フライトトラブル時の食事が無料に!?おすすめの航空便遅延保険付帯クレカ6選

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航空機の遅延や欠航、紛失物が発生した場合などの補償ができる航空便遅延保険とは?付帯クレカもご紹介

自らビジネスを営んでいたり、会社を経営していたりする方の場合、国内・海外問わず出張で飛び回る方も多いでしょう。出張で困るのが、航空機の遅延や欠航などのフライトトラブルです。ビジネスのアポイントメントに遅れることはもちろんですが、そのたび航空券を新たに購入したり、新しくホテルの部屋を予約し直したりと、多くの手間とコストがかかります。

そんなときに役立つのが「航空便遅延保険」です。「航空便遅延保険」には、損害保険会社が提供する「国内旅行傷害保険」に付帯するものと、クレジットカードに付帯するものがあります。

本記事では、咄嗟に起きたフライトトラブルで想定されるビジネス上のデメリットや、それを防ぐための「国内旅行傷害保険」、並びに「航空便遅延保険」の概要と、「航空便遅延保険」が付帯されたおすすめのクレジットカード6つをご紹介します。

また、クレジットカードに付帯された「航空便遅延保険」で、フライトトラブル時の食事を無料にする裏技もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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フライトトラブルとは?

フライトトラブルとは、航空機に乗る際に起こるトラブル全般のことを指します。例えば乗ろうとしていた航空機が何らかの原因で遅延してしまったり、天気などの関係で欠航してしまったりするケースが想定できます。また、搭乗予約受付がうまくいかないために搭乗不能になったりすることもあるでしょう。

航空機に乗れなくなる場合だけではありません。他にも、航空機に乗る際に持参する手荷物関連のトラブルも、フライトトラブルに含まれます。具体的には、航空会社に預けていた手荷物が目的地の空港に遅れて到着したり、また、そもそも預けた荷物が紛失してしまったりするケースもフライトトラブルです。

これらのフライトトラブルに巻き込まれることはビジネスパーソンとしてはなるべく避けたいところです。最近の航空会社は航空券を非常に安くして販売していることもあり、フライトトラブルが起こったとしても航空会社のほうでは何も手当をしてくれないケースも多くなってきています。とくにLCCなどの格安航空会社の場合はほとんどの場合で何も手当してくれないと思っていたほうがいいでしょう。

しかし、フライトトラブルを補償する保険に入っていれば、トラブルの際にも保険金が支払われ、落ち着いて問題に対処できます。金銭的な面でも困ることはないでしょう。

フライトトラブルを補償する保険には、「旅行傷害保険」と、クレジットカード付帯の「航空便遅延保険」の2種類があります。後述するこの2つの保険を利用することで、いざというときのフライトトラブルに備えることが可能です。

旅行傷害保険

損害保険会社が提供している旅行傷害保険は、病気やケガなど多くのものを補償していますが、その中に航空機遅延に関するものも含まれています。ただし、旅行をするたびごとに旅行傷害保険に契約するのは手間ですし、コストもかかります。

ある程度しっかりした補償を求めるケースであっても、後述するような航空便遅延保険が付帯されているようなクレジットカードであれば、航空便遅延以外の病気やケガになった場合の補償も手厚いです。そのため、頻繁に航空機を利用する機会のあるビジネスパーソンであれば、航空便遅延保険や旅行傷害保険が付帯されているクレジットカードを利用するのが賢い選択と言えます。

クレカ付帯の航空便遅延保険

クレジットカードに付帯されている航空便遅延保険は、広範なフライトトラブルを補償範囲としています。実際にどのようなフライトトラブルの際に保険金がもらえるのか、どの程度の金額になるのか、本項でフライトトラブルの種類ごとにご紹介します。

乗継遅延費用

乗継遅延費用とは、乗継のためにとある空港で降りて乗継便を待っていた際に、実際に到着した乗継便の出発が4時間を超えて出発が遅れた場合に支払われる補償です。補償の内容としては、4時間を超えて出発が遅れたことによる宿泊代や飲食代などを補填するような金額が支払われます。

金額としては1万円程度の〜3万円程度のものまであるようです。とくにゴールドカード以上に付帯されている航空便遅延保険の場合、家族特約で配偶者や子供の分の料金まで上乗せで支払われることもあるので安心です。

出航遅延・欠航・搭乗費用不能費用

乗る予定がある航空機の便が出航予定時刻を4時間超えて遅延、欠航、搭乗不能などの状態に陥った場合に保険金がもらえます。出航予定の航空機が4時間を超えて遅れることは、台風や雪などの天候に左右されるような日にはよくあることです。したがって、出航遅延・欠航・搭乗費用不能費用については、確率が高いだけに、知っておかなければ損をする補償です。

補償内容は、航空機の便が遅れた分発生した食事代や宿泊代などを補填するもので、金額的には1万円〜3万円程度です。こちらも、ゴールドカード以上であれば家族特約がついていることが多く、配偶者や子供がいる方はお得になります。

