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2023年10月3日2023年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」第3回公募
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構は、2023年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」の第3回公募について発表しました。
技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、リスクは高いものの国や世界全体で対処すべき経済社会課題の解決にも資すると考えられる革新的な技術の研究開発に取り組んでいる「ディープテック・スタートアップ」を対象とした、表題の助成事業の公募を行います。VC等との協調やステージゲート審査の活用を制度上に盛り込み、長期的視野でもって、実用化研究開発や量産化実証、海外技術実証などへの支援を行います。
この事業は、助成率や助成金の額が異なる3つのフェーズから構成されます。
STSフェーズ(実用化研究開発(前期))
要素技術の研究開発や試作品の開発等に加え、事業化に向けた技術開発の方向性を決めるための事業化可能性調査の実施等を支援する。
助成金の額:3億円以内または5億円以内/事業期間
事業期間:本支援事業への応募に際してVC等、CVC、事業会社から出資を得てから、次にVC等、CVC、事業会社から出資を得る(新たな資金調達)予定の時期までの期間を基準として設定(1.5~2年程度を目安とする(ただし同一フェーズ内で最長4年))
助成率:2/3以下
PCAフェーズ(実用化研究開発(後期))
試作品の開発や初期の生産技術開発等に加え、主要市場獲得に向けた事業化可能性調査の実施等を支援する。
助成金の額:5億円以内または10億円以内/事業期間
事業期間:本支援事業への応募に際してVC等、CVC、事業会社から出資を得てから、次にVC等、CVC、事業会社から出資を得る(新たな資金調達)予定の時期までの期間を基準として設定(1.5~2年程度を目安とする(ただし同一フェーズ内で最長4年))
助成率:2/3以下
DMPフェーズ(量産化実証)
量産技術の確立・実証に係る研究開発やそのために必要な生産設備・検査設備等の設計・製作・購入・導入・運用等を通じ、商用化に至るために必要な量産化実証の実施を支援する。
助成金の額:25億円以内/事業期間
事業期間:本支援事業への応募に際してVC等、CVC、事業会社から出資を得てから、次にVC等、CVC、事業会社から出資を得る(新たな資金調達)予定の時期までの期間を基準として設定(1.5~2年程度を目安とする(ただし同一フェーズ内で最長4年))
助成率:2/3以下
ディープテックとは、科学的な発見や革新的な技術であり、かつ社会課題の解決など社会に大きなインパクトを与えられる技術のことです。
「深いところ(ディープ)に眠っている技術(テック)」であり、「社会の根深い(ディープ)課題を解決できる技術(テック)」という二重の意味を持っているとも説明されます。
大学などの研究機関で研究開発が続けられている技術は世界に革新をもたらすことができる可能性を持っています。一方で、その実用化にあたっては長年の開発と莫大な資金を必要とすることから、リスクがあるとして手を出す投資家が少ない領域でもありました。
しかし近年は、SDGs(持続可能な開発目標)の推進など社会課題の解決に向けて世界が動き出しています。
社会課題は既存の技術では解決できない深刻な課題も多く、革新的な技術が求められています。
ディープテックはこうした要件に合致するものとして高い注目を集めており、政府や投資家はディープテックの実用化に向けて長期的な視点で支援を行うようになってきています。
「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」は、こうしたディープテックスタートアップに対し、資金面での支援を行う事業です。また、NEDOに採択されたスタートアップは有望企業として投資家からさらに高い注目を集めることになるでしょう。
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