注目のスタートアップ

ライドシェアサービスを展開する「newmo」が63億円調達 名古屋・沖縄に新会社を設立

company

2024年10月31日、newmo株式会社は、総額約63億円の資金調達を実施したことを発表しました。

シリーズAラウンドの累計調達額は約167億円、創業以来の累計資金調達額は約187億円となります。

また、新たな事業展開の拠点として、名古屋に「newmo東海株式会社」、沖縄に「newmo沖縄株式会社」を新設することも発表しています。

newmoは、大阪において日本版ライドシェアサービスを展開するため、2024年1月に設立されたスタートアップです。

3月に大阪にてタクシー事業を展開する株式会社岸交、7月に株式会社未来都(みらいと)の経営権を取得し、newmoグループでタクシー車両600台以上を保有、従業員数は1,000人を超えています。

7月から大阪でライドシェアの運行を開始し、8月からライドシェアドライバー向けに車両のリースを行うサービスを開始しています。

9月に大阪に次ぐ第二の拠点として、新会社・newmo軽井沢御代田株式会社を設立しています。

今後、全国へのエリア展開、タクシー事業者との提携・M&A、プロダクト開発、採用などを進めていきます。


ライドシェアサービスは、一般ドライバーが運転する自家用車にユーザーが相乗りするサービスで、米国など海外で広く普及しているビジネスモデルです。しかし、日本では現在、白タク行為にあたるとして規制対象となっています。

一方で、国内では人手不足や採算性の問題から地域交通が衰退しつつあり、住民の移動手段としてだけでなく、観光客の輸送や地域の活性化にも重要な役割を果たす地域交通の維持が課題となっています。

こうした背景から、ライドシェアは地域交通の課題解決の手段として注目され、議論が進んでいます。2024年4月からは、「日本版ライドシェア」として、タクシー不足が深刻な地域や時間帯に限り、タクシー会社が運行管理を行うことを条件に、一般ドライバーが有償で顧客を乗せられる形で限定的に解禁されました。

newmoはこの動きを受けて2024年1月に設立されたスタートアップです。2024年7月から大阪でライドシェアサービスを開始しており、その後事業拠点となる新会社を各地に設立し、エリアを拡げていく展開です。

大阪は2025年に大阪・関西万博の開催を控えており、万博開催に伴うタクシー不足が予想されているため、ライドシェアサービスが解決策として期待されています。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB newmo アプリ サステナブル タクシー ドライバー ユーザー体験 ライドシェア 交通 地域 大阪 日本版ライドシェア 株式会社 自動車 資金調達 運行管理 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

短時間で食料品・日用品を届ける宅配スーパーを運営する「OniGO」が7.2億円調達
2022年4月8日、OniGO株式会社は、総額7億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 OniGOは、10分で食料品や日用品を届ける宅配スーパー「OniGO」を運営しています。 実店…
「R-StartupStudio」支援の大型3Dプリンティング「Arevo」 クラウドファンディングでの支援額が7億円を突破
2020年9月24日、株式会社R-StartupStudioは、米国のプラットフォームIndiegogoで行っている「Arevo(アレボ)」のクラウドファンディングの支援額が9月16日に7億円を突破し…
譲渡型賃貸住宅「家賃が実る家」提供の「Minoru」がFUNDINNOで6,500万円調達
2020年10月12日、株式会社Minoruは、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」による資金調達を実施し、目標金額1,625万円に対し、上限金額である6,500万円(達成率400%)…
ファッションレンタルサービス運営の「collEco」が7,000万円調達
2022年3月9日、collEco株式会社は、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファッションレンタルサービス「collEco(コレコ)」を運営しています。 PC・スマートフ…
健康管理アプリ「カロミル」を提供する「ライフログテクノロジー」と「バリューHR」が資本業務提携
2023年6月28日、ライフログテクノロジー株式会社は、株式会社バリューHRと、資本業務提携を行ったことを発表しました。 ライフログテクノロジーは、人びとの健康への行動変容を促す健康管理アプリ「カロミ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集