ビジネスコンテストとは?参加のメリットと注意点

創業手帳

ビジネスコンテストは起業・事業拡大に使える?おすすめの国内外のビジネスコンテストを紹介


ビジネスコンテストは起業した人やベンチャー企業などに様々なメリットのあるイベントです。
新しいアイデアをもとにして、資金調達や人脈集めのチャンスを作れます。

ビジネスコンテストには社内募集と一般公開があり、一般公開では参加条件が決められていることがあります。
参加したい人は、自分が対象のビジネスコンテストを見つけてください。
ビジネスコンテスト参加のメリットや注意点、一般参加が可能なコンテストを紹介します。

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ビジネスコンテストとは


ビジネスコンテストとは、ビジネスアイデアを競うコンテストであり、民間企業から公的機関まで様々な団体が企画しています。
ビジネスコンテストを略して「ビジコン」と呼ばれることもあります。

ビジネスコンテストとは何か、どのようなものがあるか、基本的な情報から押さえておきましょう。

参加者が用意したビジネスプランを審査

ビジネスコンテストは、参加者のビジネスプラン・ビジネスアイデアを審査するコンテストです。
審査に通って勝ち進むと参加者は賞金や特典を得られることがあり、起業や新規事業の立ち上げに弾みをつけられます。

ビジネスアイデアやビジネスへの意欲はあっても、資金不足や実際に事業を興すにはノウハウが浅い人は多いものです。
そうした人のアイデアを企業経営や事業立ち上げに実績のある審査員が厳選し、さらに実現可能なプランにまでブラッシュアップする支援を行います。

参加者のフレッシュなビジネスプランに触れることは、審査する側、イベント開催側にとっても良い刺激となります。

社内と一般公開のコンテストがある

ビジネスコンテストには、企業内だけで行われるものと広く一般に公開し、誰でも応募できるものがあります。
企業内だけで行われるビジネスコンテストは、その企業の従業員しか参加できないため、個人で事業をしている人や学生起業家などは使えません。
個人で参加したい人は、一般公開されているコンテストを探しましょう。

一般公開されているビジネスコンテストには、学生が参加できるもの、年齢制限があるもの、個人から法人まで誰でも参加できるものなど、様々なタイプがあります。

ビジネスコンテストに参加するメリット


ビジネスコンテストに参加することには、様々な点でメリットがあります。起業や新規事業の立ち上げの際には、資金面でもノウハウでも不足することが多いものです。
不足している部分を補える、ビジネスコンテストのメリットを解説します。

事業計画書をブラッシュアップできる

未熟だった事業計画書をより具体的で実現性のあるビジネスアイデアへとブラッシュアップできることは、ビジネスコンテストの大きなメリットのひとつです。
起業前のアイデアは、斬新で柔軟ではありながらも、経験やノウハウの不足から実現性や具体性には欠けていることも多くあります。
しかし、ビジネスコンテストという目標へ向けて、自らがより厳しい目で自分のアイデアを見直せば、事業計画がより具体性や実現性を持つものへと磨き上げられます。

また、ビジネスコンテストを目指せば、より具体的な目的や期限が目の前にでき、起業準備も進みやすくなるでしょう。
起業のタイミングを決めていない人も、良いきっかけとなりそうです。

実践的なアドバイスをもらえる

ビジネスコンテストでは、審査や支援に事業で成功している経営者や大学教授などの有識者、業界に精通している人などが関わっています。
最終審査へ進めたら、審査員として事業計画に対してフィードバックをもらうことも期待でき、受賞すれば直接事業のサポートが受けられるかもしれません。

成功者からの意見は、参加者の実践経験の少なさやノウハウ不足を補い、自分だけでブラッシュアップしていた状態より一歩進んだ事業計画を作るきっかけとなりうるでしょう。
合否に関係なく得られる、ビジネスコンテスト特有のメリットです。

ビジネスの人脈を形成できる

ビジネスコンテストに参加すると、ビジネス上の人脈形成も進みやすくなります。ビジネスコンテストでは、参加者は皆新しいビジネスの立ち上げを目指している人です。

コンテストに参加すれば、同じ志を持つ人たちとの交流のきっかけもでき、情報交換なども進みます
また、参加者だけでなく主催者や協賛する企業の担当者などとも交流できる場合があります。

コンテスト後に懇親会などがあれば、積極的に交流することがおすすめです。同志やライバル、メンターなどを効率良く見つけられる場となるでしょう。

自社のPRができる

ビジネスコンテストに参加することは、自社や自分のビジネスのPRにもつながります。
起業していない人は起業前から顔を売る機会となり、コンテストの参加を通して事業の協力者を得られることもあります。

