注目のスタートアップ

AI・ロボティクスによりイチゴの完全自動栽培に取り組む「HarvestX」が4.1億円調達

company

2024年3月20日、HarvestX株式会社は、総額約4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

HarvestXは、イチゴの自動栽培ソリューションを開発しています。

自動授粉ロボット「XV3」を主軸に、授粉・成長データ収集・収穫などを一貫して行うイチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」を開発しています。

2025年に「収穫」の機能追加を予定しています。

今回の資金は、「HarvestX」のさらなる付加価値拡大に向けた技術研究開発を進めていきます。

また、「HarvestX」を備えたデモ施設(パイロットプラント)を建設し、植物工場事業者や、新たにイチゴの植物工場運営を考える企業に訴求していきます。このデモ施設は、2024年5月に第1期の完成を予定しています。

この施設開設を足がかりにイチゴのワンストップ生産を実現し、将来的にトマトやメロンなど授粉を必要とする果菜類への応用展開を視野に入れています。


植物工場とは、完全に管理された室内環境で、ロボットやIoTなどのテクノロジーを活用して農作物を栽培する施設のことです。

工場建設や技術開発などに高額な費用がかかるものの、自動化による省人化や安定した栽培を実現できることがメリットです。

そしてもっと重要なのが、環境に左右されないという点です。

世界では、気候変動や多発する自然災害などが農業に深刻な問題をもたらしています。

とくに農地の減少は大きな問題であり、世界的な人口増大に生産能力が対応できず、食料の供給が不安定になってしまうことが危惧されています。

したがって植物工場は、どのような環境下でも安定的に食料を生産するためのものとして注目されているのです。

こうした中で、HarvestXはイチゴの自動栽培ソリューション「HarvestX」を開発しています。

授粉を必要とする果菜類の自動化では、通常の農場と同じようにハチを飼育して、授粉を行っています。しかし植物工場などの閉鎖空間ではハチがストレスを感じて上手く飛べなくなってしまったり、短命になってしまったりといった課題を抱えています。

そのためHarvestXは、自動授粉ロボットを開発し、これを軸とした自動栽培ソリューションの実現を目指しています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB HarvestX いちご ソリューション ロボット ロボティクス 株式会社 植物工場 自動 自動栽培 資金調達 農業 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「THE BORDER」がキッチンカー事業「one’s Wish CAR」を開始
2022年2月10日、株式会社THE BORDERは、「one's Wish CAR(ワンズウィッシュカー)」事業を開始したことを発表しました。 「one's Wish CAR」は、“外で楽しむイタリ…
「DRONE FUND」がエアモビリティを活用したマラリア対策事業やラストマイル配送などに取り組む「SORA Technology」に出資
2023年3月15日、DRONE FUNDは、3号ファンドを通じてSORA Technology株式会社に出資を実行したことを発表しました。 SORA Technologyは、ドローンを中心としたエア…
「BearTail」が出張手配・管理システム「Dr.Travel」のβ版をリリース
株式会社BearTailは、「Dr.Travel(ドタクートラベル)」のβ版を2019年7月1日にリリースしたことを発表しました。 「Dr.Travel」は、出張時の航空券やホテルなどあらゆる手配の代…
SES(システムエンジニアリングサービス)事業やSES特化営業支援システムなどを手がける「Saiteki」が資金調達
2024年7月23日、株式会社Saitekiは、資金調達を実施したことを発表しました。 IT業界における多重下請け構造の解消を目指し、SES(システムエンジニアリングサービス)事業、SES特化営業支援…
バイオインフォマティクスによる酵素開発技術を有する「digzyme」が7.3億円調達
2024年4月23日、株式会社digzymeは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 digzymeは、バイオインフォマティクスによる酵素開発技術を有する東京工業大学発スター…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集