注目のスタートアップ

「楯の川酒造」のウイスキー製造子会社「月光川蒸留所」が3.5億円調達

company

2022年10月4日、月光川蒸留所株式会社は、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

月光川蒸留所は、日本酒「楯野川」を製造する山形県の酒造である楯の川酒造株式会社が、ウイスキー製造を目的に新たに設立した子会社です。

2023年秋に蒸留開始を予定しています。25か国超に輸出を進めている楯の川酒造の販路を活用し、海外にも積極的に展開していく予定です。

今回の資金は、蒸留設備と貯蔵設備の整備、人材採用・育成に充当します。

国税庁の「酒のしおり(令和3年3月)」の酒類販売(消費)数量の推移をみると、ウイスキーの販売数量は、1989年に23.3万キロリットルあったものが徐々に減少していき、2008年には7.5万キロリットルへと大幅に減少しました。

しかし、そこから徐々に回復していき、2019年には18.6万キロリットルへと回復しています。

また、2020年の酒類の輸出金額では、ウイスキーがもっとも多く、約271億円(前年比39.4%増)となっています。

もともとウイスキーはシニア世代の嗜好品というイメージが強く、20年ほど低迷が続いていたのですが、国内大手飲料メーカーの取り組みにより、若者を中心にウイスキーとソーダのカクテルであるハイボールが流行し、消費が増加してきています。

さらに国産ウイスキー(ジャパニーズウイスキー)は海外の品評会で賞を受賞することも増え、国産ウイスキーの品質の高さも知られるようになってきています。

食材・酒類など、海外でも高い評価を受けている国産品は数多くあります。もし海外のマーケットに進出できれば、より大きく事業を拡大できる可能性があります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、海外展開の始め方や、JETRO(日本貿易振興機構)の活用法について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ アルコール ウイスキー お酒 ジャパニーズウイスキー 月光川蒸留所 楯の川酒造 海外展開 蒸留所
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

高血圧治療用アプリなど「治療アプリ」を展開する「CureApp」 米投資会社「カーライル」が70億円のマイノリティ成長投資を実施
2022年8月16日、株式会社CureAppは、カーライル(本社:米国ワシントンD.C.)からマイノリティ出資を受け、戦略的提携を発表しました。 カーライルによる投資額は約70億円です。 CureAp…
クロスボーダーDXカンパニー「Vpon Holdings」が資金調達
2025年3月7日、Vpon Holdings株式会社は、総額700万米ドル(約10億5千万円)の資金調達を実施したことを発表しました。 Vpon Holdingsは、先端のAI・ビッグデータ技術を駆…
酒粕などの未活用素材を用いてエシカルジンの蒸留・販売を行う「エシカル・スピリッツ」が資金調達
2024年9月17日、エシカル・スピリッツ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 エシカル・スピリッツは、酒粕やカカオの皮などの未活用素材を用い、エシカルジンの蒸留・販売を行っています。 …
【2024年2月6日~8日開催】ギフト・雑貨分野の販路開拓を支援「中小企業総合展in Gift Show 2024」出展者募集
2023年9月11日、独立行政法人中小企業基盤整備機構は、「中小企業総合展 in Gift Show 2024」を、2024年2月6日(火)~2月8日(木)まで東京ビッグサイトで開催することを発表しま…
令和5年度「農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業のうち海外サプライチェーン構築に向けた投資可能性調査緊急支援事業」2次公募
農林水産省は、令和5年度「農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業のうち海外サプライチェーン構築に向けた投資可能性調査緊急支援事業」の2次公募について発表しました。 我が国から輸出される農林水産物・食品の…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集