注目のスタートアップ

気象連動型広告配信ツール「weathermarketing.net」を提供する「ルグラン」が「日宣」と資本提携

company

2022年8月31日、株式会社ルグランは、株式会社日宣と、資本提携を行うことで合意したことを発表しました。

ルグランは、気象連動型広告配信ツール「weathermarketing.net」を開発・提供しています。

降水量・降水確率・気温・風速・湿度・花粉の飛散量など9つの気象条件により、Google・Facebook・Instagram広告の配信を制御できるツールです。

日宣は、東京神田に本社を構える創業75年の総合広告会社です。クライアントのマーケティング課題に対し、戦略・企画・制作・実行・運用を一貫して支援しています。

日宣との資本提携により、気象データなどを活用し、生活者の役に立つ広告体験の創出を目的とした新たなインターネット広告モデルの構築・普及を加速します。

インターネット広告の主流な広告配信手法のひとつに、サイトを閲覧しているユーザーの行動履歴から最適な広告を配信するターゲティング広告があります。

ターゲティング広告では、ユーザーの行動を把握するため、表示された別の広告からサードパーティCookieを発行し、個人の行動データを記録し、それを広告配信に利用しています。

しかし、このユーザーの個人情報を利用するターゲティング広告の仕組みは、ユーザーが意図していない情報を収集することになるため、個人情報保護の観点から世界的に規制の流れとなっています。

国内では、2022年4月に改正個人情報保護法が施行され、サードパーティCookieなど個人関連情報は、第三者に提供し、個人情報を紐づける際にはユーザーの同意が必要となりました。

また、こうした規制の流れを踏まえ、GoogleはWebブラウザ「Chrome」におけるサードパーティーCookieのサポートを、2023年半ばから段階的に廃止する見込みであることを発表しています。

将来的にサードパーティCookieを利用した広告配信の仕組みは使えなくなってしまうため、インターネット広告では新たな広告配信の仕組みが求められています。

「weathermarketing.net」は、気象データを活用した広告配信ツールです。

気温が22度を超えるとアイスが売れはじめ、30度を超えると氷菓やかき氷が売れるようになるそうです。

こうした天候・気温によって売れ行きが変動する商品・サービスというものは多くあります。

気象情報を利用した販売促進計画をウェザーマーチャンダイジングといいます。具体的には、天候に応じた仕入れ量の事前調整や、広告出稿の増減などを行っています。

「weathermarketing.net」は、ユーザーの所在地・店舗・施設と天候を合わせて、配信する広告の変更、オン・オフを自動で管理することで、天候に応じた広告配信を実現・効率化するツールです。

今後、Cookieレスの時代において、気象データを活用した広告配信への注目も高まっていくことが予測されます。

消費者の購買行動の変化やプライバシーの問題などにより、オンライン・オフライン共にPR・マーケティング手法の大きな変革が必要となっています。「冊子版創業手帳」では、創業期でも低コストで実施できるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Cookieレス weathermarketing.net クッキーレス データ マーケティング ルグラン 企画 制作 広告 支援 日宣 株式会社 構築 気象連動型広告配信ツール 資本提携 運用 配信
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クラウド型車両管理システム「AI-Contact」展開の「ジェネクスト」にエンジェル投資家の島田亨氏が資本参加
2022年7月1日、ジェネクスト株式会社は、エンジェル投資家の島田亨氏が株主として資本参加したことを発表しました。 ジェネクストは、安全運転を促進する運行管理アプリ「AI-Contact(アイ・コンタ…
【参加費無料】令和6年度「知財を企業の強みに!「稼ぐ力」向上プロジェクト」(知財経営伴走支援・支援人材育成事業)若手支援人材募集
経済産業省関東経済産業局は、令和6年度「知財を企業の強みに!「稼ぐ力」向上プロジェクト」(知財経営伴走支援・支援人材育成事業)に参加する若手支援人材の募集について発表しました。 自身のキャリアプランに…
IoTセンサーとクラウドサービスを組み合わせた製造業向けDXソリューションを提供する「SIRC」が資金調達
2025年3月3日、株式会社SIRCは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ヤンマーベンチャーズ株式会社です。 SIRCは、超小型センサ「SIRCデバイス」を活用した各種IoTセンサと、…
不動産業向け管理・編集SaaS「Forest」運営の「オープンルーム」が2,500万円調達
2020年2月27日、株式会社オープンルームは、2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産業向け管理・編集SaaS「Forest(フォレスト)」を開発・運営しています。 物件図面の…
灯油自動発注配送管理システム「GoNOW」提供の「ゼロスペック」が2.3億円調達
2020年11月11日、ゼロスペック株式会社は、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 灯油の自動発注配送管理システム「GoNOW」を開発・運営しています。 顧客の灯油タンク…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集