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「福祉はぐくみ企業年金基金」を中心に企業年金制度の導入・設計をサポートする「ベター・プレイス」が2.3億円調達

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2024年3月5日、株式会社ベター・プレイスは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

この資金調達は、2023年6月に実施したシリーズBの延長ラウンドとして実施したものとなります。これによりシリーズB全体の調達額は6.1億円、累計調達額は12.4億円となりました。

ベター・プレイスは、「福祉はぐくみ企業年金基金(はぐくみ基金)」の導入設計・サポートや、企業型確定拠出年金導入設計・サポート、企業年金DXシステム「はぐONE」の提供、福祉業界向けシフト勤務表自動作成システム「Work/Life」を展開しています。

今回の資金は、人材投資、広告宣伝、年金DXシステム開発などに充当します。

6月に実施したシリーズBラウンドと今回の延長ラウンドでは、地方の中小企業を顧客基盤とする銀行系VCが多く参画しています。

今後も地方銀行との連携を強化し、「はぐくみ企業年金」の普及を全国に拡大していく計画です。


「福祉はぐくみ企業年金基金(はぐくみ基金)」は、2018年に導入された新しい企業年金制度です。当初は福祉分野向けに構築されましたが、現在では福祉業界以外の法人にも幅広く採用されています。

「はぐくみ基金」の特徴は、加入者の元本保証、経営者や役員も参加可能であること、退職時に支給される点(老後支給ではない)、育児や介護休業時に柔軟な支給が可能であることなどがあげられます。

そして、資産の大部分を元本保証や安定運用ファンドに投資し、複数の主要国内生命保険会社に運用を委託することで、リスクを最小限に抑えています。

企業にとってのメリットは、実質的な掛金負担がなく導入が容易であり、節税や社会保険料の軽減が期待できる点です。こうした利点から、2023年12月末時点で、1,863の事業所が加入し、合計52,035人の加入者がいます。

こうした背景のもと、ベター・プレイスは、「はぐくみ基金」の導入支援事業を展開しています。地方銀行との連携を深化させ、中小企業を対象に導入を積極的に推進していく方針です。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
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