起業家も学生も必見!現役大学生3人が今どきのインターン・学生起業の事情を探る

創業手帳

創業手帳にて、インターン生がインターンについて調査しました

(2019/10/02更新)

学生達は就職活動をするにあたり、
「志望の会社の面接で上手くPRできなかった」
「やりたいことが見つからない」
「うちの大学で内定がもらえるのか」
「サラリーマンになるのは大変そう」
という気持ちを抱いている人が多数いるのが実情です。

その不安を払拭するため、インターンシップ制度を利用する学生が年々増えてきています。

私達、都内の私大に通う現役大学生の男女3人チーム(立川ゆうき、田中ちはる、 小西れんや)もインターンを利用することを視野に入れています。ただ、そもそもインターンシップとはどういうものなのかなぜしなければならないのか、という疑問を抱き始めました。

インターンシップをしないと就職に不利になってしまうのか、内定者はインターンをしているか、インターンに参加する学年など、わからないことだらけです。

それならば、「インターンがインターンを調べるインターン」という、学生ならではの視点で調査をする仕事ができないか、企業にとっても学生の実態を知る有益な情報になるのではと教授に相談してみたところ、創業手帳という起業家の多くが利用しているメディアがあるので、そこでならインターンの受け入れも積極的に行っていると紹介をしてもらい、調査がスタートする事になりました。

インターンシップに対するイメージとは。学生100人にアンケートを実施

実態を知るには、現役大学生に直接聞いてみる手法が一番だと考え、インターンをしている先輩や友人などにアンケートやインタビュー形式で調査を行いました。

大学生の7割はインターンに前向き

今回の調査結果では

インターンシップに参加したことある割合が25.5%。
興味あるけど、やったことがない割合が44.9%。
興味がない割合が、29.6%

となり、約7割の学生はインターンに前向きだとわかりました。

インターン未経験者と経験者とではインターンについてのイメージはどうなのかというと、下記の表のようなイメージを抱いているということがわかります。

インターン未経験者の声
・いつ頃やるのかわからない
・将来なりたいものが定まっていないのであまり興味がない
インターン経験者の声
・インターン参加生は一次面接が免除されるケースもあり、メリットが大きいと感じた
・アルバイトとは全然違う責任感があった
・業界や企業を理解したり、就活する上で必要なもの
・社会人とコミュニケーションを取るためのもの

このようにインターン未経験者と経験者とではイメージにずれがあるのが特徴的です。特にインターン経験者が少ない傾向にある1・2年生に多く見られたのが、「大変そう」「つらそう」という意見でした。

一方、インターンシップに興味がないと考える人のなかには、インターンシップに対するイメージは良いのですが、学業やアルバイト、部活動などで中々時間を作れない学生も多く、利用できないために興味がないと答える人もいました。

しかしこの結果から鑑みるに、学生にとっては就職活動で業界や企業選びに悩み追い込まれるよりは、早めにインターン制度を利用するほうが長期的視野でみるとよいのではと思いました。

そして企業側がやるべき事としては、学生達に目先のことを上回る、インターンの魅力を伝えることが大事そうです。

インターンはいつからやるの?

今回の調査結果より、インターンをしたことがあると答えた人は3・4年生に集中しています。理由としては「就職活動をしている」もしくは「していた」人が多いからということが考えられます。

比較的少数ですが、1・2年生で行っている人もいます。理由をみると、「将来のため」や「自分の経験になるから」、「実際の会社の雰囲気を学びたかったから」など、きちんと将来のことを考えている意見がある一方、「必修だったから」や「単位のため」、「強制だったから」など仕方なく行った人も見受けられました。

実際に就職活動が終わった4年生のリアルな声はどうだったのかというと、「3年生で行けば十分」という回答が多くあがりました。

インターン制度を利用するメリット

インターンシップを経験者に聞いた、1番学んだことや身についたことについては

●社会人の目線
●自分の立ち位置を変えられる柔軟性
●困った時の人への頼り方
●言動、行動の積極性
●アルバイトでは得ることのできない責任感

などが多くあがりました。また、インターンシップに参加した業界や企業によって、意見は多様に分かれていました。

「インターンシップは就職活動に有利なったかどうか」も聞いてみたところ、結果はなんと全員が

「有利になる」

という回答でした。ほかにも

「企業に行くことに慣れた」
「インターンシップ経験が決め手で内定がもらえることがあった」
「インターンシップだけの選考があった」
「インターン経験は面接で自分をPRする最大の武器になった」

など様々な就職活動に対するメリットがあることがわかりました。

そもそも、学生は働いたことがないので、インターンを経験することで会社の実態を知り、やりたいことが見つかるという自分探しの面でも意義がありそうです。

学生起業家達の実態

今回のインターン先の創業手帳では、多くの起業家達との接点があるということなので、プラスアルファで学生起業家についての調査も行いました。

起業を希望する学生とは?

