注目のスタートアップ

アートコミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」などを展開する「The Chain Museum」が「J.フロントリテイリング」と資本業務提携

company

2023年3月22日、株式会社The Chain Museumは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、J.フロントリテイリング株式会社のCVC「JFR MIRAI CREATORS投資事業有限責任組合」です。

また、J.フロントリテイリングと、業務提携契約を締結したことを発表しました。

The Chain Museumは、アートコミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」を中心に、ホテル・商業施設・オフィスなどの空間プロデュースを行う「アートコーディネーション」事業、自らが運営する「アートギャラリー」事業を展開しています。

「ArtSticker」は、国内外のさまざまなジャンルの作品と出会えるサービスです。

アーティストに直接金銭的な支援と感想を送れるSticker機能や、作品の販売・購入機能、美術館やアートイベントなどで活用できるチケット販売機能・音声ガイド機能・地図機能・スタンプラリー機能などを提供しています。

今回の資金調達により、既存事業のさらなる拡大、本格的な海外展開に取り組みます。


2021年の日本のアート産業市場は2,781億円と推計されています。また、アート作品が直接関わる美術品市場は2,186億円となっています(※1)。

世界のアート市場は7兆円~8兆円の規模であるため、国内アート市場はまだまだ小さいものであり、今後さらなる成長の余地があるものとして認識されています。

近年アートビジネス領域では、アート×テクノロジーであるアートテックが注目を集めています。

アートテックとはアート業界におけるテクノロジーの活用のことを指します。たとえば、作品のオンライン化、作品を共有するためのプラットフォームの構築などのサービスがアートテックの領域で展開されています。

また、ブロックチェーン技術を活用したNFTの登場により、デジタルなアート作品にも物理的なモノとしての価値を持たせられるようになりました。これによりデジタルアート市場は急激に拡大しています。

ほかにも国内の多くの領域は、充分に商品・サービスが行き渡っており、新規開拓の余地が乏しい飽和状態にあります。

こうした状況の中でも、アートは人びとに真新しさを感じさせられるものであることから、アートを活用した事業を展開する企業も増えてきています。

社会課題の解決においてもアートやクリエイティブは大きな役割を果たすと考えられており、今後の市場拡大が予測されています。

こうした中、The Chain Museumは、アーティストと鑑賞者の新たな関係性を構築する「ArtSticker」や、アートを活用した空間プロデュースにより、アートを中心とした体験の創出を行っています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

※1 出所)「日本のアート産業に関する市場調査2021」エートーキョー(株)、(一社)芸術と創造​

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ArtSticker J.フロントリテイリング PARCO アート アートスティッカー コミュニケーション プラットフォーム ブランディング プロデュース プロモーション 企画 大丸 松坂屋 株式会社 業務提携 現代アート 空間プロデュース 美術 芸術 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「視触覚センサー」を手がける「FingerVision」が4.1億円調達
2023年10月18日、株式会社FingerVisionは、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 FingerVisionは、視触覚センサー「FingerVision」を搭載…
バーチャル・インフルエンサーの企画・開発・マネジメントの「1sec」が1億円調達
2019年9月4日、株式会社1secは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バーチャル・インフルエンサーの企画・自社開発・マネジメントを展開しています。 バーチャル・インフルエンサーx…
保育園や教育分野での集金業務のキャッシュレス化・DXを実現する「enpay」などを手がける「エンペイ」が8.5億円調達
2023年12月20日、株式会社エンペイは、総額8億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エンペイは、保育園や教育分野での集金業務のキャッシュレス化・DXを実現する「enpay」や、…
部屋を探している人に大家(オーナー)から直接オファーがくるサービス「マテバ」が9月上旬にリリース
2022年7月25日、マテバ株式会社は、9月上旬に「マテバ」を正式リリースすることを発表しました。 「マテバ」は、部屋を借りたい人が希望する条件を登録して待つだけでオーナー・管理会社からオファーから届…
「オイシックス・ラ・大地」が「旬八青果店」を運営する「アグリゲート」と今秋の子会社化を前提に投資・業務提携契約を締結
2023年5月11日、オイシックス・ラ・大地株式会社は、株式会社アグリゲートの第三者割当増資の引き受けにより持分法適用会社化し、2023年5月10日(水)付で、アグリゲート社と業務提携契約を締結したこ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集