創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年12月27日企業が抱えるデジタルリスクを検知・解決するサービスを展開する「エルテス」が「ネクスグループ」と資本業務提携
2022年12月26日、株式会社エルテスは、株式会社ネクスグループと、資本業務提携契約を締結することを決議したことを発表しました。
エルテスは、SNSをはじめとしたWeb監視サービス「Webリスクモニタリング」、従業員向けSNSリスク研修「SNSリスク研修」、より正しい情報を上位表示させるSEO施策支援「検索エンジン評判対策」などのデジタルリスク事業や、AIセキュリティ事業、DX推進事業などを展開しています。
DX推進事業においては、「WEB3タウン」である岩手県紫波町と連携し、DAO(分散型自律組織)の構築支援や、メタバース上のシミュレーションを活用したスマートシティ構想など、Web3領域の取り組みを推進しています。
ネクスグループは、メタバース・デジタルコンテンツ事業や、IoTソリューション、暗号資産・ブロックチェーン事業を展開しています。
暗号資産・ブロックチェーン事業においては、GameFi分野で利用されている暗号資産(トークン)「ネクスコイン(NCXC)」の発行や、「NCXC」を利用できるブロックチェーンゲームのプラットフォーム「NCXC GameFi プラットフォーム」を展開しています。
今回の提携により、ネクスグループのブロックチェーン技術やトークンの取引に関する知見を活用し、エルテスのトークンエコノミーに関連するセキュリティサービスの実装を加速させます。
さらに、ネクスグループや関連会社の暗号資産や取引所を活用し、紫波町にて構築予定のDAOにおけるトークンエコノミーの確立を目指します。
—
暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として知られるブロックチェーンを実装した次世代のインターネットのことをWeb3といいます。
ブロックチェーンは、P2P通信、非中央集権型、高い改竄耐性などの特徴を有しています。インターネットの基盤として実装することで、これらの特徴を備えたインターネットを実現できます。
既存のインターネットには、特定の企業が個人情報を独占してしまうといったプライバシーの問題、企業の一存でユーザーの権利がコントロールされてしまうといった権利の問題など複数の問題を抱えています。
Web3はブロックチェーンによってこれら既存のインターネットの問題を解決することを目指しています。
さらにブロックチェーンはセキュリティ的な安全性が高く、何らかの認証・証明としても利用できることから、たとえば不動産においては売買などの取引における手数料・手間の削減を実現するものとして、サプライチェーンにおいては流通の可視化とトレーサビリティの確保などで活用できると考えられています。
またWeb3の世界では、従来型の強い権限をもった管理者が管理する中央集権型の組織ではなく、メンバー全員が平等な立場で運営される透明性の高い組織であるDAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自律組織)が注目されています。
DAO内における取引はすべてブロックチェーンに記録され、誰もがそれを閲覧できるため、組織がどのように運営されているのかが可視化されます。
さらにDAOでは独自トークンが発行され、そのトークンを保有する者は組織の意思決定における投票や運営への提案などを行うことができます。
この仕組みを応用することで、コミュニティに有益な情報・記事を提供した者にトークンという形でインセンティブが与えられたり、メンバーによる共創でひとつのプロジェクトを作り上げたりといった、ある特定の価値観を持った人が集まりやすい自律的なコミュニティを構築することが可能となります。
ブロックチェーンやAIなどの最新技術を活用したプロダクトの開発は時代をリードすることができます。しかしこれらの技術は専門知識を必要とするため、優秀な人材を獲得する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | DAO NCXC SNS SNSリスク Web Web3 エルテス デジタルリスク ネクスグループ ネクスコイン ブロックチェーン モニタリング リスク 企業 分散型自律組織 岩手県紫波町 暗号資産 株式会社 検知 監視 資本業務提携 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2020年3月31日、株式会社Replaceは、資金調達を実施したことを発表しました。 遊休地を屋台でシェアするサービス「STAND3.0」を展開しています。 遊休地に賑わいを生みたい土地オーナーと、…
2023年4月25日、株式会社スカイディスクは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、佐賀銀行グループの株式会社佐銀キャピタル&コンサルティングが管理・運用する「佐銀ベンチャーキャピタル投…
2022年5月31日、株式会社Soilookは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Soilookは、成分分析技術を応用したガス漏洩を可視化するシステムの販売と、サービスの提供…
2023年5月18日、ロート製薬株式会社は、株式会社おいしいプラスと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 おいしいプラスは、「ミシュランガイド東京」において、7年連続三ツ星を獲得した江﨑新…
2021年2月15日、株式会社MFSは、総額6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 住宅ローン・マッチング・サービス「モゲチェック」を運営しています。 過去4,000件以上の審査結…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…