請求代行サービス11選を比較!選択する時のポイントも詳しく解説

創業手帳

請求代行サービスの比較検討にはポイントが重要


請求に関する業務は非常にやることが多く、煩雑です。事務処理関連業務の大半を占めているケースも珍しくありません。
請求処理に少しでもミスがあると、取引先からの信頼を損なうことになるため、確実に行わなければならない業務でもあります。

そのような業務の負担を軽減できるのが、請求代行サービスです。請求代行サービスにはいくつもの種類があるため、比較する際のポイントを押さえておく必要があります。
今回は、請求代行サービスの概要や選び方、おすすめのサービスについてご紹介します。

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請求代行サービスとは?概要について


請求代行サービスは、企業間が取引きをする際に発生する請求書の発行や封入、発送、与信審査、代金の回収、入金チェックなどを代行するサービスです。
請求業務を行うのは主に経理部となっていて、月末や月初めは担当者の負担が大きくなってしまいます。
企業の規模や役割分担によっては、営業担当者が請求業務を行う場合もあるでしょう。

属人的な作業になるので、請求や回収が漏れてしまうといったトラブルが発生する可能性は高いです。
しかし、請求代行サービスを利用すれば、業務を効率化できます。
代金の回収や入金チェックまでしてもらえるケースも多く、中には売掛金の入金保証を行っているところもあります。

請求代行サービスを比較する際の6つのポイント


請求代行サービスを利用したいと考えている場合、どこにするか迷ってしまうケースも少なくありません。
そこで続いては、請求代行サービスを比較する際のポイントを6つピックアップしてのご紹介です。

効率化したい業務をカバーできているか

請求代行サービスは、請求や徴収処理が行えるものもあれば、回収業務を代行してくれるものまで多岐にわたります。
どのサービスを利用するかによって、使える機能が変わります。自社に合うサービスを見つけるためには、効率化したい業務をカバーできているかを確認することが重要です。
請求業務の負担になっている部分を明らかにし、カバーしてもらいたい部分をカバーできるサービスを選ぶようにしてください。

自社が運用するシステムと連携可能か

自社が運用するシステムと連携可能かという点も、請求代行サービスを比較する時に確認すべきポイントです。
既存のシステムとスムーズな連携ができれば、新しいサービスを取り入れても円滑に業務を進められます。

クラウド型のサービスであれば、コストを抑えつつ、円滑に連携できるのでおすすめです。
またクラウド型は、データの共有も簡単になるので、遠隔から利用する場合も柔軟に対応可能です。

豊富な決済手段が用意されているか

決済手段は、請求代行サービスによって異なります。どのサービスを利用するか比較する際は、どのような決済手段が用意されているのか確認しておくことも重要です。
なぜかというと、決済手段が限られているとビジネスチャンスを逃す可能性があるためです。

決済手段の選択肢が豊富だと、顧客満足度の向上にもつながるので、自社サービスが選ばれる可能性も高くなります。
月謝や会費を請求する時は、現金回収以外の方法で決済ができると現金を持ち運ぶことで生じるリスクを回避できます。

未回収保証サービスを提供しているか

未回収保証サービスの有無も、比較する時に確認したいポイントです。
未回収保証サービスは、取引きの金額によって手数料の金額が変動するため、あらかじめどのくらいかかるのか確認する必要があります。
手数料率を確認するだけではなく、導入前にどの程度手数料がかかるのか試算しておきましょう。

入金が遅れてしまうと、資金繰りが悪化する原因になりかねません。
最悪の場合倒産する恐れもあるので、未回収保証サービスが請求業務の担当者にとって大きなリスクヘッジになります。

取引可能限度額はいくらまでか

取引可能限度額がいくらまでと定められているのかも、請求代行サービスを比較する際にチェックすべきポイントとして挙げられます。
1件あたりの取引額が大きい企業だと、上限額に引っかかってしまう可能性があるからです。
もしも上限額を超えてしまうと、請求書が発行できなくなってしまい、支払いの遅延につながります。
取引可能限度額は請求代行サービスによって異なるので、あらかじめ確認しておいてください。

