始めやすい事業とは?成功する選び方やアイデアの生み出し方を徹底解説

創業手帳

始めやすい事業は自分に合ったものが重要。選ぶポイントを解説します


これから、事業を立ち上げたいと考えている場合、まずどのような事業なら始めやすいかを思案している人も多いかもしれません。
比較的始めやすい事業はいくつか存在しますが、選び方には注意が必要です。また、事業を始めるためには、周到な準備も行いましょう。

今回は、始めやすい事業の選び方や、事業を進めていく上で押さえておきたいポイントなどを解説します。

いざ起業をしようと思っても「何から進めていいのかわからない」と思われる方が多いのが現状です。ただ、起業前の事前準備次第で成功率が変わってくると、創業手帳は多くの方のインタビューを実施し、そう感じています。なので、創業手帳では「創業カレンダー」をリリースしました。起業予定日を起点に、前後1年で何を準備すればよいのか、カレンダー形式で管理することができます。無料でご利用いただけますので是非ご活用ください。


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この記事の目次

スモールビジネスなら事業を始めやすい!


始めやすい事業を展開するには、スモールビジネスがおすすめです。

まずは個人事業主としてスモールビジネスから始めよう

スモールビジネスは、その名のとおり規模も資金も最小限に抑えて展開するビジネスを指します。

例えば、個人事業主としてビジネスを立ち上げる場合や、従業員数が5名に満たない場合などであれば、スモールビジネスに分類されるといえます。
そして、スモールビジネスを立ち上げる時、スタートアップのように新規市場を目指す方向ではなく、すでにある市場の中で利益を追求する形が多いです。

フリーランスは、個人事業主として能動的に事業を展開する形とは少し違い、クライアントの仕事を受注し、成果物をもって利益を得る形態です。
狭義でのスモールビジネスとは若干異なりますが、事業にかかる費用は少額で、クライアントからの仕事を受注できればすぐに収入につながるメリットがあります。

ただし、大きな利益を得るビジネスには発展しにくい面は注意しなければなりません。

個人事業主になるメリット・デメリット

スモールビジネスを立ち上げるなら個人事業主からのスタートで充分といえますが、メリットとデメリットがあります。

個人事業主になるメリットは、以下のとおりです。
・開業、廃業の手続きが容易
事業を立ち上げる際には、税務署に開業届を提出するだけでよく、費用もかかりません。

・税務関係の処理が簡単
確定申告などの税務処理については、法人よりも簡単に行え、大きな利益が出ないうちは所得税の税額も抑えられて安心です。

一方、個人事業主になることで、デメリットも存在します。
・法人に比べ社会的信用を得にくい
個人事業主は、法的な面での後ろ盾がなく、金融機関や取引き先などからの社会的信用に乏しくなります。

・経費計上できる項目が限られている
これも法人と比較した点ですが、経費計上できる項目は法人より少ないです。

法人を立ち上げるメリット・デメリット

本腰を入れてビジネスを行う場合や、将来的な成長を見込む場合は法人を設立するのも良いです。法人を立ち上げるメリットとデメリットを紹介します。

まず、法人を立ち上げるメリットは以下のとおりです。
・社会的信用が強い
法人は、会社法に基づき設立するため、法的な後ろ盾があり金融機関や取引き先などからの社会的信用が高まります。

・税制に優遇措置がある
法人になって法人税を支払う際には、いくつかの優遇措置が設けられています。

・資金調達が容易
金融機関からの信用度が高まるため、比較的高額の融資が受けやすいほか、株式発行により出資者からの資金調達も可能です。

次に、デメリットを紹介します。
・法人設立までの手続きが煩雑
法人設立にあたっては煩雑な法人登記の手続きや、資本金としてある程度の金額の準備など、面倒な面があります。

