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2025年8月15日気軽に導入・使用できるロボットハンドの実現を目指す「Thinker」が5億円調達

2025年8月8日、株式会社Thinkerは、総額5億円の資金調達を発表しました。
Thinkerは、主に製造現場などで、家電のように気軽に導入・使用できるロボットハンドの実現を目指しています。
そのひとつとして、近接覚センサーTK-01を開発・提供しています。このセンサーは、独自のアイデアとAIを組み合わせ、対象物の位置と形状の同時計測を実現し、従来のロボットハンドには難しいとされてきた「バラ積みピッキング」を可能にしています。
ロボットハンドは、ロボットアームの先端に装着され、人間の手の役割を担う装置です。主に対象物のピックアップに用いられ、工場の自動化において欠かせない存在となっています。
近年、さらなる省人化と自動化を実現するため、ロボットハンドの高性能化に向けた研究開発が加速しています。なかでも重要な要素が、対象物を正確に認識する技術です。
人間は、硬さや柔らかさ、壊れやすさ、不規則な形状といった多様な特性を瞬時に把握し、最適な力加減で対象物を掴むことができます。しかしロボットは、柔らかい物体、脆弱な物体、不定形の物体を安全かつ確実に把持することがまだ得意ではありません。正確なピックアップのためには、対象物の形状・サイズ・摩擦係数・強度などを的確に理解する必要がありますが、この認識技術はいまだ完全ではありません。
Thinkerが開発した近接覚センサーは、カメラを使用せず、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高解像度センシングにより、対象物の位置や形状を非接触かつ迅速に把握します。これにより、透明体や鏡面体の認識も可能となり、現場状況に応じた柔軟かつ精密なピックアップを実現しています。
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