入賞できなくても、そこで審査員や協賛企業などに強い印象を残せれば、次のチャンスが生まれるかもしれません。
積極的にPRして、事業スタート後の販路確保や研究機会の獲得などにつなげましょう。

入賞すると資金調達もできる

ビジネスコンテストに参加するメリットとして注目されやすいのは、やはり優秀な参加者に送られる賞金です。
ビジネスコンテストの多くは、入賞者に対して賞金やビジネスの実現に役立つ特典が準備されています。
そのため、ビジネスコンテストに参加する目的として資金調達を目指す人も多くみられます。

実際に入賞して賞金を得られるのは一部の参加者であるため、資金調達方法の一種としては考えられませんが、付加価値としては大きな魅力のひとつです。

主なビジネスコンテスト


ビジネスコンテストの中には、定期的に開催され、一般参加も可能なものもあります。
以下は、国内外の起業家をターゲットとした、主に人気や注目度の高いビジネスコンテストを紹介します。
将来の事業に役立つ多くのことを得るためのチャンスとして、チャレンジしてみましょう。

中小機構Japan Venture Awards

「Japan Venture Awards」は、中小企業制作の実施機関である中小機構が開催しているビジネスコンテストです。
中小機構はベンチャーや中小企業の資金調達や創業・販路拡大などのサポートを行う機関であり、ベンチャー企業の成長を応援するイベントとしてビジネスコンテストを実施しています。
革新的で潜在成長力の高い事業や社会的課題の解決を目指す事業をターゲットにしたコンテストです。

「Japan Venture Award」の応募対象は、創業後おおむね15年以内の中小企業の経営者(代表者)です。主に企業が対象ですが、個人事業主やNPO法人なども応募できます。
これまでも、経営者の年齢も設立年数も異なる多くの企業が参加してきました。

「Japan Venture Awards」では、「経済産業大臣賞」・「内閣府科学技術政策担当大臣賞」・「SDGs特別賞」など複数の表彰部門があります。
自社のビジネスに合う賞を目指して応募してみると良いでしょう。

日経ソーシャルビジネスコンテスト

「日経ソーシャルビジネスコンテスト」は、日本経済新聞社が実施するビジネスコンテストです。
ソーシャルビジネスの健全な発展と理解促進を目指し、社会課題の解決という観点を取り込んだアイデア・ビジネスモデルを募集しています。

応募対象は、社会的課題を解決するための事業に取り組む個人(学生も可)と法人です。
事業内容は、SDGsの普及と促進のために、17の開発目標のいずれかを解決するものであることが必要となります。
1次審査通過者へはブラッシュアップのためのミーティングが実施され、入賞者には大賞100万円、学生部門賞には10万円の賞金が出ます。

ASIAN ENTREPRENEURSHIP AWARD

「アジア・アントレプレナーシップ・アワード運営委員会」の主催しているビジネスコンテストです。
事業の革新性や経済的・社会的影響力、事業の実行力のほか、日本の大企業との連携の可能性も審査基準となります。

応募対象は、スタートアップの企業のみで個人の参加はできません
Healthcare・Work & Life style reform・Sustainabilityのいずれか(または複数)に関連するソリューションを持っており、実証実験が終わっている事業であることも条件です。
また、日本企業以外も参加でき、公用語は英語で実施されます。

法人化していない場合には参加できず、ハードルは高くなりますが、優勝賞金は300万円と高額で、各賞ごとにそのほかのサポートを受けられます。

EO GSEA

「EO GSEA」は、世界の学生起業家と出会えるビジネスコンテストです。世界中から学生起業家が集まり、切磋琢磨します。
世界最大規模の経営者団体が主催し、日本国内としては唯一の学生起業家を対象としたコンテストです。

国内予選からコンテストは始まり、国内で決勝を勝ち抜いた1名が世界大会への参加資格を得ます。
参加費は不要で、世界大会会場までの航空運賃やホテル代まで主催者側で負担してもらえます。

参加資格は大学または大学院に在学中の学生で、年齢は30歳まで可能です。
ほか、起業から半年以上経っていること、参加者は代表権を持った学生本人であることなどの条件を満たす必要があります。

九州電力オープンイノベーションプログラム

九州電力および九電グループ会社(情報通信)と協業できる企業や個人を対象としたコンテストです。
選考基準はアイデアの革新性やマーケットの成長性などで、基本的には協業を想定した事業であることが求められます。

