注目のスタートアップ

マイクロCTC検査を活用したがんリスク検査事業を展開する「セルクラウド」が6億円調達

company

2023年1月11日、株式会社セルクラウドは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。

セルクラウドは、マイクロCTC(Circulating Tumor Cells:血中循環がん細胞)検査を活用したがんリスク検査事業を展開しています。

今回の資金は、マイクロCTC検査を活用した、がんリスク検査センターの開設、検査装置の購入、専門人材の採用、認知拡大を目的としたPR・マーケティングなどに充当します。

株式会社セルクラウドのコメント

このニュースを受けまして、株式会社セルクラウドよりコメントが届きました。

今回の資金調達の目的は何ですか?

今回の資金調達を通して、がんリスク検査センターの開設や検査装置の購入、専門人材(高いスキル・経験を持つ検査技師)の採用を予定しております。加えて、本サービスの認知拡大を目的としたマーケティング・PR活動への投資を検討しております。

今後の展望を教えてください。

月内には具体的なサービスの発表ができるよう、準備を進めています。

読者へのメッセージをお願いします。

当社が提供する、マイクロCTC検査を活用したがんリスク検査が広がることで、がんの早期発見・早期治療が進み、がんの不安と苦しみがない世の中になることを目指します。


がんは国内の死因として1981年〜2021年まで連続で1位となっています。

がんは早期に発見し適切な治療を施せば9割は治せることがわかっています。そのため、早期発見・早期治療の重要性が叫ばれています。

一方で、がん検診の受診率は年々上昇してはいるものの、「平成28年国民生活基礎調査」によると、40〜69歳の受診率は、もっとも高い肺がん検診で、男性が51.0%、女性が41.7%となっています。

この受診率はOECD(経済協力開発機構)加盟国34か国中もっとも低い水準となっており、国内では受診率の向上が喫緊の課題となっています。

一方、がん検査は、受診に時間と費用がかかることから定期的に受けることができないという人も多く存在しています。

近年はがん検査を手軽に受けられるようにするため、尿や唾液を利用した、がんリスクを判定する簡易検査サービスが登場しており、自宅にいながらがんリスクを調べられるようになっています。

しかしこれらの検査は、がんリスクの高低がわかるものであり、リスクの高いものは別途医療機関で検査を受ける必要があります。

セルクラウドは、血中に漏れ出したがん細胞のうち、浸潤・転移の高い能力を持つ悪性度の高いがん細胞を特定して捕捉する独自の検査手法(マイクロCTC検査)を保有しており、これを活用した事業を展開しています。

事業のさらなる成長のためには、戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ がん がんリスク検査 がん検査 セルクラウド マイクロCTC検査 医療 検査 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト – JHeC 2024」
経済産業省は「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト – JHeC 2024」の開催を発表しました。 ヘルスケア分野における課題解決に挑戦している優れた個人・団体・企業等の表彰を通して社会の認知度を上…
譲渡型賃貸住宅「家賃が実る家」提供の「Minoru」がFUNDINNOで6,500万円調達
2020年10月12日、株式会社Minoruは、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」による資金調達を実施し、目標金額1,625万円に対し、上限金額である6,500万円(達成率400%)…
エネルギー卸取引マーケットプレイスを運営する「enechain」が60億円調達
2024年4月26日、株式会社enechainは、シリーズBラウンドでの第三者割当増資、大手銀行四行からの追加の長期借入により、総額60億円の資金調達を実施したことを発表しました。 enechainは…
フリーランス向け賃貸与信アプリ「smeta」など運営の「リース」が7,000万円調達
2020年3月31日、リース株式会社は、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フリーランス向け賃貸与信アプリ「smeta(スメタ)」や、フリーランス向け家賃債務保証サービス「s…
データサイエンススタートアップ「DATAFLUCT」が4,600万円調達
2019年10月3日、株式会社DATAFLUCTは、総額4,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 データ・サイエンス事業を展開しています。 誰でも衛星画像を検索できる「DATAFLUCT…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集