定額の自動請求にも対応しているか

定額の自動請求に対応しているサービスかどうかも、比較する時に確認すべき項目です。
毎月定額でかかる料金を自動で計算し、請求書を作成してくれるサービスであれば、負担を大幅に軽減できます。
このようなサービスで大きな恩恵を受けられるのは、サブスクリプションサービスを提供する企業です。
定額の自動請求に対応していれば、人的なミスを削減したり、担当者が抱えるストレスを軽減したりできます。

【比較表】請求代行サービスを比較!おすすめのサービス11選


請求代行サービスには、いくつもの種類があり、どれを選んだらいいのか迷ってしまうものです。
そこで続いては、おすすめのサービス11選をご紹介します。迷った時の参考にしてみてください。

初期費用 料金プラン 決済手段 未回収保証サービス 取引可能限度額 定額の自動請求
Paid 無料 要相談 銀行振込
コンビニ決済
口座振替
1,000万円
マネーフォワード ケッサイ 0~5万円 ・マネーフォワード ケッサイ(入金保証つき)
・マネーフォワード ケッサイ請求代行プラン
クレジットカード決済
口座振替
1億5,000万円
NP掛け払い 無料 要相談 銀行振込
コンビニ決済
口座振替
30~300万円
掛売決済 要相談 要相談 要相談 要相談
クロネコ掛け払い 無料 要相談 銀行振込
コンビニ決済
口座振替
60~2,000万円
GMO掛け払い 無料 要相談 銀行振込
コンビニ決済
要相談
請求まるなげロボ 無料 要相談 銀行振込
口座振替
コンビニ決済
クレジットカード
決済
要相談
掛け払い.com 無料 要相談 要相談 要相談
SEIKYU+ 無料 要相談 銀行振込
口座振替
コンビニ決済
1,000万円
セゾンインボイス 無料 要相談 銀行振込
クレジットカード決済
口座振替
200万円
ビリングシステム 要相談 要相談 銀行振込
クレジットカード決済
コンビニ決済
口座振替
要確認 30万円

Paidは、与信審査や請求書の発行、入金管理、督促など請求に関するあらゆる業務を代行してくれるサービスです。
支払いが遅れてしまったり、未入金のままになってしまったりするリスクを回避できます。
遅延や未入金があった場合、Paidが100%負担してくれるという仕組みになっています。
不正利用対策やIPアドレス制限などを行っているので、安心して利用できるでしょう。

マネーフォワード ケッサイ

マネーフォワード ケッサイは、最短1秒の審査スピードを誇る請求代行サービスです。
100%入金保証や早期振込オプションの提供、インボイス制度・電子帳簿保存法に対応など、魅力が詰まっています。
口座振替依頼書の発送から用紙の受領まですべて代行してもらえるので、依頼書の印刷・送付・返信用封筒を用意する手間も省けます。

入金が確認できなかった場合は、マネーフォーワードケッサイが督促の連絡もしてくれるので、督促業務の負担を大幅に軽減できるという点もメリットです。
より顧客対応に集中できるのは、導入企業にとって大きなメリットとなるでしょう。

NP掛け払い

NP掛け払いは、与信審査から請求書の発行、督促までトータルサポートしてくれるサービスです。
未回収のリスクも保証しているため、万が一の時も安心です。請求業務をすべてお任せできるため、経理部門の負担を大幅に軽減できます。

掛売の代金はすべて立替え払い、支払い遅延などがあった場合は100%保証可能となっているので、利用するメリットは大きいです。
また、NP掛け払い独自の与信制度とオペレーションの柔軟さは、ほかのサービスに勝る強みとなっています。幅広いニーズに対応可能です。

掛売決済

掛売決済は、発行する請求書を電子化し、取引先の与信審査・代金回収・入金消込・督促連絡などを行うサービスです。
マネーフォワード決済と連携することで、代金の回収や入金チェック、督促業務などをトータルで行えるようになっています。
請求書の発行フローを変えずに、幅広い選択ができるのは掛売決済の強みだといえます。

また、業界でも安い利用料金になっていることも魅力のひとつです。利用を検討しているのであれば、まずは見積もりだけでも出してもらうと良いかもしれません。

クロネコ掛け払い

クロネコ掛け払いは、BtoB決済における業務負担やリスクを解消へと導いてくれるサービスです。
請求書業務をアウトソースすることで、業務の最適化につながり、働き方改革を実現しやすくなります。
初めての取引きでも、リスクを軽減できるサービスなので、事業をスタートしたばかりの方にもおすすめです。

