注目のスタートアップ

日本のアニメ作品の世界流通を手がける「REMOW」が2.3億円調達

company

2022年9月2日、REMOW株式会社は、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社小学館集英社プロダクション、東映株式会社、株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、株式会社ADKエモーションズ、NADA HOLDINGS CORP.(本社:台湾・台北市)です。

直近では、2022年5月10日に12.8億円の資金調達を発表しています。

REMOWは、日本のアニメーション作品を全世界で楽しむことができるサービスや流通網を構築するため設立された企業です。

1つ目の取り組みとして、日本アニメ配信チャンネル「アニメカ」を運営するアニメカ有限責任事業組合の持ち分を一部取得し、中南米で日本アニメ専門サービスを手がけるAnime Onegai S. De R.L. De C.V.と資本業務提携を行い、REMOW主体でサービスを展開していきます。

Anime Onegaiは、日本アニメ専門サービス「Anime Onegai por ANIMEKA(アニメオネガイ ポル アニメカ)」を展開し、アニメ作品を月額料金で楽しめるSVODサービスや、広告付きで無料視聴できるAVODサービス、日本アニメ専門のリニアチャンネルなど、幅広い視聴形態のサービスを提供します。また、各国のケーブルTV局や通信会社などの各サービスとの連携により、幅広いアニメファンに作品を届けていく予定です。

オフィスにはローカライズ専用のスタジオや吹替監督などのスタッフを抱えており、質の高いローカライズを行っていき、幅広いサービスと作品クオリティの2点で、日本のアニメーション作品を世界へと広げていくことを目指します。

日本のアニメーション作品は海外にも広まり、多くのファンを生み出すカルチャーのひとつとして成長しています。しかし残念ながら海外では違法配信サイトを利用して海賊版のアニメを視聴している人が少なくありません。

とはいえ、そのような人たちが無料だからという理由だけで海賊版を視聴しているわけではありません。

たとえばインドや東南アジアでの正規配信では、配信されている作品数が非常に限られており、見たいアニメを見るには海賊版しかないという状況に置かれています。

また、海賊版のほうが翻訳のクオリティが高い他、正規版だとその国の規制を受けて内容が改変されてしまっているなどの、作品内容の違いもあるため、日本のオリジナル版を視聴したいというファンも存在しています。

そして多くのアニメ配信サイトは、アメリカのサイトであればアメリカ国内のみからのアクセスしかできないといった多くの規制や契約のもと運営されています。

こういった環境は海外のアニメファンにとっては非常に不便であり、海賊版の視聴が絶えない理由になっています。

REMOWは多くのコンテンツプロバイダと連携し、この環境を改善し、日本のアニメーション作品をさらに海外へと広げるための事業を展開しています。

海外市場は非常に大きな市場であるため、参入することで利益の向上を見込めます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、海外展開の始め方のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Anime Onegai por ANIMEKA REMOW アニメ アニメーション アニメオネガイ ポル アニメカ アニメカ エンターテインメント コンテンツ 作品 動画 株式会社 流通 海外 海外展開 資金調達 配信
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

日本円ステーブルコイン「JPYW」を発行する「PassPay」が資金調達
2022年6月13日、PassPay株式会社は、総額2,800万円の資金調達を実施したことを発表しました。 PassPayは、2022年3月に日本円ステーブルコイン「JPY World(JPYW)」を…
ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」などを展開する「AnyMind Group」が50億円調達
2022年7月19日、AnyMind Group株式会社は、総額約50億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AnyMind Groupは、以下の2つの事業を展開しています。 ・メディア・ブラン…
オープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を運営する「eiicon」が資金調達
2024年6月10日、株式会社eiiconは、資金調達を実施したことを発表しました。 eiiconは、オープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」の運営や、新規事業創出支援コンサルティ…
「資金調達freee」β版に新たに中京銀行の事業者向けフリーローン「はやわざ-α」を掲載
freee finance lab株式会社は、「資金調達freee」β版において株式会社中京銀行が提供する個人事業主向け証書貸付「事業者向けフリーローン「はやわざ-α」」の掲載を開始することを発表しま…
道路点検AI開発の「アーバンエックステクノロジーズ」が8,000万円調達
2020年10月15日、株式会社アーバンエックステクノロジーズは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 道路点検AIや、道路損傷検出サービス「My City Report for…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集