・税務処理が複雑
法人では、決算にかかる税務処理に多くの手間を要し、複雑な仕組みです。

・ランニングコストが高い
個人事業主と比べ法人税は高額になるほか、各種保険料の支払いなどの負担も発生します。

始めやすい事業を選ぶポイント


始めやすい事業を選ぶには、いくつかのポイントを押さえると良いでしょう。

初期費用・ランニングコストを抑えられる

事業にもよりますが、商品の仕入れや各種設備の整備などが必要ない事業を選べば、事業開始にかかるコストを抑えられます。
また、事務所や店舗を構えると、賃借料や光熱費、人件費などのランニングコストがかかりますが、例えば自身のスキルでサービスを行う事業であれば、低コストで始められます。

安定したニーズを得られる見込みがある

事業を始めるにあたり、収入を安定させることは大きな課題のひとつです。
例えば、フリーランスでクライアントから継続的に案件を受注できる、また商品・サービスで質の良い消耗品を取り扱いリピート率が上がる事業であれば、安定しやすくなります。

高い利益率を確保できる

利益率は、売上げに対してどれくらいの利益を得たかを示す割合です。
利益は、売上金額から諸経費を差し引いて計算されるため、高い売上げ・安い経費を実現すれば、おのずと利益率は高くなります。

経費を抑えることを考えると、実体のある商品より形のないサービス、比較的単価の高い商品の取扱いにより、利益率が上がる可能性が高いです。

やりがいを感じられる

長い目で事業を見据えれば、自身がやりたいと思うものや、商品・サービスを提供すれば顧客の反応をすぐに受け取れるもののほうがモチベーションを保ちやすくなります。
そうでなければ、利益が出る前や困難に対峙した時に乗り越えることができなくなり、すぐに事業が潰れてしまう可能性が高まります。

自身の経験を生かせる

これまで、自身が身に着けた経験は、ビジネスにおいて何よりの強みになります。
ただ単に流行に乗るだけでは、いつか市場の流れについていけなくなることも考えられます。
しかし、自身の確固たる経験を売りにできれば、良質な商品・サービスを長く提供できるだけでなく、スタート時にも競合より優位に立てるでしょう。

成功のコツを掴みやすい

事業を成功させるためには、いくつかのコツを掴むことが大切です。具体的には以下のようなものですが、事業内容によってそのコツを掴みやすいものがあります。

業種の市場動向について

自身が目指す業種の市場動向を探ることは、ビジネスの成功率を上げるために重要です。
例えば、市場の規模や競合、市場の中における自身の強みなどを調査することで、今後の成功の見通しが立つか否かを分析できます。

そこで、市場の成長が見込めない、競合が強すぎるなどの状況がわかれば、参入業種の柔軟な選択をすることが可能です。

競合について

業種によって、競合が多かったり、大手企業が市場規模の大半を占めていたりなどの状況に置かれている場合もあります。
競合の数、規模の中でその市場を生き抜くためには、いかに自身の事業がほかと差別化を図れるかが重要です。

例えば、スモールビジネスとして展開するなら大手にはできない細やかなサービス、またほかの競合にはない独自性を考えれば、成功の道が拓けます。

集客の方法について

事業において重要なことは、顧客をつけることです。

近年では、ホームページはもちろん、無料で始められるブログやSNSなど、インターネットを活用して集客する手段はスタンダードになりました。
スモールビジネスであれば、より顧客との距離を縮めたブログやSNSの運用が叶い、不特定多数のファンをつけることができれば、事業の好転が見込めます。

自身が事業を始めるのに向いているか

事業を始める際、自身が事業を始めるのに向いているのか考える必要があります。ここでは、どんな人が事業を始めるのに向いているのか、紹介します。

事業を始めるのに向いている人

・行動力がある
事業を始める際には、事前準備も必要ですが、あれこれと悩むよりも行動にすぐ移せる人のほうが成功に近づけるといえます。

・自身で自己管理が行える
スモールビジネスとして始めるのであれば、スケジュールや体調などの自己管理を自身で行える人でなければ、事業をうまく運用できません。

・起業への意識を高く保てる
自身で事業をコントロールして展開するという高い意識がなければ、目標達成にはたどり着きません。そのため、高いモチベーションを保てることが重要です。

・粘り強く物事を成し遂げられる
もし事業展開で困難が訪れたとしても、そこから改善策を見出し粘り強く挑戦を続ける人は、ビジネスを成功させられる要素があるといえます。

