注目のスタートアップ

ドローンの要素技術を研究開発する「エアロネクスト」が「KDDIスマートドローン」と業務提携

company

2022年9月22日、株式会社エアロネクストは、KDDIスマートドローン株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

また、KDDI株式会社が「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じてエアロネクストに出資したことも併せて発表しています。

エアロネクストは、ドローンの要素技術を知財化し、ライセンスプロダクトとして世界のドローン産業に広く提供することを目指しています。

さらに、要素技術・知財をベースに、パートナーと協力し、空の経済化に必要なプラットフォームを構築することを目指しています。

技術としては、ドローン機体の重心を最適化する技術「4D GRAVITY」を保有しています。

また、2021年1月に、ドローン配送サービスを主事業にする戦略子会社である株式会社NEXT DELIVERYを設立し、ドローン物流に関する実証実験などを展開しています。

セイノーホールディングス株式会社とドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」の開発推進や、株式会社ACSLと日本発の量産型物流専用ドローン「AirTruck」の共同開発などを展開しています。

KDDIスマートドローンとの提携により、「ドローン配送サービスの自治体への導入および導入に向けた実証実験の共同実施」、「ドローン物流に必要な機体・モバイル通信・運航管理システムの販売・導入における連携強化」を行います。

物流業界は深刻な人手不足に陥っています。

さらに、コロナ禍によって小口需要が高まったこともあり、トラック輸送などのラストワンマイル物流は業務負担が大きくなっています。

この課題を解決するには、テクノロジーを活用し省人化や効率化を実現する必要があります。

なかでもドローンによる配送は大きな省人化を実現できるものとして非常に高い注目を集めています。

EC最大手のAmazonは、2022年後半にドローン配達サービス「Amazon Prime Air」をカリフォルニア州ロックフォードで開始すると発表しています。

Amazonが構想しているドローン配達サービスは、空を飛ぶドローンによって荷物を配達するものです。

空という広大な空間を利用でき、最短距離で効率的に荷物を運べるため、将来的には多くの配達がドローンによるものになるのではないかと予想されています。

一方で、空を飛ぶドローンは安全性や認証の問題がついてまわります。

とくに空を飛ぶドローンは市街地・住宅地の上空を飛ぶことになるため、安全性についてはかなり厳しい基準になることでしょう。

エアロネクストの重心制御技術「4D GRAVITY」は、ドローンの飛行部と荷物の積細部が分離されており、ドローンが傾いたとしても、荷物は傾かず水平を保ったままにできるという技術です。

ドローンの安定性・安全性が向上するという大きなメリットがあり、荷物の運搬だけでなく、放水など反動があり制御が難しいような動作も可能となるため、災害ドローンなどにも応用できます。

ロボットやドローンの研究開発には潤沢な資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 4D GRAVITY AirTruck KDDI KDDIスマートドローン NEXT DELIVERY SkyHub エアロネクスト ドローン ドローン物流 ドローン配送 技術 株式会社 業務提携 物流 研究開発
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【最大3億円支援】「持続可能な物流を支える物流効率化実証事業」
令和6年度補正予算「持続可能な物流を支える物流効率化実証事業」のご案内です。 企業規模を問わず、荷主を含む複数企業が連携した物流効率化に資する取組に対し、物流施設の自動化・機械化に資する機器・システム…
シニア世代のウェルビーイングを実現する孫世代の相棒サービス「もっとメイト」などを手がける「AgeWellJapan」が1.3億円調達
2025年3月4日、株式会社AgeWellJapanは、総額1億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AgeWellJapanは、シニア世代のウェルビーイングを実現する孫世代の相棒サー…
自由診療向けオールインワンSaaS「medicalforce」を提供する「メディカルフォース」が6億円調達
2022年8月24日、株式会社メディカルフォースは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 メディカルフォースは、自由診療向けオールインワンSaaS「medicalforce(メディカルフ…
AIを活用したWeb接客ソリューション「WhatYa」を提供する「空色」が「コマースOneホールディングス」と資本業務提携
2023年2月14日、株式会社空色は、株式会社コマースOneホールディングスを引受先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 空色は、AIを活用したWeb接客ソリュ…
オンライン教育サービス「BOOSTA」において新卒研修「AIエンジニア育成特別コース」が開始
2021年2月9日、INTLOOP株式会社は、運営する「BOOSTA」において「AIエンジニア育成特別コース」の受講生募集を開始したことを発表しました。 「BOOSTA」は、オンライン教育サービスです…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集