これまでに、2,000社以上の導入実績を有するサービスでもあります。そのため、安心して利用できるサービスだといえます。
ヤマトグループが提供するサービスという点も、安心感を高める要因になっています。

GMO掛け払い

GMO掛け払いは、システム連携によるリアルタイム与信を実現しています。購買意欲を損なう前に決済が完了するので、ビジネスチャンスを逃す可能性が低くなります。
オプションが豊富な点も、魅力として挙げられるかもしれません。それぞれの運用に合わせてカスタマイズできます。
GMO掛け払いのオプションには以下のようなものがあります。

  • 早期入金サービス
  • 個別請求書発行サービス
  • 支払期限延長サービス
  • 枠保証型取引サービス
  • 集金代行サービス
  • 定期請求サービス
  • 請求書出し分けサービス
  • インボイス対応サービス

請求まるなげロボ

請求まるなげロボは、与信から売掛金の請求まで代行してくれるサービスです。
請求まるなげロボの場合、ひとつのプラットフォームですべての請求管理が行えるようになっています。
滞納や未収金などの入金情報もダッシュボードですぐ確認できるため、部署内での情報共有などもしやすくなります。

導入前には、キックオフミーティングや推進体制の構築、運用ガンチャートの作成を行って入れ、テスト運用もしているので安心感が大きいです。
テスト運用の結果、問題ないと判断されてから実運用がスタートするという流れです。

掛け払い.com

掛け払い.comは、掛け売り業務とリスクを解消し、新規取引を取りこぼさないようにするためにおすすめのサービスです。
売掛金を100%保証してくれるリスク保証付きの掛払い決済サービスなので、非常に心強いです。
未回収のリスクにも対応でき、キャッシュフローの悪化を防ぐことにもつながります。

個人事業主や小口取引にも対応しています。そのため、幅広い層にとって魅力的なサービスだといえます。
限られた人員で事業を行っている場合に大きくなりがちな業務ストレスを解消し、円滑にビジネスを行いたいといった場合にも利用を前向きに考えたいサービスです。

SEIKYU+

SEIKYU+は、与信審査や請求書の発行発送、入金管理、未入金フォローなどの掛け売りに必要な請求プロセスを代行しているサービスです。
電子帳簿保存法に対応していて、デジタルで完結するため、withコロナにも対応可能となっています。
新規開拓をサポートしているので、個人事業主でも取引きできる可能性が高くなるというメリットも享受できます。

請求・受発注システムや顧客管理、会計などのサービスと連携も可能です。
さらに、独自開発のシステムとのAPI連携もでき、請求先や請求情報などの取込み・与信審査結果の確認・入金状況のチェック・請求書の再発行などにも対応しています。

セゾンインボイス

セゾンインボイスは、未入金ゼロにし、毎月の請求業務を最短15分で行えるようにする請求代行サービスです。
与信審査から請求書発行・送付、入金チェック、督促まですべて代行してもらえます。これらの業務を代行するのは、クレディセゾンです。

未回収保証も行っているので、万が一の時でも安心です。もし未払いだったとしても全額振り込んでもらえるため、未回収リスクは100%保証していることになります。
未払いとなると経営にも悪影響を及ぼしかねないため、未回収保証サービスがあるのは大きなメリットです。

ビリングシステム

ビリングシステムは、収納代行(決済代行)や口座振替、クレジットカード決済、請求代行などのサービスを提供しています。
数あるサービスのひとつに請求代行サービスがあります。
取引先からの売上入金管理業務を効率的に行いたい、煩雑な請求業務・売掛入金消込業務をアウトソースしたいといったニーズに応えてくれるサービスです。

請求・回収に関わるデータを金融機関へ取次ぎ、金融機関からの融資を円滑にするといったことも可能です。
資金繰りが厳しいといった場合にも効果的なサービスだと考えられます。

請求代行サービスを比較して自社に適したサービスを選ぼう

請求代行サービスには、このように多くの種類があります。それぞれ異なる特徴があるため、自社に適したサービスを選ぶことが重要です。
どのようなサポートが必要なのかよく考えたうえで、それぞれのサービスを比較してみてください。

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(編集:創業手帳編集部)

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