・臨機応変に対応できる
事業方針について、固定概念にとらわれず、状況や市場の変化に合わせて臨機応変に転換できる柔軟性を持つことができれば、事業を軌道に乗せられる可能性が高いです。

・事業の分野において経験や知識がある
もともと、展開する事業において経験や知識を持っていたほうが、該当の事業に関して適切な戦略やアイデアの創出をすぐに叶えることができます。

・お金をきちんと管理、計算できる
個人事業主になるのであれば、資金繰りや会計処理などはすべて自分で行わなければなりません。そのため、お金の管理や数字の計算に長けているに越したことはありません。

事業を始めるのに向いていない人

・将来的なビジョンを描く想像力に欠ける
事業を始めるには、目標を立てて成功に向かうことが大切です。
しかし、長期的な目で成功するビジョンを見据え、想像ができない場合は、目標への道筋が見えにくいでしょう。

・事業の立ち上げそのものを目的にする
独立したいなどの理由で事業を立ち上げる人も多いですが、そこがゴールになってしまうと、その先の展開に対して意欲を失ってしまうことがあります。

・リスクを恐れすぎる
自分自身で事業を展開するにあたっては、リスクはつきものです。リスクを恐れすぎて進めないよりも、リスクヘッジをあらかじめ考える思考力は必要です。

向いている事業のジャンルを考える

長く事業を続けていくためには、自身がどのようなジャンルに向いているかを考えるのが得策です。

例えば、自宅で行える事業や専門的なスキルを生かす事業、コストをできるだけ抑えられる事業などのように、自身がはじめやすい形態で行えるものを選ぶと良いです。

具体的に、はじめやすい事業の例を下記にあげていきます。

始めやすい事業のおすすめ


個人事業主として、またスモールビジネスとして始めやすい事業には、以下のようなものがあります。

副業から始めやすい事業

自宅でできる事業

・アフィリエイト
アフィリエイトは、ブログなどを運営してそこに企業の広告リンクやバナーを張って、ブログの閲覧者が広告へ起こしたアクションに応じて報酬を得られるビジネスです。

ブログで直接商品やサービスの紹介をし、販売サイトへのリンクを張る方法もあります。ブログ開設は無料で行なえて、コストはかかりません。

また、本業の合間に記事を作ることも可能です。そして、閲覧数や広告へのアクション数が増えれば、その分報酬を多く得られます。
ただし、まとまった報酬を得るには更新頻度や記事のクオリティ、またターゲットの的確な設定に加え、検索エンジン上位にヒットする施策のようなスキルも必要です。

・Webライター
Webライターは、Web上で公開される様々な記事を執筆するものです。文章を整然と書ける能力があれば、始めやすい事業です。
Web記事のジャンルは多岐にわたっているため、自分が興味のあるジャンルや詳しいジャンルがあれば、その案件を選ぶと執筆しやすい仕事でもあります。

ただし、案件を見つける時には単価をよく確認するようにしてください。多くの場合は文字単価であり、数をこなせなければ稼げないこともあります。

突出した趣味を究める事業

・イラストレーター
イラストを描くことを趣味としていれば、それをビジネスに生かすのも有効です。
魅力的なイラストを求められるのは、Webやアプリ、紙媒体などで、活躍の場は広くあります。
趣味から事業に発展させる場合、やはり本業の合間の副業として始めるのがおすすめです。副業で実績を積み、タイミングを見て独立する形を取るのが良いと思います。

・カメラマン
写真を撮ることを趣味にする人も、カメラマンとしてビジネス展開するのはひとつの方法です。
本格的な機材をそろえて撮影してもいいですし、写真素材を提供する場合はスマートフォン撮影でも充分な場合があります。

ただ、やはり最初は副業として実績を積むのが得策です。

専門スキルがあると始めやすい事業

コンサル業

コンサルは、企業や個人に対し様々な分野において適切なサポートをする事業です。分野としては、経営から財務、生活、ITなどたくさんあります。
自分が特に突出したスキルや知識を持っている分野があれば、それらを生かして問題を抱えている人の支えになることができ、仕入れや設備も必要ありません。

