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精神疾患向け治療用アプリを開発する「emol」が資金調達

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2023年1月25日、emol株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

emolは、AIとの会話と感情記録によりメンタルセルフケアを実施するアプリ「emol(エモル)」、法人向けデジタルセルフケアプログラム「emol for Employee」、妊産婦・パートナー夢絵デジタルセルフケアプログラム「emol for Maternity」を提供しています。

2022年春から、精神疾患治療を目的とした認知行動療法を実践するアプリの日本国内薬事承認を目指して研究を開始しています。

この治療用アプリは、emolが非医療領域で提供してきた認知行動療法をベースとしたデジタルプログラムシステムを活用し、AIチャットボットのシナリオを各疾患ごとにカスタマイズし、認知行動療法のレクチャーを行うものです。

1つ目のパイプラインとして、強迫症の患者を対象とした治療用アプリを開発しています。

今回の資金は、強迫症・不安症向け治療用アプリの臨床研究の推進、人材採用の強化に充当します。


治療用アプリとは、デジタル技術によって病気を治療するアプリのことです。専門的にはDTx(デジタルセラピューティクス)と呼ばれています。

国内ではまだ正確に定義されていませんが、米国では「エビデンスに基づき臨床的に評価されたソフトウェアを利用して患者に直接医療行為を行うことにより、疾患・障害の治療・管理・予防を行うもの」と定義されています。

米国で2010年にWellDoc社の糖尿病管理用アプリ「BlueStar」が承認を取得したのが世界初の治療用アプリであり、その後米国を中心に治療用アプリの開発が進められています。

現在は、うつ病、耳鳴り、パニック障害、アルコール依存症などの治療用アプリが承認され、実際の治療で利用されています。

国内では、CureApp社の、ニコチン依存症治療用アプリ「CureApp SC」と高血圧治療補助アプリ「CureApp HT」が薬事承認を得ています。

治療用アプリはスマートフォンのアプリによって治療を行うものであるため、患者に継続的に介入して行動変容を促したり、患者の情報の取得・把握したりすることで治療できる、もしくは治療効果が向上する疾患において適用されています。

emolは、AIチャットボットによってセルフでの認知行動療法を支援することで、精神疾患を治療する治療用アプリを開発しています。

認知行動療法とは主に精神疾患に対する心理療法であり、患者の「認知」と患者が症状に対してとる「行動」に介入し、認知の歪みを修正し、症状にアプローチするものです。

認知行動療法の有効性は科学的手法によって確かめられており、欧米において認知行動療法は精神療法の標準的な手法として広く用いられています。

国内では、うつ病・パニック障害・社交不安障害・強迫性障害などにおいて保険診療で治療を受けることが可能ですが、認知行動療法は診療に時間がかかることから、国内では医師による認知行動療法があまり実施されていません。

認知行動療法を受けたい患者は、公認心理師による認知行動療法を受けていますが、これは保険適用外となっており、患者に金銭的負担がかかっていることが課題です。

emolは、アプリによって認知行動療法の治療を提供できるようにすることで、上記の課題を解決することを目指しています。

emol株式会社のコメント

このニュースを受けまして、emol株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

強迫症・不安症向け治療用アプリの臨床研究の推進と人材採用の強化を図ります。

・今後の展望を教えてください。

強迫症をはじめ、さまざまな精神疾患分野での治療用アプリの開発を推進していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

emolはこれまでに提供してきた非医療領域でのアプリ事業と、治療用の医療領域でのアプリ事業を連動させ、予防から治療まで幅広いメンタルヘルスの問題解決をサポートしていくことを目指しています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要になってきます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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