注目のスタートアップ

農業における運搬を担う自律走行ロボットを開発する「輝翠TECH」が資金調達

company

2022年9月26日、輝翠TECH株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

輝翠TECHは、農業における人手不足を解消するためにAIによる自動走行ロボットを開発しています。

開発する自律走行ロボットは、草が生い茂る丘陵地や起伏のある地形でも走行可能であるため、果樹園などにおける収穫物の運搬が可能です。

また、農場を走行するロボットのカメラ・センサーから作物・土壌のデータを収集し、病害虫の早期発見や、作物の収穫量の把握といった、農家の意思決定・管理の効率化を実現するロボット/サービスの提供も目指しています。

2022年の収穫期の農家で実際に収穫物の運搬で実証実験を行い、2023年の製品化に向けて準備を進めていく計画です。

国内の農業は、少子化や後継者不足による人手不足、高齢化による生産性の低下、中山間地区が多いことによる過酷な環境、近年の気候変動など、さまざまな課題を抱えています。

農業でこれらの課題を解決するためテクノロジーを活用する取り組みが増加しています。この農業×テクノロジーの領域をアグリテック(AgriTech)といいます。

すでにドローンを活用した農薬の散布や農場の状態把握、センサーを活用した畑の管理などは実現されています。

さらに農業における効率化・省人化を実現するものとして自律ロボットが注目されています。

これまでも農業用トラクターや、田植機、耕耘機などの農業機械はあり、労力がかかる農作業の効率化が実現されていますが、こうした農業機械は自分で操作・運転する必要があります。

しかし国内ではみかん畑など農業機械を利用できない環境も多く、自律ロボットはこうした環境においても省人化・効率化を実現します。

自律ロボットとはAIを搭載しており、自分で走行・移動を判断できるロボットのことです。

画像認識技術の開発も進展しており、ある程度の収穫物の見極めも可能であり、実際に自動収穫を実現している自律ロボットもあります。

輝翠TECHは、農作業の省人化・効率化を実現し、さらに病気や農地の状態を把握し農作業の判断を支援するロボットやサービスを提供することで、多くの人が農業を楽に簡単にできる世界を目指しています。

ロボットの開発では潤沢な資金や実験に協力してくれるパートナーなどが重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI アグリテック ロボット 株式会社 自動 自律 自律走行ロボット 資金調達 輝翠TECH 農業 運搬
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

CRMを軸としたコンサルティングサービスなどを提供する「スマートウィル」が「ルビー・グループ」と資本業務提携
2022年9月28日、株式会社スマートウィルは、ルビー・グループ株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 スマートウィルは、データドリブンなCRM(顧客関係管理)を基軸に、企業のマー…
BtoB企業の新たなコミュニケーション手法を提供する「9seconds」が3.2億円調達
2022年3月24日、9seconds株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 9secondsは、見込み顧客とインサイドセールスをワンクリックでつなぐクラウドサービ…
地方創生事業のプロデュースを展開する「さとゆめ」が1.5億円調達
2024年8月29日、株式会社さとゆめは、総額1億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 さとゆめは、地方創生分野における伴走型コンサルティング事業を展開しています。 全国50以上の地域…
商業用不動産データ分析基盤の提供などにより不動産業界のDXを推進する「estie」が28億円調達
2024年10月8日、株式会社estieは、総額28億円の資金調達を実施したことを発表しました。 estieは、商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」を中心に不動産業界のDXを推進し…
AIとロボットで有機農業を推進する「トクイテン」が3.7億円調達
2023年10月26日、株式会社トクイテンは、資金調達を実施したことを発表しました。 トクイテンは、AIやロボット技術を活用した有機農業の栽培全体の自動化を進めています。 収穫・液体噴霧・防虫など、ロ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集