注目のスタートアップ

AIを活用したプロセスインフォマティクスにより製造業の製造プロセス最適化を行う「アイクリスタル」が2.7億円調達

company

2024年2月16日、アイクリスタル株式会社は、総額2億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

アイクリスタルは、AIを活用したプロセスインフォマティクス(PI)により、製造業におけるプロセス最適化を伴走支援しています。

サービスとしては、PI活用のリテラシーを高めたい事業者向けの教育サービス「アイクリスタル寺子屋」や、PI活用の土壌を作りたい事業者向けの伴走支援サービス「PI顧問」、PIにより具体的な製造課題を解決する「Professional」を展開しています。

独自のアプローチにより、データの少ない製造業において、過去の実験データと実験条件に意図を学習させることで、AIの学習効率を向上させています。そして技術者とAIが協働してキャッチボールをくり返すことでデジタルツインの精度を向上させ、最適条件を提案し、短時間での解析・最適化を実現しています。


半導体産業は、社会・産業のデジタル化に伴い、爆発的な成長が予測されています。

日本のものづくりはかつて世界的に強い競争力を誇っていました。しかしとくにデジタルエレクトロニクス産業については、アジアの新興国の台頭により2000年頃から衰退していきました。

一方で、電子材料などの機能性化学品などについてはいまだ強みを有しており、国際競争が激化し、市場の成長が見込まれている中、競争力の維持やさらなる成長に向けた取り組みが重要となっています。

こうした中で注目されているのが、ものづくりに情報科学の力を活用するマテリアルズインフォマティクス(MI)やプロセスインフォマティクス(PI)です。

MIは、機械学習など情報科学の技術を用い、素材探索の効率を高める取り組みのことです。たとえば、コンピューター上で原子配列の特質を計算したり、過去の論文を分析することで新たな素材の組み合わせを発見したりすることが可能となります。

PIは、MIの考えをプロセス開発に応用した取り組みのことです。材料の合成・製造方法を効率的に探索・最適化することを目的としています。

アイクリスタルは、プロセスインフォマティクスに特化したプロフェッショナル集団であり、製造業の製造プロセスの最適化を支援しています。

事業の成長には資金調達や、シナジーの見込める企業との事業連携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、創業期の資金調達について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB PI PI顧問 アイクリスタル アイクリスタル寺子屋 プロセス プロセスインフォマティクス ものづくり 伴走支援 最適化 株式会社 製造 製造プロセス 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

LTEゲートウェイや映像マネジメントソリューションなどを提供する「アムニモ」が「セキュア」と資本業務提携
アムニモ株式会社は、株式会社セキュアと業務提携に合意するとともに、同社を引受先とする第三者割当増資を実施することを発表しました。 アムニモは、産業用LTEゲートウェイや、ビデオマネジメントシステム(V…
IoTプラットフォームを展開する「obniz」が3.5億円調達
2022年8月23日、株式会社obnizは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 obnizは、IoTプラットフォーム「obniz(オブナイズ)」を開発・提供しています。 電…
文書作成・活用の効率化支援SaaS「flouu」がリリース
2019年10月17日、プライズ株式会社は、「flouu(フロー)」の正式版を同日にリリースしたことを発表しました。 「flouu」は、チームの文書作成・活用の効率化を支援するSaaS型ソフトウェアで…
TOIEC教材中心の語学学習アプリ「abceed」の運営元が資金調達
平成30年10月15日、株式会社Globeeは、資金調達を実施したことを発表しました。 TOEIC教材を中心とした語学学習スマートフォン・アプリ「abceed(エービーシード)」を提供しています。 今…
クイックコマース「AMo」を展開する「クイックエクスペリエンス」が13億円調達
2023年1月17日、クイックエクスペリエンス株式会社は、総額13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クイックエクスペリエンスは、クイックコマース「AMo」を2022年6月から展開しています…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集