注目のスタートアップ

日本の映像コンテンツの世界流通を手がける「REMOW」が1億円調達

company

2023年1月27日、REMOW株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社MBSメディアホールディングス、株式会社TBSホールディングスです。

REMOWは、日本のアニメーション作品を全世界で楽しむことができるサービスや流通網を構築するため設立された企業です。

日本アニメ配信チャンネル「アニメカ」を運営するアニメカ有限責任事業組合の持ち分を一部取得し、中南米で日本アニメ専門サービスを手がけるAnime Onegai S. De R.L. De C.V.と資本業務提携を行い、REMOW主体でサービスを展開していきます。

Anime Onegaiは、日本アニメ専門サービス「Anime Onegai por ANIMEKA(アニメオネガイ ポル アニメカ)」を展開し、アニメ作品を月額料金で楽しめるSVODサービスや、広告付きで無料視聴できるAVODサービス、日本アニメ専門のリニアチャンネルなど、幅広い視聴形態のサービスを提供する予定です。

さらに各国のケーブルTV局や通信会社などの各サービスとの連携により、幅広いアニメファンに作品を届けていく予定です。

オフィスにはローカライズ専用のスタジオや吹替監督などのスタッフを抱えており、質の高いローカライズを行っていき、幅広いサービスと作品クオリティの2点で、日本のアニメーション作品を中南米に広げ、これを皮切りに日本コンテンツを世界中へと届けることを目指しています。

国内のアニメ産業の市場規模については、2010年には約1.3兆円だったものが、2019年には2.5兆円へと大きく拡大しています。

これは、日本のアニメーション作品をローカライズして配信する動画配信サービスが各国で展開され、海外需要を獲得できたことが要因です。

以前まで海外では違法配信サイトを利用して海賊版のアニメを視聴する人が少なくありませんでした。

これはただ無料で視聴したいというだけでなく、正規の配信が限られていたり、正規版は字幕翻訳などの質が悪かったり、表現が規制されていたりすることから、違法アップロードではあるものの質の高いファンサブ(ファンによる字幕、非公式字幕)がついているアニメが視聴されていたという背景があります。

REMOWは多くのコンテンツプロバイダと連携し、質の高いローカライズと幅広いサービスの提供により、日本のアニメーション作品をさらに海外へと広げるための事業を展開しています。

今回の資金調達により、累計調達額は18.1億円となります。国内の大手放送局、出版社などからの出資を受けており、国内のエンターテインメントコンテンツの海外展開を引き受ける企業として、この先の成長が期待されています。

海外市場は非常に大きな市場であるため、参入することで利益の向上を見込めます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、海外展開の始め方のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Anime Onegai por ANIMEKA REMOW アニメ アニメーション アニメオネガイ ポル アニメカ アニメカ エンターテインメント コンテンツ 作品 動画 株式会社 流通 海外 海外展開 資金調達 配信
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ジャフコグループ」がプラスチック製品製造会社の「協和」に資本参加
2022年7月22日、ジャフコグループ株式会社は、協和株式会社に対し戦略的パートナーとして資本参加したことを発表しました。 協和は、1953年に設立されたプラスチック製品製造会社です。 金型設計から射…
資産として保有できさらに相互利用可能な物件をシェア購入できるプラットフォームを提供する「NOT A HOTEL」が28億円調達
2023年2月28日、NOT A HOTEL株式会社は、総額約28億円の資金調達を実施したことを発表しました。 NOT A HOTELは、自宅や別荘のように資産として保有でき、相互利用可能な物件を年1…
心電図から心の状況を可視化するサービス「kokoromil」を提供する「ココロミル」が3,100万円調達
2022年3月24日、株式会社ココロミルは、総額3,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ココロミルは、心電計を使用してストレス状態を可視化するサービス「kokoromil」を開発・提供…
デリバリーサービスの一元管理システム「Orderly」提供の「Toremoro」が1.1億円調達
2021年8月11日、株式会社Toremoroは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、様々なデリバリーサービスの受注・売上を一括管理できるサービス「Orderly」を…
農業用収穫ロボット開発の「AGRIST」が資金調達
2021年3月3日、AGRIST株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 宮崎県を拠点に、農業用自動収穫ロボットの開発を行っています。 開発する収穫ロボットは、ワイヤーをつたってビニール・ハ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集