このシステムによって出来ることと出来ないことを把握し、利用の可否を判断しましょう。

ロジクラのメリット

ロジクラのメリットは、操作方法の簡単さと倉庫業務の効率化です。
業務を効率化して、コストダウンも目指せます。

簡単な操作でミスを抑えられる

ロジクラは、管理画面とスマートフォンによる在庫・入出荷管理ができるシステムです。
倉庫での作業は、普段から使い慣れているスマホなので、誰でも親しみやすく、デジタル機器の扱いに疎い人でも仕事にすぐに慣れることができます。

実際に行う操作は、カメラでのバーコードの読み込みと数量の簡単な入力だけです。出荷の指示もスマホを通して行えて、ピッキング作業もカメラ読み込みとタップ等、最低限の工程が行えます。
納品書から追跡番号の読み込みも可能です。人が行う入力の操作工程が少なく、人為的なミスも起こりにくいです。
また、操作が簡単なので、導入時や新人研修の手間も省けます。

コストダウンが期待できる

ロジクラでは、これまで行っていた作業工程を大幅に削減し、人件費の削減にも役立ちます。
また、検品作業に必要だったハンディターミナルが不要となるため、導入コストも膨らみません。
行う作業もシンプルかつ直感的なものなので、研修期間も抑えられそうです。

在庫をクラウドで一元管理できる

ロジクラを導入することで、商品在庫の一元管理が可能です。
クラウド上で行えるため、情報の管理と共有が簡単になり、リアルタイムで在庫情報を知ることができます。

複数拠点や複数ユーザーとの連携、店舗と倉庫の連携、複数のネットショップの運営、煩雑になりがちな入出荷がスムーズになります。

ロジクラのデメリット

ロジクラでは、導入が難しいケースや使い勝手が悪いと感じることもあります。
無料でも使えるとは言え、完全無料での導入には向いていないかもしれません。

iPhoneしか使えない

ロジクラは、スマホを使用するためハンディターミナルが不要とのことでしたが、使えるスマホはiPhoneのみでアンドロイドにはアプリがありません。
また、アプリダウンロードにはAppleIDとパスワードが必要です。

ロジクラアプリでの検品を検討している場合には、iPhoneの準備も考えておく必要があります。
また、ロジクラ用に従業員へスマホの貸与を行う場合には、使用範囲等の規則も周知することが必要です。

無料で使える機能には限りがある

ロジクラはゼロ円でも導入可能ですが、無料で使える機能は少なく、使える拠点数は1カ所のみ、出火件数も300件までと限りがあります。
スマホでのピッキング作業や納品書・送り状作成も無料では使えません。

倉庫業務の効率化を目指し、事業の拡大を行っていく場合には、おのずと有料プランが必要になりそうです。
その場合、料金プランはいくつかあるため、自社に合うものを厳選して使うしかありません。

ロジクラの料金プラン


ロジクラの料金プランは、無料プランのほか、気軽に使えるスタータープラン、機能充実のスタンダードプランやWMSプランといった有料プランがあります。
有料プランを選択すると、拠点数も使える機能も広がって、規模の大きな事業にも活用できます。

月額費用 拠点数 商品登録数 出荷管理(/月) 使える機能
無料プラン なし 1拠点まで 無制限 300件 入荷管理、在庫管理
スタータープラン 9,000円 1拠点まで 無制限 300件 上記に加えて、棚卸、ログ機能
スタンダードプラン 29,000円 3拠点まで 無制限 1,000件 上記に加えて、納品書・送り状作成、セット品管理、外部連携(オプション)
WMSプラン 49,000円 3拠点まで 無制限 1,000件 上記に加えて、スマホピッキング、ロケーション管理、拠点間入出庫、ABC分析機能

スタンダードプランとWMSプランについては、外部連携をそれぞれ20,000円/月の追加費用で行えます。無料プランとスタータープランでは非対応です。

ロジクラでできること


ロジクラには、入出荷を記録し、在庫管理に関すること以外の機能もあります。
基本の機能以外にロジクラでできることを確認しておきましょう。
倉庫・物流の仕事がよりスムーズになる機能です。

送り状機能

ロジクラのスタンダードプラン以上のプランで利用できる機能です。
ロジクラ内で、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵政の送り状を一元管理、パソコンから必要な送り状を選択、ダウンロードできるようになっています。

受注データを出荷予定にインポートし、送り状ページから詳細を登録して、送り状を選択するだけで、送り状を作成することができます。
1件1件作成していた送り状を、一括出力することも可能です。
また、同ページから納品書の発行もできるようになっています。

受注情報の自動取込

ロジクラでは、受注管理システム「ネクストエンジン」とのAPL連携を行うことによって、受注情報の自動取り込みも可能となっています。
入荷確認や追跡番号はスマホのロジクラアプリからネクストエンジンへ、また出荷指示はネクストエンジンからロジクラへと、双方向の受注情報と発送情報の反映が魅力です。

API連携によって、各モールからの受注情報をロジクラ内へ自動で取り込み、出荷の指示登録もCSVによるデータ登録も使わずにボタン一つで行えます。

有効期限管理機能

食品を扱う倉庫、事業者向けとしては、有効期限管理機能が役立ちます。
これは外部連携ではなく、ロジクラ内の新機能です。
商品の入荷時に賞味期限、有効期限を登録し、出荷の際に賞味期限、有効期限の迫っている順に商品の引き当てを行います。
自動で期限を反映した出荷を行ってくれるため、商品を効率よく捌くことができ、ロスを防ぐことが可能です。

スタッフの目視による期限の確認作業をカットすることができ、人為的なミスをなくし、効率化を進めます。

ロジクラと似ているサービス


在庫管理を行うロジクラと似た内容のサービスを紹介します。サービス内容や使い勝手、コストを比較してみましょう。在庫管理業務の効率化を検討中の方は、比較した上で自社に合うものを選ぶことが必要です。

ZAICO

「ZAICO」は、ロジクラと同じくクラウド在庫管理ソフトです。やはり、無料プランと有料プランに分かれており、パソコンやスマホを使って商品を管理できます。
「ZAICO」はiPhoneだけでなくアンドロイドも使用可能です。
ただし、一方で無料プランのデータ登録数は200件までと限られています。

flam

「flam」は、月額有料プランのみの販売管理システムです。
使える機能は在庫管理から販売管理までと幅広く、売掛台帳や回収予定管理までできます。
また、有料オプションで電話サポートや既存システムからのデータ移行、初期設定サービスも揃っています。

楽楽販売

「楽楽販売」は、販売管理、受発注管理、顧客管理を効率化するツールです。
手厚いサポートと高いセキュリティレベルを誇るクラウドシステムですが、ロジクラと比較すると料金設定が高めになっています。
初期費用もかかるため、導入ハードルは高くなりそうです。

また、無料でお試しもできますが、ロジクラのようにパソコンやアプリダウンロードだけでは使えず、問い合わせフォームから申し込む必要があります。

まとめ

ロジクラは、クラウド上で使える在庫管理システムです。入出庫管理のほか、外部連携によって送り先情報や受発注情報の取り込みまでできます。
店舗経営、倉庫管理など、よりスムーズな在庫管理と商品売買のフローを作りたい事業者におすすめのツールです。

ただし、ロジクラには不便な面もあるため、メリットとデメリットの比較や他のツールとの比較を行い、自社に適しているか判断しましょう。

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(編集:創業手帳編集部)

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