GPTStoreとは?使い方は?いつから使える?使い方の事例20アイデアもご紹介

創業手帳

GPTStoreがついにオープン!自分の作ったGPTを公開・販売可能。おすすめアプリもご紹介

どんどん進化する生成AI技術、ChatGPT。その進歩のおかげで、一般の人でも、プログラミングができない人でも、簡単に自分好みのGPTが作れる機能、GPTs(GPT Builder)が使えるようになりました。

そこで新たに出てきたのが、GPTStoreです。本記事では、GPTStoreとはどんなものなのか、何ができるのか、使い方は何かなど、まとめてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

創業手帳ではChatGPTがどこまで活用できるのかを独自に調査しまとめた「ChatGPT生成AIガイド」を無料で公開しています。「専門家 VS ChatGPT」や同じ画像をいろいろな生成AIで作成させて違いをみる「生成AIクイズ」などを掲載。また創業手帳がChatGPTと連携させたAPIも公開しています。是非あわせてお読みください。



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GPTStoreとは?使い方は?

GPTStoreとは、ChatGPTという会話型AIモデルをカスタマイズしたアプリを見つけたり、作ったり、共有したりできるプラットフォームです。OpenAIが2024年1月に公開しました。GPTStoreでは、以下のようなことができます。

* カテゴリー別に人気やおすすめのアプリを探す
* 検索キーワードでアプリを探す
* 自分で作ったアプリを公開して収益化する

GPTStoreを利用するには、ChatGPTの有料プランに加入する必要があります。ChatGPTの有料プランには、個人向けのChatGPT Plus、法人向けのChatGPT Team、大企業向けのChatGPT Enterpriseがあります。

個人向けのChatGPT Plusの料金は月額20ドルで、1ドル150円計算だと月間3,000円となります。

GPTStoreで見つけたアプリは、追加料金なしで何度でも利用できますが、GPT-4の利用回数制限が適用される点にはご注意ください。

GPTStoreによって、今後はますます自分の作ったGPT、あるいはGPTの成果物を便利にできるだけではなく、GPTで作ったアプリを収益化できる大きなビジネスに育てることもできるようになります。

GPTStoreにあった「Scholar GPT」を実際に使ってみました。「Scholar GPT」は、さまざまな論文を探し出してくれるGPTです。

ChatGPT Plusに登録している筆者が、自分のGPTにログインし、「Scholar GPT」を使ってみた様子は以下の通りです。

GPTStoreでクリックしたら、すぐに簡単に使えました。

「日本国民の政治意識についての論文を探して」と支持すると、いろいろな論文をソース付きで返してくれました。

GPTStoreはいつから使える?

GPTStoreは、OpenAIが2024年1月に公開した、ChatGPTのカスタマイズアプリを見つけたり、作ったり、共有したりできるプラットフォームです。GPTStoreは、2024年1月10日に正式にオープンし、すでに使える状況です。ぜひ自由に使ってみてください。

GPTStoreの公式サイト

GPTStoreのおすすめアプリ5つ

GPTStoreのおすすめアプリ5つをご紹介します。

Consensus

研究のアシスタントツールです。学術論文を検索し、要約や引用を生成してくれます。また、論文の参考文献を分析し、関連する研究を提案してくれます。

Canva

デザインを生成するツールです。SNS投稿用の画像やプレゼンテーションなどのテンプレートを提供してくれます。自分でカスタマイズすることもできます。

Logo Creator

ロゴやアイコンを作成するツールです。プロンプト(指示)に応じて、オリジナルのロゴやイラストを生成してくれます。色や形を変えることもできます。

DesignerGPT

ウェブサイトを作成するツールです。直感的なウェブサイトのデザインとホスティングを行ってくれます。HTMLコードも生成してくれます。

Books

書籍を提案するツールです。読書の好みや興味のあるテーマを入力すると、あなたに合う書籍をおすすめしてくれます。書評や要約も表示してくれます。

そもそもChatGPTとは?

