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EVの充電インフラ事業を手がける「ユアスタンド」が資金調達

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2024年9月30日、ユアスタンド株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社AGSコンサルティングです。

ユアスタンドは、主に自宅・職場などの基礎充電領域において、電気自動車(EV)向けの充電インフラ事業を展開しています。

たとえば、マンション・集合住宅のEV充電設備導入においては、理事会・総会での合意形成から、補助金の代理申請、設置工事、設置後の運用までをサポートしています。

企業のEV充電設備導入においては、設置・運用サポートのほか、電気設備の費用削減や電気代基本料金の上昇を抑制するエネルギーマネジメント、充電器の運用管理システムの提供などを行っています。

AGSコンサルティングとの資本提携を通じ、管理・ガバナンス体制の高度化や事業・技術開発を推進します。


国内では、環境対策、カーボンニュートラルの実現、エネルギー安全保障の向上、国際的な規制への対応などのため、電気自動車(EV)の普及が推進されています。

しかしながら、日本はEVの普及が他国よりも遅れているという現状があり、普及に向けた取り組みが求められています。

国内でEVが普及しない主な要因としては、充電インフラの整備が遅れていることが挙げられます。

たとえば、マンションなどの集合住宅に住むEVユーザーは、自宅に充電設備を設置できないケースがあります。駐車場に充電設備を導入するには管理組合などの承認が必要なのですが、費用負担や利用金額の可視化などが難しいことが理由で、承認が得られないことがあります。

これが都市部での充電インフラ整備の課題のひとつです。

また企業における充電設備導入においても課題があります。

企業では自社の敷地内に設備を導入するため、導入に関してのハードルは低いといえます。

しかし、企業では営業終了後に複数台のEVを一気に充電するケースが想定されます。この場合、電力ピークが跳ね上がり、電気料金の基本料金が増加してしまうという問題が発生します。そのため、企業におけるEVの充電については、電力消費が多い時間帯を電力消費の少ない時間帯(たとえば深夜など)に分散させる、ピークシフトという手法の導入が求められています。

ユアスタンドは、こうした集合住宅や企業のEV充電設備導入を総合的にサポートし、EVの普及に貢献しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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