スクール講師

近年、様々な分野のスクールが開設されており、分野によっては高い需要を誇ります。例えば、身近なところでは英会話や料理、IT関連などがあげられます。

形態としては、従来は自宅の一角をスクールとするものが見られましたが、近年ではインターネットを介してオンライン授業を行うことも可能です。
自分の得意なことがあれば、その知識を必要とする人に教えることができ、コストがかからず有益なビジネスのひとつです。

アイデア次第で伸びやすい事業

飲食業

飲食業の中で、もし専門的な調理技術を持っているなら本格的なレストランを開業するのも良いし、カフェなら特別な知識がなくとも開業することができます。

飲食業自体は競合が多いため、差別化するためにサービスを付加するのがおすすめです。
例えば、ペットカフェやスポーツバーのように、独自のコンセプトを決めてください。

代行やレンタル業

忙しい現代社会では、家事や身の回りの作業を代行するビジネスが目立ちます。
近年では、作業のみならず結婚式の出席者や友人役の代行なども、意外に人気を博しています。

また、レンタル業では、スポット的にしか使用しない商品を選ぶことで、顧客のニーズに応えることが可能です。
着物やドレス、高級バッグなどのように結婚式やパーティのような場でしか使用しないものは、レンタルに一定のニーズがあります。

始めやすい事業アイデアを見つける方法


事業で成功するには、単に手を付けやすいだけではなく、独自のアイデアを創出することが必要となります。

生活で解決したいことを洗い出す

生活の中で、不満を感じたことやより便利になるアイデアを洗い出し、それをビジネスに生かす方法です。
自身が生活で感じた不満などは、顧客も同じことを考えている場合が多いものです。そこをうまく突けば、多くの人々の悩みを解決することにつながります。

自分のスキルや得意分野を見極める

自身が持っているスキルや得意分野について、それを事業に転換できるか見極める作業も有効です。
スキルや得意分野について、自身だけでは思いつかない場合でも、身近な人に聞けば思わぬアイデアを得られることもあります。

ビジネスにおいて、何らかの分野に長けていることは大きな強みであり、そこからアイデアを得られれば独自の事業を展開できる可能性が高いです。

好きなことをビジネスに昇華する

長年続けてきた趣味や、好きなこと、興味があることをピックアップし、それをビジネスに昇華するパターンもあります。
ハンドメイド商品のオンラインショップを作る、料理教室を開くなどのほか、ゲーム実況動画や専門ブログ運営のように、収益を得る方法は多岐に渡ります。

ただ、事業にするにあたり、制約やクオリティを追求するあまり、苦しくなるケースも見られます。そこで、ビジネス用のスキルと本来の趣味を分けるのも方法のひとつです。

顧客層をあらかじめ想定する

自身が展開する事業について、あらかじめ顧客層を想定しておけば、その層に寄り添った商品やサービスを生み出すことにつながります。
定めたターゲット層により、生活で解決したいことや欲しているもの、単価など、様々な面で提供する属性が異なり、ターゲットに合わせたアイデア創出が可能です。

社会情勢への貢献を考える

国内外の社会情勢には、問題が山積しています。例えば、環境やエコ問題から、生活や労働などの身近な問題のように、あげれば様々なものが出てきます。

これらの問題を解決できる事業アイデアを思いつけば、大きな社会貢献につながり、多方面からのニーズが見込めるかもしれません。

世間のトレンドを探る

今、世間でどのようなことがトレンドになっているかは、各種SNSでキャッチすることが可能です。
リアルタイムでの流行や注目されている事項を掘り下げることにより、トレンドに乗りニーズも高い事業展開につなげられることが期待できます。

既存の商品やサービスを融合させる

すでにある商品・サービスを組み合わせてみることで、新たなものを生み出せることがあります。

例えば、年配の人に人気がある商品を、若者に受けるサービスと掛け合わせて、どちらの年代にも楽しんでもらえるようなプロダクトを提供することで、新たな道が開けるかもしれません。