寄託手荷物遅延費用

寄託手荷物遅延費用は、搭乗していた航空機が目的地の空港に到着してから6時間を超えても航空会社に預けていた手荷物が空港に届かなかった場合に補償される費用です。補償される金額は、手荷物が遅れたことにより、新たに生活必需品や衣類などを購入するために使う費用としてもらうことができます。生活必需品などの費用として渡される金額であるため、金額はクレジットカードのグレードによって幅広く、数千円程度〜10万円程度まで幅があります。家族特約も適用可能です。

寄託手荷物紛失費用

寄託手荷物紛失費用は、搭乗した航空機が目的地の空港に到着してから48時間を超えても航空会社に預けた荷物が空港に到着しない場合に補償される費用です。補償される金額は、身の回り品や生活必需品を購入するために補填されるものです。金額としては寄託手荷物遅延費用よりも下限の金額はやや多く、数千円〜10万円程度までとなっています。こちらも家族特約があれば、配偶者や子供の分の費用も補填してくれて便利です。

航空便遅延保険保険付帯のおすすめクレカ

航空便遅延保険が付帯されているクレジットカードは意外と多くはありません。そのため、航空便遅延保険付帯のクレジットカードがほしい方は、ぜひ本項を参考にしてクレジットカード選びをしてみてください。結論としては、グレードが高めのクレジットカードでないと航空便遅延保険が付帯されているものはありません。

セゾンゴールド・アメックスカード

セゾンゴールド・アメックスカード(正式名称:「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード」)は、初年度年会費無料、2年目以降年会費11,000円(税込)と、航空便遅延保険が付帯されているクレジットカードの中では、比較的安い年会費で持つことができるクレジットカードです。

セゾンゴールド・アメックスカードの航空便遅延保険の補償金額は、以下の通りです。

  • 乗継遅延(3万円)
  • 出発遅延(3万円)
  • 寄託手荷物遅延(10万円)
  • 寄託手荷物紛失(10万円)

以上のように、年会費が非常に安いながらも、航空便遅延保険の補償金額は手厚いです。また、それぞれの費用について、家族特約の金額も同額になっています。

航空便遅延保険だけではなく、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険も自動付帯されており、「死亡・後遺障害」の補償金額は5,000万円と、非常に大きな金額です。

ゴールドカードらしく、日本国内の複数箇所の空港と、ハワイの一部の空港でラウンジを無料で利用できます。例えば羽田空港や成田空港はもちろんのこと、新千歳空港や中部国際空港セントレア、関西国際空港や福岡空港などで利用可能です。

新規入会時には、最大で8,000円相当のポイントがプレゼントされる点もうれしいクレジットカードです。

ダイナースクラブプレミアムカード

ダイナースクラブプレミアムカードは、年会費が143,000円(税込)とラグジュアリーなクレジットカードです。最高クラスのステータスを持つカードという呼び声も高く、日本で最初のクレジットカードであることでも知られています。

航空便遅延費用保険も付帯されており、それぞれ以下の費用項目・補償金額です。

  • 乗継遅延(最大3万円)
  • 出航遅延・欠航・搭乗不能(最大3万円)
  • 受託手荷物遅延(最大3万円)

ダイナースクラブプレミアムカードには海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険も自動付帯されており、最大の補償金額はなんと1億円です。また、賠償責任補償枠が1億円のゴルファー保険も付帯されています。

最高級ステータスのカードらしく、24時間365日利用可能なコンシェルジュサービスもついており、旅行やゴルフ場の手配から、チケットや記念日のプレゼントのサポートまで、幅広く対応してくれます。また、空港のラウンジが利用できるのはもちろんですが、国内外にある1,000以上もの空港でラグジュアリーなラウンジを利用できます。また、各種旅行サービスやレストランでの優待サービス、フィットネスやクルーズなどの特別優待なども利用可能です。

三井住友ビジネスプラチナカード for Owners

三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersは、法人代表者、個人事業主向けに作られたハイステータスなクレジットカードです。年会費も55,000円と高いですが、その費用を支払ってもビジネスパーソンであればお得に感じるほどサービスが充実しています。

航空便遅延費用保険は利用付帯になります。補償内容は以下の通りです。海外旅行も国内旅行も同じ金額になります。

  • 乗継遅延(最大2万円)
  • 手荷物遅延(最大2万円)
  • 手荷物紛失(最大4万円)
  • 出航遅延・欠航・搭乗不能(最大2万円)

国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険ともに死亡・後遺障害発生時に最大1億円まで補償されます。また、海外旅行傷害保険では、賠償責任費用の補償額が最大1億円と、ビジネスプラチナカードに相応しい補償金額の充実度です。

三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersの最大の特徴は、24時間年中無休のコンシェルジュサービスが利用できる点です。例えば、接待をしたい場合にはおすすめの飲食店を紹介してくれるなど、さまざまな用途に対応してくれます。他にも「プラチナホテルズ」と呼ばれるホテルの優待サービスや、世界1,300ヶ所にある空港のVIP向けラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」がついていたりと、クレジットカードのサービス内容としては最高レベルを誇ります。

