融資の成否を分ける!チェックリスト9項目

資金調達手帳

創業融資を申し込む前に!!準備が万全か確認しよう!

(2015/12/15更新)

ほとんどの創業者は「自分らしい事業がしたい」「事業を通して社会にいい影響を与えていきたい」「事業を成功させたい」などの目標があって創業します。創業融資はその目標達成のための一つの手段。その融資を成功させるか否かは、準備によって変わってきます。今回は、融資の成否を分ける9つのポイントを紹介します。

2つのチェックリスト

融資を申込むまえに創業準備前チェックリスト

□創業動機は明確ですか
□創業する事業について経験や知識はありますか
□事業を継続していく自信はありますか
□家族の理解はありますか
□創業場所は決まっていますか
□セールスポイントはありますか
□売上高や利益などを予測してみましたか
□自己資金は準備してありますか
□事業計画書としてまとめてみましたか

留意すべき事項

□税金の未納または滞納はありませんか
□公共料金の未納または滞納はありませんか
□家賃支払や住宅ローン引き落としの遅れはありませんか
□キャッシングはありませんか
□転職回数が多くありませんか

すべてにチェックが入っていましたか?

創業融資を申込む際には、「創業準備前チェックリスト」の項目すべてにチェックが入っていることが大切です。

また「留意すべき事項」については、該当するものがある場合、すぐに解消できるようにしましょう。

支払状況については1年位遡って見られますので、滞納しているものがあれば、すぐに支払いましょう。

また、水道光熱費などの公共料金の支払方法をコンビニ払いにしている場合、うっかり期限が過ぎてしまいがちです。

できれば、自動引き落としやクレジットカード払いに変更して未納がないようにしましょう。

転職回数が多い人は、その理由をきちんと説明できるように準備しておくようにしましょう。

実際に融資を申込むと、融資担当者から上記の内容について聞かれるので、きちんと準備しておくことが大事です。

創業融資において重要視されるもの

それは、「事業計画書」です。

自分が貸す側の融資担当者の立場になって考えてみてください。

まだ何の実績もない事業者にお金を貸すのです。きちんと返済してくれるかどうか、過去の事業実績がないのに判断するのは難しいですよね。

例えば「〇〇の事業をやりたいのでお金を貸してください」と融資申し込みをしてきた事業者と、〇〇の事業をする「理由」や「成功する根拠」「その課程」について「事業計画書」という形にして提出する事業者のどちらにお金を貸しますか?

後者の方がきちんとお金をかえしてくれそうですし、もちろん後者に貸しますよね。

融資担当者は、「事業計画書」から、創業者の本気度を見ています。

事業計画書作成ポイント
  • その事業を始める理由を熱い思いを書きましょう
  • その事業を成功させるために、どのような経験を積んできたかをアピールしましょう
  • その事業が求められる背景、外部環境について調査しましょう
  • 競合他社の動向、顧客のメリット、自社の強みについて分析しましょう
  • 商品・サービス等の特徴や強み、その販売戦略、社内体制について説明しましょう
  • 売上計画、売上原価計画、人員計画、設備計画、利益計画、資金計画を作成し、未来予想図を具体的な数字で表し、事業成功をイメージしやすくしましょう
  • その事業が成功する理由についてまとめてみましょう

まとめ

創業融資を申込む前には事前の準備が大切です。チェックリストを利用して、セルフチェックをしてみましょう。

創業融資・財務に関するキホン
開業当初に必要になる創業融資・財務の知識 前編
創業融資はココが見られる!
創業融資で起業家が絶対に押さえておくべき4つの審査基準
メリットだけじゃない!? デメリットも踏まえたうえでしっかり活用
新創業融資制度で資金調達するメリット・デメリット

(監修:ゆう税理士事務所 税理士 小林優子
(編集:創業手帳編集部)

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