アイデア創出の失敗例を把握する

成功を見据えていない

始めやすい事業は、簡単に起業することができますが、その先に成功が見えていなければ失敗する可能性が高くなります。
安易な気持ちで始めてしまうこと、また失敗した時のことを深く考えすぎてしまうことは、具体的な成功イメージから遠のく原因です。

市場のニーズを無視している

いくら、これまでにない新しいアイデアを思いついても、それを必要とするターゲット層を無視してしまうと、多くの人に関心を持ってもらうことは難しいです。
市場のニーズを把握したうえで、さらに新しいものを考えつかなければ、事業の成功は見えにくくなります。

やりたい意欲が湧かない

始めやすい事業を見つけても、そこに対して自身の意欲が湧かなければ、いわずもがな長続きしません。
特に、不得意なジャンルであったり、自身が興味を持てない事業であったりすれば、成功の前に頓挫することは明白です。

利益の見込みが立たない

起業の前には、充分な資金計画を立てることが重要です。そのためには、具体的にどれくらいの利益を出せるかを見通さなければなりません。
利益を出せる見込みがなければ、もちろん資金繰りにも苦労することとなり、事業の成功までにこぎつけることは難しいでしょう。

事業を始めてから失敗しないための対策方法


いざ事業を始めてから、失敗しないようにするためにはどうすれば良いのか。

スモールビジネスから始める

まずは、やはり初期費用や従業員雇用などが必要なく、身ひとつで始められるスモールビジネスから手をつけるのがおすすめです。
事業の内容によっては、初期費用をほぼかけずに始めることもできます。自分の裁量で経営できるだけではなく、自分の好きなことから始められるのもメリットです。

常に顧客視点を持つ

商品やサービスについて、良いアイデアがあるにもかかわらず、顧客のニーズを考えずに宣伝や販促の方向を決めてしまうと、顧客はどんどん離れていきます。
顧客が持っている要望や課題をどう解消し、それに合った付加価値をどうつけるかは、顧客視点を持つことで決まってきます。

ギリギリの資金繰りは避ける

資金については、記事中でもたびたび説明をしていますが、資金は事業を進めるにあたってとても重要な要素です。
資金計画は、基本的に万が一の時に備えて余裕を持つようにし、ギリギリでやっと運用できるような計画は避けるようにしてください。

臨機応変に方向転換する

事業を始める際には、事業計画書を作成し、基本的にその計画に沿って進めていきますが、事業には必ずイレギュラーなことが起こります。
事業計画書で想定していなかった事態が起こった場合、当初の計画から臨機応変に方向転換する柔軟性を持つのが良いでしょう。

始めやすい事業を起こすまでの順序


事業を始めるまでには、以下のような順序で準備を行うとスムーズです。

事業の目的を決める

最初に行うことは、事業においてどのような目的を果たすかを決めることです。自身が事業で実現したいことは、数字やイメージでできる限り具体的に想定しておきます。
この作業を最初に据えることにより、目的に向かって方向性を定められ、壁にぶつかった時にも乗り越えるモチベーションを保てます。

アイデアを創出する

事業の具体的なアイデアを練るのは、目的を決めた後です。目的があれば、そこに向かうために何をすべきかが見えてきます。
そのうえで、自身の経験を生かせることや、市場のニーズに合っていること、さらには事業で利益を得られる見込みなどを考え、アイデアの輪郭をはっきりさせます。

具体的なビジネスモデルを立てる

ビジネスモデルは、いくつかの要素について明確に決め、事業の方向性や利益創出の方法を見出すものです。
一般的には、5W1H(どこで・誰に・何を・いつ・なぜ・どのような方法で)のフレームワークを用い、事業が向かうべきベクトルを定めます。

事業計画を立てる

事業の具体的なアイデアや方向性が決まれば、次に事業計画を立てていきます。決めるべき項目は、主に以下のようなものです。

ターゲットとする顧客層

たくさんの人に、自身の商品やサービスを提供したいと思うことは自然ですが、事業を始める際にはまず狙ったターゲット層に向けたものを提供するのが近道です。
ターゲット層をしっかり決めることで、商品やサービスの質や付加価値などのアイデアがはっきりと見え、長期的な目で見た時にも方向性がぶれない利点もあります。

