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完全自動運転EVの量産を目指す「Turing」が5.2億円調達

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2023年8月31日、Turing株式会社は、合計5億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Turingは、完全⾃動運転EVの量産を⽬指すスタートアップです。

今回の資金は、2025年に100台の販売を予定している自社生産EVの開発に充当します。


自動車などの自動運転を実現する自動運転技術は、交通事故の大幅な減少、輸送における人件費の削減、交通の効率化、渋滞の緩和、人びとの移動手段の革新など、多岐にわたる変革をもたらす次世代技術です。

従来型の自動車に起因する社会課題としては、物流の人手不足・コストの問題、交通事故の問題、地方などの過疎地域の移動の問題など複数あり、自動運転技術はこれらの問題を一挙に解決することができます。したがって、早期の社会実装を目指して世界中で研究開発が推進されています。

自動運転は、運転をどこまで自動化するかによって以下の6段階にレベルがわけられています。
レベル0:運転自動化なし
レベル1:前方を走る車に追従するなどの運転支援
レベル2:ハンドルから手を離すハンズオフ状態での走行
レベル3:特定の領域(過疎地域や高速道路)での完全自動運転(ただし警告などに応じてすぐにドライバーが運転できる状態にあること)
レベル4:特定の領域(過疎地域や高速道路)での完全自動運転
レエル5:領域などの制限のない完全自動運転

日本では2023年4月に施行された改正道交法により、レベル4の自動運転が解禁されています。

レベル4の段階でも、たとえば公道から隔離した特別な道路を敷設することで、無人バスを走行させるといったことが可能です。しかしこれは設備投資に大きなコストがかかります。やはりレベル5の完全自動運転の実現が待たれます。

Turingは、完全自動運転EVを従来型の自動車とはまったく異なるプロダクトとして捉えており、ソフトウェア開発だけでなくEV車両(ハードウェア)の生産を担い、完成車メーカーとなることを目指しています。

また、現在のAIなどのテクノロジーは飛躍的に進化しており、少なくとも2030年には完全自動運転を実現できると見積もり、それに向けて事業を進めています。

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カテゴリ 有望企業
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