ChatGPTとは、OpenAIが開発した会話型AIモデルです。GPT-4という強力な言語モデルをベースにしており、人間と自然な会話ができます。ChatGPTは、様々な用途にカスタマイズできるのが特徴です。例えば、クリエイティブライティング、マラソントレーニング、旅行計画、数学指導などのアプリを作成したり、利用したりできます。ChatGPTは、Web、iOS、Androidで利用できますが、一部最新の機能を利用するためには有料プランに加入する必要があります。ChatGPTは、2022年11月に公開されました。

ChatGPTの最新モデルであるGPT-4は、GPT-3やGPT-3.5よりも高度な言語理解力と生成能力を持ち、テキストだけでなく画像も扱えるマルチモーダルなモデルです。GPT-4は、以下のようなことができます。

・人間のような自然な文章や対話を生成する
・画像を読み取り、その内容を説明する
・クリエイティブな作品や技術的な文書を作成する
・質問に正確に回答する
・さまざまな言語やドメインに対応する

GPT-4はÇhatGPT Plusなどの有料プランに入っている方が利用できる他、Microsoftの最新のOSや、Microsoftの検索エンジンBingなどでは無料で利用することもできます。

プログラミングなしでも自分でGPTを作れるGPTsとは?

さらに最近では、ChatGPTをカスタマイズしてオリジナルのチャットボットを作成できる機能「GPTs」も利用できるようになりました。11月のスタートから約2カ月で300万以上のGPTが作成されているとの発表があり、盛り上がりをみせています。ただし、GPTsを利用するには、ChatGPTの有料プランであるChatGPT Plusに加入する必要があります。

GPTsは、ノーコード(プログラミング不要)で、自然言語を使って簡単に開発できます。つまり、普段使っている日本語で指示していくだけで、自分好みのGPT(チャットボット)を作れる、ということです。

GPTsで作成したチャットボットは、他のユーザーと共有でき、GPT Storeというプラットフォームで公開や収益化ができます。

普段使っている日本語で開発ができるため、自分が「面白い」「便利」と思ったことをアプリとして作って、気軽に公開してみてはいかがでしょうか。社内用の業務アプリとしてちょこっと作ったものが、世界中のユーザーに刺さって大ヒットすることもあるかもしれません。

GPTsの使い方、カスタマイズの20の事例

プログラミング不要のGPTsの機能を使って、日本語だけでも簡単に作れて、便利なアプリの事例をご紹介します。以下のようなアプリを作って、GPTStoreで販売してみてはいかがでしょうか。

顧客サポートの自動化

GPTを活用して、顧客からの問い合わせに対する自動回答システムを構築します。これにより、顧客サポートの効率を大幅に向上させることができます。

特定の製品やサービスに関連するFAQや問題解決ガイドをベースにして、関連する回答や解決策を提供するようにモデルを調整します。また、顧客の質問に対してより人間らしい、自然な回答を生成するために、言語モデルの出力を微調整します。

市場分析レポートの生成

最新の市場トレンド、競合分析、消費者の行動傾向に関するデータを基に、GPTを使用して詳細な市場分析レポートを自動生成します。

特定の業界や市場セグメントに特化した分析を行うために、業界特有の用語や分析フレームワークをモデルに組み込みます。これにより、より関連性の高いインサイトや推奨事項を提供するレポートを作成できます。

営業メールのパーソナライゼーション

GPTを使って、個々の見込み客や既存の顧客に合わせたカスタマイズされた営業メールやフォローアップメッセージを生成します。

見込み客の業界、興味、以前のやり取りの内容を考慮して、パーソナライズされたメッセージを作成します。これにより、高い開封率や反応率を得ることができ、最終的には営業成果の向上につながります。

製品説明文の生成

新しい製品やサービスの特徴やメリットを紹介するための魅力的な製品説明文をGPTで自動生成します。これにより、eコマースサイトや製品カタログの更新作業を効率化できます。

製品のカテゴリー、ターゲット顧客、およびブランドのトーン&マナーに合わせて、製品説明文をカスタマイズします。また、SEOに最適化されたキーワードを組み込むことで、オンラインでの可視性を高めます。