特典として、最優秀賞には100万円の賞金が、また、共同事業化に向けた出資などの支援が得られます。
事業内容は限定されますが、自社や自分のビジネスモデルと相性が良い場合には事業スタートの良いチャンスとなるでしょう。

TOKYO STARTUP GATEWAY

「東京発・400字から世界を変えるスタートアップコンテスト」と銘打ち、若い起業家の積極的な参加を促しているコンテストです。
実際に、400文字の内容でエントリーできます。

応募できるのは、年齢15~40歳未満の起業を目指す個人です。都内で起業、法人設立の予定があれば東京都以外からの応募もできます。

賞金は最優秀者100万円、優秀者50万円です。
また、ファイナリストには支援メニューの提供も行われ、翌年度までに都内で法人を設立して審査会を通過すると都から活動資金の提供を受けることもできます。

ビジネス創造コンテスト(品川ビジネスクラブ)

「品川ビジネスクラブ」という新規ビジネスの創出を目指す、公的産業支援機関が実施するビジネスコンテストです。
応募枠には一般枠と区民枠があり、一般枠は全国どこからでも応募できます。区民枠は区内の小学生・中学生・高校生が対象です。

最優秀賞としては、30万円の賞金と「SHIP(品川産業支援交流施設)」オープンラウンジ無料利用券が得られます。
また、優秀賞にも10万円の賞金と同オープンラウンジの無料利用券があるなど、品川区周辺の企業や個人にメリットが多い内容です。

ビジネスコンテスト情報を知るには


ビジネスコンテストに参加したい場合には、申込みのスタート時期を見逃さないように、常に情報を仕入れておくことも大切です。
これからの参加の検討材料として、以下のようなサイトをチェックしておきましょう。

J-Net21

「J‐Net21」は、中小企業の支援情報などを扱う中小機構のサイトです。起業や創業、資金繰りなど、幅広いビジネス関連の情報を得られます。
そのひとつのコンテンツとして、ビジネスコンテストを紹介するコーナーが設置され、全国のビジネスコンテストの検索が可能です。

ただし、現在募集をしていない情報も残っており、検索条件はエリアしか絞り込めません。
今応募できるものを知りたい場合には、ひとつずつ応募期間をチェックしましょう。

東京都創業NET(東京都産業労働局)

東京都産業労働局の「東京都創業NET」にもビジネスコンテストを紹介するコーナーがあります。
コーナーでは都内で実施されるビジネスコンテストの情報を扱っており、市区町村や企業が主催するコンテストを探せます。

ビジネスコンテスト参加の注意点


ビジネスコンテストに参加する際には、いくつか注意したいことがあります。せっかくのチャンスのため、慎重に参加を検討し、準備を進めましょう。

応募条件や向き不向きで選んで

ビジネスコンテストには、それぞれに応募条件やテーマが設けられています。
応募条件やテーマによっては参加できないものや参加してもあまり力を発揮できないものもあるため、条件やテーマは十分見極めてください。

ビジネスアイデアを盗まれないよう特許出願を

ビジネスコンテストでは、まだ実用化されていないアイデアを出すことが多いものです。そのため、コンテストで発表したアイデアを他人に真似されるリスクもあります。
盗用のリスクを避けるためには、公開範囲を絞り、事前に特許出願しておくなどの対策が必要です。

特許出願は、発明が未公開の新しいものでなければ認められません。
ビジネスコンテストでの発表によって未公開でなくなってしまうため、出願は必ずコンテスト前に行う必要があります。

受賞特典はお金以外のこともある

ビジネスコンテストの受賞特典は賞金以外のこともあります。そのため、参加を決める際には、特典が自分のためになるものか十分に検討することが必要です。

賞金以外の特典の中には自社に必要のない支援が含まれる場合もあります。
また、全国規模の団体ではない主催者の場合、地域限定で使えるサービスを提供していることも多くなります。

まとめ

ビジネスコンテストは、起業家やスタートアップ企業が様々なチャンスを掴む良い機会です。
コンテストにより条件や募集テーマが違うため、自分の事業に合うコンテストを選んで参加します。

参加する際には、ビジネスコンテストのメリットを理解し、賞金などの目に見える特典以外にも目を向けましょう。
人脈の拡大や事業計画作成支援など、参加して得られるものは大きく、入賞しなかった場合も参加経験は無駄にはなりません。

創業手帳の冊子版(無料)は、資金調達や事業拡大など起業後に必要な情報を掲載しています。起業間もない時期のサポートにぜひお役立てください。
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(編集:創業手帳編集部)

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