起業には多大な時間と労力、リスクが伴いそうだというイメージを持つ人が多い中、起業したいと考える理由は何なのかと聞いたところ

「会社に入って指示に従って働くよりも、自分のやりたいことをやりたい」
「将来の収入も心配だったが、やはり自分の好きなことをやりたい」
「卒業後就職する前に、学生の残りの期間で起業しよう」

という理由だったことがわかりました。

また、

「今は起業の初期投資のリスクが低くなっている」

という声もありました。

従来難しかった資金調達については、手段が充実してきており、20代でも数億円もの資金調達をしている起業家も出始めています。また成功の決め手となるPR活動も、インターネットの普及によりSNSでの発信やネット広告など簡単に行うことができるようになったため、個人の起業家にとって有利な時代になっているということでした。

学生で起業を考える人は、決断力や実行力があり貪欲な人であるという、その人の人的な特性だけでなく、時代が後押ししている面も感じられました。

また、在学中に起業した学生起業家でも、インターンなどでベンチャー企業にて働く経験を積む人が多いようです。ベンチャー企業は、少人数な企業が多く、仕事を多く任せてもらえるので早く経験を積むことができたり、起業にあたってのノウハウや人脈もあるので勉強になるようです。

学生はスタートアップ企業をどう見ているのか?

今回、学生にベンチャー企業やスタートアップ企業に関するアンケートも行った結果、52%がベンチャー企業に興味があるという回答でした。

学生が思うベンチャー企業やスタートアップ企業のイメージは、「面白そう」、「やりがいがありそう」などのポジティブな意見もありましたが、「何をしているのかわからない」、「就職していいのか心配」などのネガティブな意見もありました。さらに気になったのが、ベンチャー企業やスタートアップ企業に就職してみたいと考える人の割合が37.8%にとどまっていることです。

半数以上の学生が興味はあるけど、実際に就職してみたいとは思っていないのが実態です。

何故大手に行きたがる?ベンチャー企業の魅力とは?

大手企業への就職は、高いブランド力や安定しているというメリットがある一方、優秀な人が集まるので競争も激しく、動きが遅い、自由が少ないという面もあります。

大企業への就職を目指す人に比べて、ベンチャー企業やスタートアップ企業に就職することが浸透していないように思います。しかし、ベンチャーの経営者や幹部たちは若くして、会社の経営をする立場になっているような人も多く、大企業とはまた違う魅力がありそうです。

創業手帳の大久保幸世代表も、大手を辞めて、若くしてベンチャーの世界に飛び込んで経営経験を経て、また自分で起業したそうです。

今回調査を進めていく中で、ベンチャー企業やスタートアップ企業は、もっと学生にとって積極的な選択肢になっても良いのではと思いました。

アメリカでは優秀な人ほど起業し、次の選択肢としてはベンチャーに行く、という傾向があるそうです。日本の多くの学生とは逆の考え方ではありますが、日経産業新聞の調べによると、東大生の就職先で年々スタートアップ企業が増えているという事実もあります。日本でも、優秀な学生ほどインターンに行き、さらにベンチャー企業に就職する、あるいは起業を志望するという傾向になりつつありそうです。

インターン生の考察。インターン意識調査まとめ

今回、自分たちがインターンを行ったことで、その会社の雰囲気や人々がどう働いているかなどを肌で感じることができました。

正直な所、就職サイトに出ている情報や、会社説明会で聞く話は、良い話ばかりで実際の環境はどうなのかはわかりにくいのが現状です。

今回のまとめとして、

学生側:インターンシップ制度を利用をして、会社とは何かを垣間見る

企業側:インターンシップ制度の充実、学生に自社の魅力とインターンの意義を分かりやすく説明する。

ことが大事だと思いました。

また、今回のようなメディア事業を展開している会社での取材は、スキルを磨くことができ、世の中の仕組みを知ることができるので良いと思いました。

学生でインターンに興味がある方は下記に応募してみると良いようです。今回自分たちは短期でしたが、他大のインターン生も働いていて活気がありました。

創業手帳インターン
https://sogyotecho.jp/wanted/

創業手帳をもらう(学生向け)

関連記事
学生起業で失敗しないために押さえておくべき8つのこと
国内最大級の学生団体から、学生起業家へ 晒名駿が掲げる新たなキャリアプランとは

(執筆: 現役大学生「インターンを調べるインターン」プロジェクト
立川ゆうき、田中ちはる、 小西れんや)
(編集: 創業手帳編集部)

創業手帳
この記事に関連するタグ
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す
今すぐ
申し込む
【無料】