どこで事業を始めるか

事業をどこで行うかについては、特に実店舗を出す際には重要です。特に、小売業や飲食業では、ターゲット層を集めやすい立地を選ばなければ、集客が困難です。
また、近年ではキッチンカーなどの移動販売も注目されており、この形態を採る場合には前述のターゲット層を決めることが事業の場所を決める重要な鍵になります。

集客する方法

効率的に集客するためには、ターゲット層に合わせ、その層により広く知られる方法を考える必要があります。

例えば、若者に向けた商品・サービスならホームページやECサイト、SNSなど、近隣の年配をターゲットにするならチラシやDMといったように、使い分けを行ってください。

各種設備や人員の調達方法

事業に必要な設備や人員確保は、商品やサービスの提供方法、集客方法が決まった後でも遅くありません。
事業所や実店舗を持つ際には、必要な設備と費用をリストアップしてください。
また、スモールビジネスを始めるなら、技術や知識に長けた少数精鋭での運用、雇用形態を考慮しましょう。

資金をどう調達するか考える

重要な資金調達の方法について、小規模で事業を起こす際には自己資金を用意するのが得策です。銀行からの融資は、スモールビジネスでは審査に通らない可能性があります。
そのため、日本政策金融公庫のように、創業者に向けて無担保・無保証・低金利の融資を行っているところや、クラウドファンディングで資金を募るのがおすすめです。

経営知識を習得する

事業を始めれば、自身は経営者になるわけですから、経営知識の習得は必須です。身に着けておくべき経営知識には、以下のようなものがあげられます。

参入する業種について

これから参入する業種がどのような市場なのかは、しっかり勉強しておきましょう。良い事業だったとしても、市場自体が縮小していれば成功するのは困難です。

また、市場のトレンドや競合の動向についても丁寧にリサーチし、自身の商品やサービスに顧客を呼ぶ方法を精査します。

お金の処理方法について

お金の処理方法についても、きちんと知識を習得しておくことをおすすめします。

・会計、経理業務
会計、経理業務は、事業を進めるにあたり重要です。特に、法人を立ち上げる時には、会計の知識は必ず習得しておきましょう。
会計は、対外的に公開する財務会計と、社内の資金繰りに活用する管理会計に分けることができ、双方の知識を持って適切に処理をすることが求められます。

・各種税金
事業で利益を得た場合、個人事業主の場合は所得税、法人の場合は法人税をそれぞれ治めなければならず、住民税や消費税も合わせて細かな規則があります。
加えて、賢く節税をする方法もあるため、それらの知識は持っておくに越したことはありません。ちなみに、税金の処理が不十分であれば、脱税を問われることもあります。

・有益な資金調達方法
小規模な事業での資金調達の方法は、前述したとおり日本政策金融公庫やクラウドファンディングの利用がおすすめです。
いずれの方法を選ぶにせよ、融資や支援を受ける金額、返済や配当の方法を決め、資金繰りに問題が出た場合に早期発見できるように備えましょう。

マーケティングについて

マーケティングは、参入する事業において、より顧客に届く仕組みを考えることです。効率的な仕組みを構築することで、事業を成長させる足がかりになります。

マーケティングには、様々な分析方法があり、事業を多角的に見据えることが可能です。それらの知識を得れば、経営者自身で事業の魅力をスムーズに顧客に伝えられます。

まとめ・始めやすい事業で低リスクに起業を成功させよう

事業を始めるには、個人事業主になるか法人になるかの方法を選ぶこととなります。始めやすい事業を考えるなら、個人事業主から始めるのも良いです。
いずれの場合も、どのような事業を始めるかを考えるには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

また、計画や市場のリサーチはもちろん重要ですが、自身がその事業に向いているか、やりたいことを実現できるかを考えることも大切になります。
自身がやりたいと思える事業に出会ったら、有益なアイデアを創出して独自の事業を展開させてください。


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