企業内コミュニケーションの強化

社内報、ニュースレター、または重要なお知らせを効率的に作成するためにGPTを利用します。これにより、社内の情報共有を促進し、従業員間のコミュニケーションを強化します。

企業文化や特定のイベントに合わせたコンテンツを生成するために、GPTの出力をカスタマイズします。たとえば、社内の重要な成果や個々の従業員の貢献をハイライトする特集記事を作成したり、企業の倫理規範や新しいプロジェクトに関する情報を分かりやすく伝えるためのコンテンツを生成することができます。加えて、従業員からのフィードバックや提案を受け取るためのインタラクティブなフォーマットを導入することで、双方向のコミュニケーションを促進し、組織全体のエンゲージメントを高めることが可能です。

顧客エンゲージメントとブランドロイヤルティの向上

GPTを利用して、顧客とのインタラクションをパーソナライズし、エンゲージメントを深めるコンテンツを生成します。これには、パーソナライズされたプロモーションメッセージ、製品推薦、さらには顧客の購入履歴や好みに基づいたカスタマイズされたニュースレターの作成が含まれます。このアプローチにより、顧客のブランドに対する忠誠心と満足度を高めることができます。

特定の顧客セグメントに対して、その人々の興味や過去の購入行動に基づく内容を生成するために、GPTモデルをカスタマイズします。例えば、アウトドア用品を購入した顧客には、アウトドア活動に関連する製品やイベントの情報を提供するメッセージを作成します。加えて、ユーザーの反応データを収集し、それを利用してメッセージのパーソナライズをさらに洗練させ、顧客一人ひとりに最適なコンテンツを提供するようにモデルを継続的に調整します。

リスク管理とコンプライアンス文書の生成

GPTを用いて、リスク評価レポートやコンプライアンスに関する文書を自動生成します。これにより、企業のリスク管理プロセスを効率化し、規制遵守のための文書作成負担を軽減します。

企業特有のリスク要因や業界特有の規制要件を考慮に入れた文書を生成するために、モデルを特定のデータセットでトレーニングします。また、企業のリスク管理ポリシーに基づいて、レポートのフォーマットや言語をカスタマイズします。

セールスとマーケティングの戦略策定

市場データ、消費者のトレンド、競合分析の結果を基に、GPTを使ってセールス戦略やマーケティングプランの提案を自動生成します。

特定のターゲット市場や製品ラインに合わせた戦略を開発するために、モデルに関連する業界知識を組み込みます。さらに、ブランドのメッセージングや価値提案に沿ったコンテンツ生成を実現するためのカスタマイズも行います。

採用プロセスの自動化

GPTを利用して、職務記述書の作成、応募者からの質問への返信、面接のスケジューリングメールなど、人事・採用プロセスに関わる多くのタスクを自動化します。

企業の文化や求めるスキルセットに基づいて、職務記述書や応募者へのコミュニケーションをカスタマイズします。また、候補者の応募書類から重要な情報を抽出し、選考プロセスを支援するようにモデルを調整します。

企業の知識管理システムの構築

社内の知識ベースやFAQセクションを自動生成・更新するためにGPTを活用します。これにより、従業員が必要な情報を迅速に見つけることができるようになります。

企業特有の用語やプロセスを理解するために、モデルを社内の文書データセットでトレーニングします。さらに、質問に対する最も関連性の高い回答を提供するために、検索アルゴリズムや推薦システムと組み合わせて使用します。

個人化されたメールやレポートの自動作成

ユーザーの過去のメールやレポートのスタイルを分析し、それに基づいて新しいメッセージや文書を生成します。これにより、時間のかかる文書作成作業を効率化できます。

特定のビジネス用途や個人の書き方に合わせて、モデルを微調整します。また、特定のフォーマットやテンプレートに従った文書生成を行うように設定することができます。

言語学習アシスタントの開発

GPTを用いて、言語学習者に対して自然な会話練習や文法説明、ボキャブラリーのトレーニングを提供するアプリケーションを開発します。

特定の言語レベルや学習目標に合わせて、カスタマイズされたフィードバックや練習問題を生成します。言語学習者の進捗に応じて、難易度を調整する機能を組み込むことも可能です。