三菱UFJカード ゴールドプレステージ

三菱UFJカードゴールドプレステージは、Web入会なら初年度年会費が無料、年会費が11,000円で済むクレジットカードです。ゴールドカードの中では比較的安いですが、そのコストの割にはサービス内容が充実していると評判です。

国内渡航便遅延保険、海外渡航便遅延保険が自動付帯されています。付帯されている内容は以下の通りです。

  • 乗継遅延(最大2万円程度)
  • 出航遅延(最大1万円程度)
  • 寄託手荷物遅延(最大1万円程度)
  • 寄託手荷物紛失(最大2万円程度)

また、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険ともに最大5,000万円までの補償がついており、病気やケガなどの際にも安心です。海外旅行先で携行品を紛失した場合にも、50万円〜100万円程度まで補償されます。さらに、家族特約も付帯されているので、配偶者や子供の方に何かあったときでも心配無用です。

三菱UFJニコスが発行するクレジットカードなので、三菱UFJグループ各社のサービスを利用する場合に金利が優遇されます。例えば、三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利が優遇されたり、ワールドカレンシーショップでは店頭で外貨を購入する際のレートが優遇されます。

また、国内海外のラグジュアリーな空港ラウンジを利用できたり、高級レストランで一人分無料になったりと、ゴールドカードらしいサービスも充実しています。

dカードGOLD

dカードGOLDは年会費が11,000円と安く、ショッピングで利用するだけで100円あたり1ポイント(1%)のdポイントが貯まっていくお得なゴールドカードです。dポイント加盟店でショッピングをすると2%以上の還元率でポイントがもらえることもあります。

dカードGOLDには航空便遅延保険が付帯されており、国内と海外で補償金額が異なります。国内航空便遅延費用特約では、以下の費用・金額の補償があります。

  • 乗継遅延(最大2万円)
  • 手荷物遅延(最大1万円)
  • 手荷物紛失(最大2万円)
  • 出航遅延(最大1万円)

海外航空便遅延費用特約は以下の通りです。

  • 乗継遅延(最大3万円)
  • 手荷物遅延(3万円定額)
  • 出航遅延(最大3万円)

dカードGOLDの海外旅行傷害保険は、死亡・後遺障害発生時に最大1億円、国内旅行傷害保険が死亡・後遺障害発生時に最大5,000万円と、補償金額がそれぞれ充実しています。

また、dカードGOLDならではのメリットとして、ドコモの携帯電話、「ドコモ光」の利用料金の10%が毎月ポイント還元されます。そのため、ドコモの携帯電話・「ドコモ光」を利用されている方であれば、非常にお得に利用できます。さらに、携帯電話を紛失した場合にも最大3年間10万円までの携帯電話の補償がつく点もユニークです。

アメックス・ゴールドカード

アメックス・ゴールドカード(正式名称:「アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード」は、ハイステータスなゴールドカードの象徴的な存在として知られています。年会費は31,900円(税込)とゴールドカードの中ではやや高い印象ですが、ステータス性や、その金額に見合った各種サービスの充実度合いを考えれば納得の金額です。

アメックス・ゴールドカードは海外旅行時にのみ航空機遅延費用保険が適用されます。国内の航空機遅延費用保険を利用したい場合には、アメックス・ビジネス・ゴールドカードを利用すれば補償がつきます。

海外旅行時に適用される航空機遅延費用保険の補償内容は以下の通りです。

  • 乗継遅延(最大2万円)
  • 出航遅延・欠航・搭乗不能(最大2万円)
  • 受託手荷物遅延(最大2万円)
  • 受託手荷物紛失(最大4万円)

アメックス・ゴールドカードの海外旅行傷害保険は最大で1億円、国内旅行傷害保険は最大で5,000万円まで補償されます。また、利用しているスマホが壊れてしまった場合、最大5万円まで修理代金を補償してくれます。

アメックス・ゴールドカードの最大の特徴はサービスの充実度です。国内は28ヶ所、海外はホノルルのラウンジが利用可能な他、海外でも24時間365日対応のサポートデスクサービスも付帯されています。

航空便遅延費用保険でトラブル時も安心

航空便遅延費用保険があれば、いざ航空機が遅延した場合などにホテル代や食事代が無料になり、非常にお得です。

わざわざ旅行のたびに旅行傷害保険に加入するよりも、出張や移動の多いビジネスパーソンであればゴールドカードなどの年会費を支払う必要があったとしても、入会したほうがお得なケースも多いでしょう。

航空便遅延費用保険つきのクレジットカードをお探しの方は、本記事でご紹介した以下の5つのクレジットカードのご利用をぜひご検討ください。

  • セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
  • ダイナースクラブプレミアムカード
  • 三井住友ビジネスプラチナカード for Owners
  • 三菱UFJカード ゴールドプレステージ
  • dカードGOLD
  • アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
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(編集:創業手帳編集部)

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