データ分析レポートの自動生成

GPTを活用して、ビジネスのデータ分析結果を説明するレポートを自動生成します。これには、データの要約、インサイトの抽出、および推奨事項の提案が含まれます。

特定の業界やビジネスモデルに特化した分析レポートを作成するために、用語や指標に関する知識をモデルに組み込みます。また、企業のブランディングに合わせたレポートのスタイルを定義します。

ゲーム内のダイアログやストーリーテリングの強化

GPTを使用して、ゲーム内でのキャラクターのダイアログや物語の展開を自動生成し、より没入感のあるゲーム体験を提供します。

ゲームの世界観やキャラクターの性格に合わせて、ユニークなダイアログやストーリーラインを生成するようにモデルを調整します。プレイヤーの選択に基づいて物語が分岐するように、条件分岐のロジックを組み込むこともできます。

法律文書や契約書のドラフト作成

GPTを利用して、法律文書や契約書の草案を自動生成します。これには、特定の法律用語の使用や、関連する法規制への適合性が含まれます。

特定の法域や法律分野に特化した文書を作成するために、関連する法律知識や用語をモデルに組みこみ、簡単なドラフトをいつでも作成できるようにします。

自動記事作成・ブログ生成

特定のトピックやキーワードをGPTに与え、関連する内容の記事やブログ投稿を生成させます。言語モデルは、与えられた情報から一貫性のある、リードする文章を作り出します。

特定の書式やスタイルガイドに従ってコンテンツを生成するようにモデルを微調整(fine-tuning)します。また、SEOに最適化されたキーワードを組み込むように指示を与えることもできます。

チャットボットの開発

GPTを使って、自然な対話を行うチャットボットを開発します。顧客サービス、FAQの自動回答、またはインタラクティブなエンターテイメントとして利用できます。

特定の業界や領域に特化した知識を持つチャットボットを作るために、関連するデータセットでモデルをトレーニングします。言語モデルの出力を、企業のトーン&マナーや対話ポリシーに合わせて調整します。

教育コンテンツの生成

GPTを活用して、教育目的の記事、解説文、あるいはクイズ問題を作成します。特に、カスタマイズされた学習教材の需要が高い領域で有効です。

特定の教育課程や難易度レベルに合わせた教材を生成するために、モデルを調整します。また、学習者の興味や前提知識を考慮したパーソナライズされた学習資料を生成することも可能です。

コード自動生成・プログラミング支援

プログラミングの課題に対する概要や仕様を入力として与え、GPTがそれに基づいたコードを生成するようにします。デバッグやコードレビューの支援にも応用できます。

特定のプログラミング言語やフレームワークに特化したコード生成を行うためにモデルを微調整します。また、コーディングスタイルやベストプラクティスに合わせた出力を生成するように設定することもできます。

クリエイティブコンテンツの生成

小説、詩、スクリプト、または音楽の歌詞など、クリエイティブなテキストコンテンツを生成します。ユーザーからのあいまいな指示やテーマに基づいて、独自の作品を創出します。

特定の文学ジャンルやスタイルに合わせてコンテンツを生成するようにモデルを調整します。また、特定の作者の書き方を模倣するように訓練することも可能です。この場合、公開されている作品や特定の文体の特徴を分析して、それを模倣するようにモデルを微調整(fine-tuning)します。さらに、ユーザーからのフィードバックを取り入れて、生成されるコンテンツの質を徐々に改善していくことも一つの方法です。

GPTStoreを活用しましょう

以上、GPTStoreなどについてご紹介しました。

GPTStoreでGPTをダウンロードしたり、自作のGPTを販売してみたりすることで、あなたのビジネスが飛躍するかもしれません。ぜひGPTStoreを使ってみてください。




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(編集:創業手帳編集部)

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